ニュートラルスパインとは、脊柱の自然なカーブがあることを表すピラティス用語です。ピラティスでは、基本姿勢のことを「ニュートラル」と表現します。ニュートラルポジションをマスターすることにより、骨盤を立てた負担の少ない姿勢を保ちやすくなり、ピラティスのエクササイズ効果を高めやすいのです。

背骨(脊柱)は「頸椎」「胸椎」「腰椎」「仙骨・尾骨」からなり、26個の骨のつながりで構成されています。これらの部位が、それぞれ自然なカーブを描いている状態がニュートラルスパインです。

例えば、頸椎は7つの骨で組み合わされていて、首を上下左右に動かす動作に関わります。頸椎は、前弯した状態がニュートラルスパインです。しかし、頸椎が一直線になっている場合はニュートラルスパインといえず、「ストレートネック(スマホ首)」と呼ばれる不健康な状態になります。

ピラティスやトレーニングを行える時間は、1日のうち1~2時間ほどなので、それ以外の時間帯をニュートラルスパインの状態で過ごすことが健康につながります。

ニュートラルスパインを維持するためには、ジムで背筋を鍛えて、適度に筋肉をつけると効果的です。「ラットプルダウン」や「シーテッドロウ」は、背中の筋肉を鍛えるのに効果的と考えられる筋トレなので、ピラティスと組み合わせてトレーニングも行いましょう。