チーズに含まれる栄養素は?10種類の代表的なチーズについて解説
「チーズにはどんな栄養素が含まれているんだろう?」
このように気になっている方もいらっしゃるでしょう。
この記事ではチーズの種類や含有栄養素について詳しく解説します。
1.代表的なチーズの種類と含まれる栄養素
チーズにはさまざまな種類があり、それぞれに含まれる栄養素が異なります。
まずは、チーズの種類についてご紹介します。
チーズは、牛乳から水分を除いてたんぱく質や脂質、ビタミンなどの栄養素を固めたものです。
チーズは大きく「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」に分けられます。
ナチュラルチーズは牛やヤギ、羊などの乳を原料に作られるものです。
これらの乳に乳酸菌や乳を固める作用のある「凝乳酵素(レンネット)」という物質を加え、乳成分を凝固させたものから水分を取り除き、発酵・熟成させて作られます。
熟成はチーズの風味や食感などの個性をつくり出す重要な工程で、カビを利用する方法もあります。
ナチュラルチーズにはいくつかの種類があります。
軟質は非熟成の「フレッシュタイプ」、熟成された「白カビタイプ」「ウォッシュタイプ」「シェーブルタイプ」、半硬質の「青カビタイプ」「セミハードタイプ」、硬質・超硬質の「ハードタイプ」に分けられます。
代表的なものとして、フレッシュタイプのカッテージやモッツァレラ、白カビタイプのカマンベール、セミハードタイプのゴーダ、ハードタイプのエメンタールなどがあります。
プロセスチーズはナチュラルチーズを再加工してつくられるものです。
まずナチュラルチーズを砕いたものに、たんぱく質を溶かすはたらきのある「乳化剤」を加えます。
これを加熱し、溶かしてから乳化させ冷やし固めたものがプロセスチーズです。
プロセスチーズは、加熱することで発酵や熟成に関わる微生物や酵素のはたらきを止めているため、保存性に優れているのが特徴です。
次に、チーズに含まれる栄養素について解説します。
チーズの多くはたんぱく質を豊富に含みます。
ただしたんぱく質以上に脂質を含むものが少なくないため、カロリーが高くなっていることに注意が必要です。
また各種のビタミンやミネラルの摂取源となるチーズもあります。
[1] 東京都保険医療局「栄養成分表示ハンドブック」
1-1.プロセスチーズ
プロセスチーズはたんぱく質、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB12、カルシウム、亜鉛の摂取源となります。
プロセスチーズに含まれる栄養素は以下のとおりです。
| 名称 | 含有量 |
|---|---|
| 熱量 | |
| たんぱく質 | |
| 脂質 | |
| ビタミンA | |
| ビタミンE | |
| ビタミンB2 | |
| ナイアシン | |
| ビタミンB12 | |
| カルシウム | |
| 亜鉛 |
文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに執筆者作成
このうちたんぱく質、ビタミンA、ナイアシン、ビタミンB12、カルシウム、亜鉛は豊富に含まれているといえる栄養素です。
プロセスチーズはナチュラルチーズに比べ保存性に優れた食品です。
6Pタイプやスティックタイプ、キャンディタイプ、スライスタイプなどさまざまな形で販売されています。
1-2.パルメザンチーズ
パルメザンチーズはたんぱく質、ビタミンA、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB12、カルシウム、マグネシウム、銅、亜鉛の摂取源となります。
パルメザンチーズに含まれる栄養素は以下のとおりです。
| 名称 | 含有量 |
|---|---|
| 熱量 | |
| たんぱく質 | |
| 脂質 | |
| ビタミンA | |
| ビタミンB2 | |
| ナイアシン | |
| ビタミンB12 | |
| カルシウム | |
| マグネシウム | |
| 銅 | |
| 亜鉛 |
文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに執筆者作成
このうちたんぱく質、ビタミンA、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB12、カルシウム、亜鉛は豊富に含まれているといえる栄養素です。
パルメザンチーズは北イタリアの特定の地域で作られる「パルミジャーノ・レッジャーノ」を模して作られたものです。
一般的には粉チーズとして知られています。
[2] 一般社団法人 日本乳業協会「「パルメザンチーズ」と「パルミジャーノ・レッジャーノ」の違いは何ですか?」
1-3.カマンベールチーズ
カマンベールチーズはたんぱく質、ビタミンA、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB12、葉酸、カルシウム、亜鉛の摂取源となります。
| 名称 | 含有量 |
|---|---|
| 熱量 | |
| たんぱく質 | |
| 脂質 | |
| ビタミンA | |
| ビタミンB2 | |
| ナイアシン | |
| ビタミンB12 | |
| 葉酸 | |
| カルシウム | |
| 亜鉛 |
文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに執筆者作成
このうちたんぱく質、ビタミンA、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB12、カルシウム、亜鉛は豊富に含まれているといえる栄養素です。
カマンベールチーズはフランスノルマンディ地方原産のチーズの一種で、白いカビで覆われているのが特徴です。
熟成が進んでいるものは内側がとろりとしています。
1-4.モッツァレラチーズ
モッツァレラチーズはたんぱく質、ビタミンA、ナイアシン、ビタミンB12、カルシウム、亜鉛の摂取源となります。
モッツァレラチーズに含まれる栄養素は以下のとおりです。
| 名称 | 含有量 |
|---|---|
| 熱量 | |
| たんぱく質 | |
| 脂質 | |
| ビタミンA | |
| ナイアシン | |
| ビタミンB12 | |
| カルシウム | |
| 亜鉛 |
文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに執筆者作成
このうちたんぱく質、ビタミンA、ビタミンB12、カルシウム、亜鉛は豊富に含まれているといえる栄養素です。
モッツァレラチーズは白い球状と滑らかな表面が特徴的なチーズです。
熱を加えると糸を引くためピザやグラタンなどに用いられます。
モッツァレラチーズは大半が牛乳からつくられていますが、本来は水牛の乳を原料とするものです。
1-5.チェダーチーズ
チェダーチーズはたんぱく質、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB12、カルシウム、亜鉛の摂取源となります。
チェダーチーズに含まれる栄養素の量は以下のとおりです。
| 名称 | 含有量 |
|---|---|
| 熱量 | |
| たんぱく質 | |
| 脂質 | |
| ビタミンA | |
| ビタミンE | |
| ビタミンB2 | |
| ナイアシン | |
| ビタミンB12 | |
| カルシウム | |
| 亜鉛 |
文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに執筆者作成
このうちたんぱく質、ビタミンA、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB12、カルシウム、亜鉛は豊富に含まれているといえる栄養素です。
チェダーチーズはイギリスの代表的なチーズで、現在は世界各国で製造されています。
薄黄色からオレンジ色の色味で、熟成期間の短いものはマイルドで爽やかな酸味を有するのが特徴です。
熟成が進んだものはコクが増します。
1-6.ゴーダチーズ
ゴーダチーズはたんぱく質、ビタミンA、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB12、カルシウム、亜鉛の摂取源となります。
ゴーダチーズに含まれる栄養素は以下のとおりです。
| 名称 | 含有量 |
|---|---|
| 熱量 | |
| たんぱく質 | |
| 脂質 | |
| ビタミンA | |
| ビタミンB2 | |
| ナイアシン | |
| ビタミンB12 | |
| カルシウム | |
| 亜鉛 |
文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに執筆者作成
このうちたんぱく質、ビタミンA、ナイアシン、ビタミンB12、カルシウム、亜鉛は豊富に含まれているといえる栄養素です。
ゴーダチーズはオランダの代表的なチーズで、セミハードチーズの一種です。
日本人の好みにも合う味だといわれており、バターのようなまろやかな香りと、穏やかでくせのない味わいが特徴です。
また熟成が進んだものはうまみが凝縮され濃厚な味わいになります。
1-7.エメンタールチーズ
エメンタールチーズはたんぱく質、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB12、パントテン酸、カルシウム、銅、亜鉛の摂取源となります。
エメンタールチーズに含まれる栄養素は以下のとおりです。
| 名称 | 含有量 |
|---|---|
| 熱量 | |
| たんぱく質 | |
| 脂質 | |
| ビタミンA | |
| ビタミンE | |
| ビタミンB2 | |
| ナイアシン | |
| ビタミンB12 | |
| パントテン酸 | |
| カルシウム | |
| 銅 | |
| 亜鉛 |
文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに執筆者作成
このうちたんぱく質、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB12、カルシウム、銅、亜鉛は豊富に含まれているといえる栄養素です。
エメンタールチーズはスイスの代表的なチーズで、ハードチーズに分類されます。
チーズフォンデュに使われることでよく知られています。
1-8.クリームチーズ
クリームチーズはたんぱく質、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンB2、ナイアシンの摂取源となります。
クリームチーズに含まれる栄養素は以下のとおりです。
| 名称 | 含有量 |
|---|---|
| 熱量 | |
| たんぱく質 | |
| 脂質 | |
| ビタミンA | |
| ビタミンE | |
| ビタミンB2 | |
| ナイアシン |
文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに執筆者作成
このうちビタミンAは豊富に含まれているといえる栄養素です。
クリームチーズはフレッシュチーズの一種で、乳脂肪を多く含みます。
1-9.カッテージチーズ
カッテージチーズはたんぱく質、ナイアシン、ビタミンB12の摂取源となります。
カッテージチーズに含まれる栄養素は以下のとおりです。
| 名称 | 含有量 |
|---|---|
| 熱量 | |
| たんぱく質 | |
| 脂質 | |
| ナイアシン | |
| ビタミンB12 |
文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに執筆者作成
このうちビタミンB12は豊富に含まれているといえる栄養素です。
カッテージチーズは、生乳から乳脂肪分を取り除いた脱脂乳を原料にしているため、脂質が少ないのが特徴です。
ぽろぽろとした木綿豆腐のような組織をしており、さわやかでくせのない酸味があります。
1-10.リコッタチーズ
リコッタチーズはビタミンA、ビタミンB2、カルシウムの摂取源となります。
リコッタチーズに含まれる栄養素は以下のとおりです。
| 名称 | 含有量 |
|---|---|
| 熱量 | |
| 脂質 | |
| ビタミンA | |
| ビタミンB2 | |
| カルシウム |
文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに執筆者作成
このうちカルシウムは豊富に含まれているといえる栄養素です。
リコッタチーズはイタリア原産のチーズです。
チーズ製造時に生じる水分(ホエイ、乳清)を加熱し固めたもので、低脂肪なのが特徴です。
真っ白で、ミルクの風味とほのかな甘さが感じられます。
実は、日本では法令上の名称がチーズではなく、「乳又は乳製品を主原料とする食品」に分類されます。
2.チーズに含まれる栄養素のはたらき
この記事で紹介する10種類のチーズのうち、3種類以上のチーズから摂取できる栄養素は、たんぱく質、脂質、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB12、カルシウム、亜鉛です。
これらをチーズに含まれる栄養素として、そのはたらきについてご紹介します。
また、各栄養素の成人の食事摂取基準についても解説します。
食事摂取基準は健康な人を対象とした1日当たりの栄養素の摂取量の基準です。
なお未成年や妊婦・授乳婦の食事摂取基準は割愛しているため、未成年の方、妊婦・授乳婦の方は以下を参照すると良いでしょう。
妊婦や授乳婦には付加量が設定されていることが多く、対象者は年代別の食事摂取基準にこれを加えた量を摂取する必要があります。
2-1.たんぱく質
たんぱく質を豊富に含むのはプロセスチーズ、パルメザンチーズ、カマンベールチーズ、モッツァレラチーズ、チェダーチーズ、ゴーダチーズ、エメンタールチーズです。
また、クリームチーズとカッテージチーズもたんぱく質の摂取源となります。
たんぱく質は炭水化物(糖質)や脂質と並んで、体のエネルギー源となる栄養素(エネルギー産生栄養素)の一種です。
たんぱく質は1g当たり4kcalのエネルギーを生み出します[3]。
ヒトはこれらの栄養素からエネルギーを生み出し、生命を維持したり体を動かしたりすることに消費しています。
たんぱく質はエネルギー源となる他に、筋肉や臓器、皮膚、髪の毛などの体の組織を構成する材料になります。
またホルモンや酵素、抗体といった、体内で体の機能を調節するはたらきをする物質の成分でもあります。
厚生労働省はたんぱく質の「目標量」を1日の総摂取カロリーに対するたんぱく質から摂取するカロリーの割合(単位:%エネルギー)で定めています。
たんぱく質の摂取目標量は18〜49歳で13〜20%エネルギー、50〜64歳で14〜20%エネルギー、65歳以上で15〜20%エネルギーです[4]。
また、たんぱく質の摂取においては「推奨量」も設定されています。
たんぱく質の摂取推奨量は18〜64歳の男性で65g、65歳以上の男性で60g、18歳以上の女性で50gです[4]。
たんぱく質は肉や卵、魚、豆などの食品に含まれているため、目標量や推奨量を目安に摂取してくださいね。
たんぱく質については以下の記事でご紹介しています。
タンパク質とは?体内でのはたらきや食事摂取基準、豊富な食品を紹介
[3] 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
[4] 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
2-2.脂質
チーズには一般的に脂質が多く含まれている傾向があります。
ただしチーズのなかでも、カッテージチーズやリコッタチーズは脂質が少ないといえます。
脂質は炭水化物(糖質)やたんぱく質と並ぶエネルギー産生栄養素の一種で、1g当たり9kcalのエネルギーを生み出します[5]。
脂質はエネルギー源になる以外に、細胞膜やホルモンなどを構成する材料となるはたらきもあります。
厚生労働省が定める脂質の目標量は20〜30%エネルギーです[6]。
なお脂質を構成する脂肪酸は、構造の違いにより「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分けられます。
このうち飽和脂肪酸は摂り過ぎると高LDLコレステロール血症の原因となり、動脈硬化による心筋梗塞などの重篤な病気を引き起こします。
このため飽和脂肪酸は、18歳以上の全年代で7%エネルギー以下にするという目標量が設定されています[6]。
飽和脂肪酸は動物性の脂肪に多く含まれており、乳脂肪にも多く存在するため摂り過ぎに注意してくださいね。
脂質は調理油や肉類、魚類、卵類、乳製品、ナッツ類などに多く、種類によってはたらきや健康への影響が異なります。
脂質については以下の記事でご紹介しています。
脂質とは?はたらきや種類、1日に摂取すべき量の計算方法を解説
[5] 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
[6] 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
2-3.ビタミンA
ビタミンAを多く含むのはプロセスチーズ、パルメザンチーズ、カマンベールチーズ、モッツァレラチーズ、チェダーチーズ、ゴーダチーズ、クリームチーズです。
ビタミンAは、水に溶けにくく油に溶けやすい「脂溶性ビタミン」の一種で、主に動物性食品に含まれます。
食品にはビタミンAに分類される物質(レチノール)の他、体内でビタミンAとしてはたらく物質に変換される「プロビタミンA」と呼ばれる物質が含まれる場合もあります。
このため食品に含まれるビタミンAの量は、ビタミンAの含有量と、ビタミンAやプロビタミンAから変換されるビタミンAの量を足した「レチノール活性当量」で表されます。
ビタミンAは、体内では目の機能や皮膚、粘膜を正常に維持するはたらきをしたり、細胞の成長や分化に関わったりします。
またビタミンAは「活性酸素」のはたらきを抑える抗酸化ビタミンの一つです。
成人男性のビタミンA推奨量は18〜29歳で850μg、30〜64歳で900μg、65〜74歳で850μg、75歳以上で800μgです[7]。
また成人女性のビタミンA推奨量は18〜29歳で650μg、30〜74歳で700μg、75歳以上で650μgです[7]。
ビタミンAは内臓肉や卵などの動物性食品に多く含まれています。
またプロビタミンAのなかでも変換効率の高いβ-カロテンは緑黄色野菜や果物などの植物性食品に多く含まれます。
ビタミンAについては以下の記事でご紹介しています。
ビタミンAにはどんな効果がある?目標摂取量とおすすめの食品を紹介
[7] 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
2-4.ビタミンE
プロセスチーズ、チェダーチーズ、エメンタールチーズ、クリームチーズはビタミンEの摂取源です。
ビタミンEは脂溶性ビタミンの一種です。
体内では細胞膜や脂質に存在し、それ自体が酸化されることで体内の脂質の酸化を防ぐ役割をしています。
またビタミンEは抗酸化ビタミンの一種でもあります。
ビタミンEに分類される物質にはいくつかの種類があり、最も強い作用を持つのは「α-トコフェロール」です。
このため食品中のビタミンE含有量はα-トコフェロールの量で示されます。
成人男性のビタミンE目安量は18〜64歳で6.5mg、65〜74歳で7.5mg、75歳以上で7.0mgです[8]。
また、成人女性のビタミンE目安量は18〜29歳で5.0mg、30〜64歳で6.0mg、65〜74歳で7.0mg、75歳以上で6.0mgです[8]。
ビタミンEはアーモンドやアボカドなどの植物性食品や、植物性油脂、魚介類などに含まれています。
ビタミンEについては以下の記事でご紹介しています。
ビタミンEとは?はたらきや摂取目安量、摂取源となる食べ物を紹介
[8] 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
2-5.ビタミンB2
プロセスチーズ、パルメザンチーズ、カマンベールチーズ、チェダーチーズ、ゴーダチーズ、エメンタールチーズ、クリームチーズ、リコッタチーズはビタミンB2の摂取源です。
特にパルメザンチーズ、カマンベールチーズ、チェダーチーズ、エメンタールチーズはビタミンB2を豊富に含みます。
ビタミンB2は水に溶ける性質を持つ「水溶性ビタミン」の一つで、ビタミンB群の一種です。
体内ではエネルギーをつくり出すはたらきに関わる他、皮膚や粘膜を保護したり成長を促進したりする作用もあります。
成人のビタミンB2推奨量は男性の場合18〜29歳で1.6mg、30〜49歳で1.7mg、50〜64歳で1.6mg、65歳以上で1.4mgです[9]。
また、女性の場合18〜64歳で1.2mg、65歳以上で1.1mgです[9]。
ビタミンB2は動物性食品ではレバーやうなぎなど、植物性食品では納豆やアーモンドなどに豊富に含まれています。
ビタミンB2については以下の記事でご紹介しています。
ビタミンB2とは?はたらきや食事摂取基準、摂取源となる食品を紹介
[9] 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
2-6.ナイアシン
プロセスチーズ、パルメザンチーズ、カマンベールチーズ、モッツァレラチーズ、チェダーチーズ、ゴーダチーズ、エメンタールチーズ、クリームチーズ、カッテージチーズはナイアシンの摂取源です。
特にプロセスチーズ、パルメザンチーズ、カマンベールチーズ、チェダーチーズ、ゴーダチーズ、エメンタールチーズはナイアシンを豊富に含んでいます。
ナイアシンは水溶性ビタミンで、ビタミンB群の一種でもあります。
体内では脂肪酸(脂肪の構成要素)の合成やアルコール代謝などさまざまな「代謝」に関与しています。
ナイアシンの食事摂取基準は以下のとおりです。
| 年齢 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 18〜29歳 | ||
| 30〜49歳 | ||
| 50〜64歳 | ||
| 65〜74歳 | ||
| 75歳以上 |
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」をもとに執筆者作成
ナイアシンは植物性食品ではきのこ類、動物性食品では魚介類や肉類に含まれます。
なお、動物性食品に含まれるナイアシンは「ニコチンアミド」、植物性食品に含まれるナイアシンは「ニコチン酸」と呼ばれます。
ナイアシンについては以下の記事をご参照ください。
ナイアシンはどんなビタミン?はたらきや食事摂取基準、摂取源を紹介
2-7.ビタミンB12
ビタミンB12を豊富に含むのはプロセスチーズ、パルメザンチーズ、カマンベールチーズ、モッツァレラチーズ、チェダーチーズ、ゴーダチーズ、エメンタールチーズ、カッテージチーズです。
ビタミンB12はアミノ酸(たんぱく質の構成要素)や脂質などの代謝に関わります。
またビタミンB12は葉酸と共に赤血球の細胞骨格の維持に関わります。
このため不足すると血液を新たにつくることができず、「巨赤芽球性貧血」と呼ばれる貧血を発症することが分かっています。
18歳以上のビタミンB12目安量は男女共に4.0μgです[10]。
ビタミンB12は微生物以外では合成されないため植物性食品にはほとんど含まれず、二枚貝やレバー類などに多く含まれています。
ビタミンB12については以下の記事でご紹介しています。
ビタミンB12とは?はたらきや食事摂取基準、摂取源の食品を紹介
[10] 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
2-8.カルシウム
カルシウムを豊富に含むのはプロセスチーズ、パルメザンチーズ、カマンベールチーズ、モッツァレラチーズ、チェダーチーズ、ゴーダチーズ、エメンタールチーズ、リコッタチーズです。
カルシウムはヒトに欠かせない栄養素である「必須ミネラル」の一種で、体内ではほとんどが骨や歯に存在しています。
また一部は血液や筋肉、神経に存在し、血液の凝固を促して出血を予防する、心筋の収縮作用を増す、筋肉の興奮を抑えるといったはたらきもしています。
成人のカルシウム推奨量は男性の場合、18〜29歳で800mg、30歳以上で750mgです[11]。
また女性の場合、18〜74歳で650mg、75歳以上で600mgです[11]。
カルシウムは乳製品の他、魚介類や豆類、葉物野菜などに含まれています。
カルシウムについては以下の記事でご紹介しています。
カルシウムとは?はたらきや摂取すべき量、摂取源となる食品を解説
[11] 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
2-9.亜鉛
亜鉛を豊富に含むのはプロセスチーズ、パルメザンチーズ、カマンベールチーズ、モッツァレラチーズ、チェダーチーズ、ゴーダチーズ、エメンタールチーズです。
亜鉛は必須ミネラルの一種で、遺伝子の発現やたんぱく質の合成など細胞の成長と分化において中心的なはたらきをします。
不足すると味覚障害や皮膚炎、食欲不振などが起こることが知られています。
亜鉛の推奨量は18〜29歳の男性で9.0mg、30〜64歳の男性で9.5mg、65歳以上の男性で9.0mgです[12]。
また女性の推奨量は18〜29歳で7.5mg、30〜64歳で8.0mg、65〜74歳で7.5mg、75歳以上で7.0mgです[12]。
亜鉛はすべての細胞に存在し、肉や魚介類、ナッツ類、穀類などさまざまな食品に含まれます。
亜鉛については以下の記事でご紹介しています。
亜鉛のはたらきと1日の適切な摂取量とは?亜鉛を多く含む食品も紹介
[12] 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
3.チーズに含まれる栄養素についてのまとめ
チーズにはさまざまな種類があり、それぞれに含まれる栄養素が異なります。
チーズは、牛やヤギ、羊などの乳を原料に作られるナチュラルチーズと、ナチュラルチーズを原料に作られるプロセスチーズに大別されます。
ナチュラルチーズはさらにフレッシュタイプや白カビタイプ、セミハードタイプ、ハードタイプに分類されます。
一般的にチーズはたんぱく質、脂質、カルシウムなどの摂取源となることで知られています。
この他ビタミンAやビタミンE、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB12、亜鉛などの摂取源となるチーズもあります。
ただし脂質を含むものが少なくないため、カロリーが高くなっていることに注意が必要です。
チーズを食べる際には、この記事を参考に適量を守ってくださいね。