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チーズに含まれる栄養素は?10種類の代表的なチーズについて解説

「チーズにはどんな栄養素が含まれているんだろう?」

このように気になっている方もいらっしゃるでしょう。

この記事ではチーズの種類や含有栄養素について詳しく解説します。

1.代表的なチーズの種類と含まれる栄養素

様々なチーズ

チーズにはさまざまな種類があり、それぞれに含まれる栄養素が異なります。

まずは、チーズの種類についてご紹介します。

チーズは、牛乳から水分を除いてたんぱく質や脂質、ビタミンなどの栄養素を固めたものです。

チーズは大きく「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」に分けられます。

ナチュラルチーズは牛やヤギ、羊などの乳を原料に作られるものです。

これらの乳に乳酸菌や乳を固める作用のある「凝乳酵素(レンネット)」という物質を加え、乳成分を凝固させたものから水分を取り除き、発酵・熟成させて作られます。

熟成はチーズの風味や食感などの個性をつくり出す重要な工程で、カビを利用する方法もあります。

ナチュラルチーズにはいくつかの種類があります。

軟質は非熟成の「フレッシュタイプ」、熟成された「白カビタイプ」「ウォッシュタイプ」「シェーブルタイプ」、半硬質の「青カビタイプ」「セミハードタイプ」、硬質・超硬質の「ハードタイプ」に分けられます。

代表的なものとして、フレッシュタイプのカッテージやモッツァレラ、白カビタイプのカマンベール、セミハードタイプのゴーダ、ハードタイプのエメンタールなどがあります。

プロセスチーズはナチュラルチーズを再加工してつくられるものです。

まずナチュラルチーズを砕いたものに、たんぱく質を溶かすはたらきのある「乳化剤」を加えます。

これを加熱し、溶かしてから乳化させ冷やし固めたものがプロセスチーズです。

プロセスチーズは、加熱することで発酵や熟成に関わる微生物や酵素のはたらきを止めているため、保存性に優れているのが特徴です。

次に、チーズに含まれる栄養素について解説します。

チーズの多くはたんぱく質を豊富に含みます。

ただしたんぱく質以上に脂質を含むものが少なくないため、カロリーが高くなっていることに注意が必要です。

また各種のビタミンやミネラルの摂取源となるチーズもあります。

メモ
この記事で紹介する栄養素は、脂質を除き、100g当たりの食品表示基準に基づいて「含まれている」または「豊富に含まれている」と表現できるものです[1]。脂質には食品表示基準が存在しませんが、一般的にチーズには乳脂肪が多く含まれているためこの記事で扱います。

[1] 東京都保険医療局「栄養成分表示ハンドブック

1-1.プロセスチーズ

プロセスチーズはたんぱく質、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB12、カルシウム、亜鉛の摂取源となります

プロセスチーズに含まれる栄養素は以下のとおりです。

【プロセスチーズ100g当たりに含まれる栄養素】
名称 含有量
熱量
313kcal
たんぱく質
22.7g
脂質
26.0g
ビタミンA
250μg
ビタミンE
1.1mg
ビタミンB2
0.38mg
ナイアシン
5.0mg
ビタミンB12
3.2μg
カルシウム
630mg
亜鉛
3.2mg

文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに執筆者作成

このうちたんぱく質、ビタミンA、ナイアシン、ビタミンB12、カルシウム、亜鉛は豊富に含まれているといえる栄養素です。

メモ
ナイアシンには食品にナイアシンとして含まれるものの他に、体内でアミノ酸の一種であるトリプトファンから合成されるものがあります。このため食品のナイアシン含有量はナイアシンの量にトリプトファンから合成されるナイアシンを加えた「ナイアシン当量」で表されます。

プロセスチーズはナチュラルチーズに比べ保存性に優れた食品です。

6Pタイプやスティックタイプ、キャンディタイプ、スライスタイプなどさまざまな形で販売されています。

1-2.パルメザンチーズ

パルメザンチーズはたんぱく質、ビタミンA、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB12、カルシウム、マグネシウム、銅、亜鉛の摂取源となります

パルメザンチーズに含まれる栄養素は以下のとおりです。

【パルメザンチーズ100g当たりに含まれる栄養素】
名称 含有量
熱量
445kcal
たんぱく質
44.0g
脂質
30.8g
ビタミンA
240μg
ビタミンB2
0.68mg
ナイアシン
10.0mg
ビタミンB12
2.5μg
カルシウム
1,300mg
マグネシウム
55mg
0.15mg
亜鉛
7.3mg

文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに執筆者作成

このうちたんぱく質、ビタミンA、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB12、カルシウム、亜鉛は豊富に含まれているといえる栄養素です。

パルメザンチーズは北イタリアの特定の地域で作られる「パルミジャーノ・レッジャーノ」を模して作られたものです。

メモ
パルミジャーノ・レッジャーノと名乗るには、約2年以上の熟成を経て厳しい基準を満たす必要があります[2]。

一般的には粉チーズとして知られています。

[2] 一般社団法人 日本乳業協会「「パルメザンチーズ」と「パルミジャーノ・レッジャーノ」の違いは何ですか?

1-3.カマンベールチーズ

カマンベールチーズはたんぱく質、ビタミンA、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB12、葉酸、カルシウム、亜鉛の摂取源となります。

【カマンベールチーズ100g当たりに含まれる栄養素】
名称 含有量
熱量
291kcal
たんぱく質
19.1g
脂質
24.7g
ビタミンA
240μg
ビタミンB2
0.48mg
ナイアシン
4.7mg
ビタミンB12
1.3μg
葉酸
47μg
カルシウム
460mg
亜鉛
2.8mg

文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに執筆者作成

このうちたんぱく質、ビタミンA、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB12、カルシウム、亜鉛は豊富に含まれているといえる栄養素です。

カマンベールチーズはフランスノルマンディ地方原産のチーズの一種で、白いカビで覆われているのが特徴です。

熟成が進んでいるものは内側がとろりとしています。

1-4.モッツァレラチーズ

モッツァレラチーズはたんぱく質、ビタミンA、ナイアシン、ビタミンB12、カルシウム、亜鉛の摂取源となります

モッツァレラチーズに含まれる栄養素は以下のとおりです。

【モッツァレラチーズ100g当たりに含まれる栄養素】
名称 含有量
熱量
269kcal
たんぱく質
18.4g
脂質
19.9g
ビタミンA
280μg
ナイアシン
3.1mg
ビタミンB12
1.6μg
カルシウム
330mg
亜鉛
2.8mg

文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに執筆者作成

このうちたんぱく質、ビタミンA、ビタミンB12、カルシウム、亜鉛は豊富に含まれているといえる栄養素です。

モッツァレラチーズは白い球状と滑らかな表面が特徴的なチーズです。

熱を加えると糸を引くためピザやグラタンなどに用いられます。

モッツァレラチーズは大半が牛乳からつくられていますが、本来は水牛の乳を原料とするものです。

1-5.チェダーチーズ

チェダーチーズはたんぱく質、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB12、カルシウム、亜鉛の摂取源となります

チェダーチーズに含まれる栄養素の量は以下のとおりです。

【チェダーチーズ100g当たりに含まれる栄養素】
名称 含有量
熱量
390kcal
たんぱく質
25.7g
脂質
33.8g
ビタミンA
330μg
ビタミンE
1.6mg
ビタミンB2
0.45mg
ナイアシン
5.5mg
ビタミンB12
1.9μg
カルシウム
740mg
亜鉛
4.0mg

文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに執筆者作成

このうちたんぱく質、ビタミンA、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB12、カルシウム、亜鉛は豊富に含まれているといえる栄養素です。

チェダーチーズはイギリスの代表的なチーズで、現在は世界各国で製造されています。

薄黄色からオレンジ色の色味で、熟成期間の短いものはマイルドで爽やかな酸味を有するのが特徴です。

熟成が進んだものはコクが増します。

1-6.ゴーダチーズ

ゴーダチーズはたんぱく質、ビタミンA、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB12、カルシウム、亜鉛の摂取源となります。

ゴーダチーズに含まれる栄養素は以下のとおりです。

【ゴーダチーズ100g当たりに含まれる栄養素】
名称 含有量
熱量
356kcal
たんぱく質
25.8g
脂質
29.0g
ビタミンA
270μg
ビタミンB2
0.33mg
ナイアシン
6.2mg
ビタミンB12
1.9μg
カルシウム
680mg
亜鉛
3.6mg

文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに執筆者作成

このうちたんぱく質、ビタミンA、ナイアシン、ビタミンB12、カルシウム、亜鉛は豊富に含まれているといえる栄養素です。

ゴーダチーズはオランダの代表的なチーズで、セミハードチーズの一種です。

日本人の好みにも合う味だといわれており、バターのようなまろやかな香りと、穏やかでくせのない味わいが特徴です。

また熟成が進んだものはうまみが凝縮され濃厚な味わいになります。

1-7.エメンタールチーズ

エメンタールチーズはたんぱく質、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB12、パントテン酸、カルシウム、銅、亜鉛の摂取源となります。

エメンタールチーズに含まれる栄養素は以下のとおりです。

【エメンタールチーズ100g当たりに含まれる栄養素】
名称 含有量
熱量
398kcal
たんぱく質
27.3g
脂質
33.6g
ビタミンA
220μg
ビタミンE
1.3mg
ビタミンB2
0.48mg
ナイアシン
6.9mg
ビタミンB12
1.0μg
パントテン酸
0.72mg
カルシウム
1,200mg
0.76mg
亜鉛
4.3mg

文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに執筆者作成

このうちたんぱく質、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB12、カルシウム、銅、亜鉛は豊富に含まれているといえる栄養素です。

エメンタールチーズはスイスの代表的なチーズで、ハードチーズに分類されます。

チーズフォンデュに使われることでよく知られています。

1-8.クリームチーズ

クリームチーズはたんぱく質、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンB2、ナイアシンの摂取源となります

クリームチーズに含まれる栄養素は以下のとおりです。

【クリームチーズ100g当たりに含まれる栄養素】
名称 含有量
熱量
313kcal
たんぱく質
8.2g
脂質
33.0g
ビタミンA
250μg
ビタミンE
1.2mg
ビタミンB2
0.22mg
ナイアシン
2.1mg

文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに執筆者作成

このうちビタミンAは豊富に含まれているといえる栄養素です。

クリームチーズはフレッシュチーズの一種で、乳脂肪を多く含みます。

1-9.カッテージチーズ

カッテージチーズはたんぱく質、ナイアシン、ビタミンB12の摂取源となります

カッテージチーズに含まれる栄養素は以下のとおりです。

【カッテージチーズ100g当たりに含まれる栄養素】
名称 含有量
熱量
99kcal
たんぱく質
13.3g
脂質
4.5g
ナイアシン
3.2mg
ビタミンB12
1.0μg

文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに執筆者作成

このうちビタミンB12は豊富に含まれているといえる栄養素です。

カッテージチーズは、生乳から乳脂肪分を取り除いた脱脂乳を原料にしているため、脂質が少ないのが特徴です。

ぽろぽろとした木綿豆腐のような組織をしており、さわやかでくせのない酸味があります。

1-10.リコッタチーズ

リコッタチーズはビタミンA、ビタミンB2、カルシウムの摂取源となります

リコッタチーズに含まれる栄養素は以下のとおりです。

【リコッタチーズ100g当たりに含まれる栄養素】
名称 含有量
熱量
159kcal
脂質
11.5g
ビタミンA
160μg
ビタミンB2
0.21mg
カルシウム
340mg

文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに執筆者作成

このうちカルシウムは豊富に含まれているといえる栄養素です。

リコッタチーズはイタリア原産のチーズです。

チーズ製造時に生じる水分(ホエイ、乳清)を加熱し固めたもので、低脂肪なのが特徴です。

真っ白で、ミルクの風味とほのかな甘さが感じられます。

実は、日本では法令上の名称がチーズではなく、「乳又は乳製品を主原料とする食品」に分類されます。

2.チーズに含まれる栄養素のはたらき

ブルーチーズとカマンベールチーズ

この記事で紹介する10種類のチーズのうち、3種類以上のチーズから摂取できる栄養素は、たんぱく質、脂質、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB12、カルシウム、亜鉛です。

これらをチーズに含まれる栄養素として、そのはたらきについてご紹介します。

また、各栄養素の成人の食事摂取基準についても解説します。

食事摂取基準は健康な人を対象とした1日当たりの栄養素の摂取量の基準です。

なお未成年や妊婦・授乳婦の食事摂取基準は割愛しているため、未成年の方、妊婦・授乳婦の方は以下を参照すると良いでしょう。

未成年の方

妊婦・授乳婦の方

妊婦や授乳婦には付加量が設定されていることが多く、対象者は年代別の食事摂取基準にこれを加えた量を摂取する必要があります。

2-1.たんぱく質

たんぱく質を豊富に含むのはプロセスチーズ、パルメザンチーズ、カマンベールチーズ、モッツァレラチーズ、チェダーチーズ、ゴーダチーズ、エメンタールチーズです。

また、クリームチーズとカッテージチーズもたんぱく質の摂取源となります。

たんぱく質は炭水化物(糖質)や脂質と並んで、体のエネルギー源となる栄養素(エネルギー産生栄養素)の一種です。

たんぱく質は1g当たり4kcalのエネルギーを生み出します[3]。

ヒトはこれらの栄養素からエネルギーを生み出し、生命を維持したり体を動かしたりすることに消費しています。

メモ
このエネルギーの量を表す単位がカロリーです。1cal(カロリー)は非常に小さいため、通常はその1,000倍である1kcal(キロカロリー)が最小単位として用いられます。

たんぱく質はエネルギー源となる他に、筋肉や臓器、皮膚、髪の毛などの体の組織を構成する材料になります。

またホルモンや酵素、抗体といった、体内で体の機能を調節するはたらきをする物質の成分でもあります。

厚生労働省はたんぱく質の「目標量」を1日の総摂取カロリーに対するたんぱく質から摂取するカロリーの割合(単位:%エネルギー)で定めています。

目標量とは
生活習慣病の発症予防を目的として、現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量として設定された基準です。

たんぱく質の摂取目標量は18〜49歳で13〜20%エネルギー、50〜64歳で14〜20%エネルギー、65歳以上で15〜20%エネルギーです[4]。

また、たんぱく質の摂取においては「推奨量」も設定されています。

推奨量とは
ほとんどの人が十分に摂取できている量のことです。

たんぱく質の摂取推奨量は18〜64歳の男性で65g、65歳以上の男性で60g、18歳以上の女性で50gです[4]。

たんぱく質は肉や卵、魚、豆などの食品に含まれているため、目標量や推奨量を目安に摂取してくださいね。

たんぱく質については以下の記事でご紹介しています。

タンパク質とは?体内でのはたらきや食事摂取基準、豊富な食品を紹介

[3] 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)

[4] 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)

2-2.脂質

チーズには一般的に脂質が多く含まれている傾向があります

ただしチーズのなかでも、カッテージチーズやリコッタチーズは脂質が少ないといえます。

脂質は炭水化物(糖質)やたんぱく質と並ぶエネルギー産生栄養素の一種で、1g当たり9kcalのエネルギーを生み出します[5]。

脂質はエネルギー源になる以外に、細胞膜やホルモンなどを構成する材料となるはたらきもあります。

厚生労働省が定める脂質の目標量は20〜30%エネルギーです[6]。

なお脂質を構成する脂肪酸は、構造の違いにより「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分けられます。

このうち飽和脂肪酸は摂り過ぎると高LDLコレステロール血症の原因となり、動脈硬化による心筋梗塞などの重篤な病気を引き起こします

このため飽和脂肪酸は、18歳以上の全年代で7%エネルギー以下にするという目標量が設定されています[6]。

飽和脂肪酸は動物性の脂肪に多く含まれており、乳脂肪にも多く存在するため摂り過ぎに注意してくださいね。

脂質は調理油や肉類、魚類、卵類、乳製品、ナッツ類などに多く、種類によってはたらきや健康への影響が異なります。

脂質については以下の記事でご紹介しています。

脂質とは?はたらきや種類、1日に摂取すべき量の計算方法を解説

[5] 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)

[6] 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)

2-3.ビタミンA

ビタミンAを多く含むのはプロセスチーズ、パルメザンチーズ、カマンベールチーズ、モッツァレラチーズ、チェダーチーズ、ゴーダチーズ、クリームチーズです。

ビタミンAは、水に溶けにくく油に溶けやすい「脂溶性ビタミン」の一種で、主に動物性食品に含まれます。

食品にはビタミンAに分類される物質(レチノール)の他、体内でビタミンAとしてはたらく物質に変換される「プロビタミンA」と呼ばれる物質が含まれる場合もあります。

このため食品に含まれるビタミンAの量は、ビタミンAの含有量と、ビタミンAやプロビタミンAから変換されるビタミンAの量を足した「レチノール活性当量」で表されます。

ビタミンAは、体内では目の機能や皮膚、粘膜を正常に維持するはたらきをしたり、細胞の成長や分化に関わったりします

またビタミンAは「活性酸素」のはたらきを抑える抗酸化ビタミンの一つです。

メモ
活性酸素は呼吸で体内に取り入れられた酸素が化学反応を起こす際に発生する物質で、他の物質を酸化させる強い作用を有しています。免疫機能としての役割を果たしますが、増え過ぎると通常の細胞をも傷つけてしまい、シミやシワ、動脈硬化、がんなどの原因となるため注意が必要です。

成人男性のビタミンA推奨量は18〜29歳で850μg、30〜64歳で900μg、65〜74歳で850μg、75歳以上で800μgです[7]。

また成人女性のビタミンA推奨量は18〜29歳で650μg、30〜74歳で700μg、75歳以上で650μgです[7]。

ビタミンAは内臓肉や卵などの動物性食品に多く含まれています。

またプロビタミンAのなかでも変換効率の高いβ-カロテンは緑黄色野菜や果物などの植物性食品に多く含まれます。

ビタミンAについては以下の記事でご紹介しています。

ビタミンAにはどんな効果がある?目標摂取量とおすすめの食品を紹介

[7] 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)

2-4.ビタミンE

プロセスチーズ、チェダーチーズ、エメンタールチーズ、クリームチーズはビタミンEの摂取源です。

ビタミンEは脂溶性ビタミンの一種です。

体内では細胞膜や脂質に存在し、それ自体が酸化されることで体内の脂質の酸化を防ぐ役割をしています。

またビタミンEは抗酸化ビタミンの一種でもあります

ビタミンEに分類される物質にはいくつかの種類があり、最も強い作用を持つのは「α-トコフェロール」です。

このため食品中のビタミンE含有量はα-トコフェロールの量で示されます。

成人男性のビタミンE目安量は18〜64歳で6.5mg、65〜74歳で7.5mg、75歳以上で7.0mgです[8]。

また、成人女性のビタミンE目安量は18〜29歳で5.0mg、30〜64歳で6.0mg、65〜74歳で7.0mg、75歳以上で6.0mgです[8]。

目安量とは
一定の栄養状態を維持するのに十分な量のことです。目安量以上を摂取していると、不足のリスクはほとんどないとされています。

ビタミンEはアーモンドやアボカドなどの植物性食品や、植物性油脂、魚介類などに含まれています。

ビタミンEについては以下の記事でご紹介しています。

ビタミンEとは?はたらきや摂取目安量、摂取源となる食べ物を紹介

[8] 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)

2-5.ビタミンB2

プロセスチーズ、パルメザンチーズ、カマンベールチーズ、チェダーチーズ、ゴーダチーズ、エメンタールチーズ、クリームチーズ、リコッタチーズはビタミンB2の摂取源です。

特にパルメザンチーズ、カマンベールチーズ、チェダーチーズ、エメンタールチーズはビタミンB2を豊富に含みます。

ビタミンB2は水に溶ける性質を持つ「水溶性ビタミン」の一つで、ビタミンB群の一種です。

ビタミンB群とは
水溶性ビタミンのうち、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンのことを指します。

体内ではエネルギーをつくり出すはたらきに関わる他、皮膚や粘膜を保護したり成長を促進したりする作用もあります。

成人のビタミンB2推奨量は男性の場合18〜29歳で1.6mg、30〜49歳で1.7mg、50〜64歳で1.6mg、65歳以上で1.4mgです[9]。

また、女性の場合18〜64歳で1.2mg、65歳以上で1.1mgです[9]。

ビタミンB2は動物性食品ではレバーやうなぎなど、植物性食品では納豆やアーモンドなどに豊富に含まれています。

ビタミンB2については以下の記事でご紹介しています。

ビタミンB2とは?はたらきや食事摂取基準、摂取源となる食品を紹介

[9] 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)

2-6.ナイアシン

プロセスチーズ、パルメザンチーズ、カマンベールチーズ、モッツァレラチーズ、チェダーチーズ、ゴーダチーズ、エメンタールチーズ、クリームチーズ、カッテージチーズはナイアシンの摂取源です。

特にプロセスチーズ、パルメザンチーズ、カマンベールチーズ、チェダーチーズ、ゴーダチーズ、エメンタールチーズはナイアシンを豊富に含んでいます。

ナイアシンは水溶性ビタミンで、ビタミンB群の一種でもあります。

体内では脂肪酸(脂肪の構成要素)の合成やアルコール代謝などさまざまな「代謝」に関与しています。

代謝とは
体内に取り込んだ栄養素を、生命維持に必要な物質や活動のエネルギーに変える反応のことです。

ナイアシンの食事摂取基準は以下のとおりです。

【ナイアシンの摂取推奨量(mg/日)】
年齢 男性 女性
18〜29歳
15mg
11mg
30〜49歳
16mg
12mg
50〜64歳
15mg
11mg
65〜74歳
14mg
11mg
75歳以上
13mg
10mg

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」をもとに執筆者作成

ナイアシンは植物性食品ではきのこ類、動物性食品では魚介類や肉類に含まれます

なお、動物性食品に含まれるナイアシンは「ニコチンアミド」、植物性食品に含まれるナイアシンは「ニコチン酸」と呼ばれます。

ナイアシンについては以下の記事をご参照ください。

ナイアシンはどんなビタミン?はたらきや食事摂取基準、摂取源を紹介

2-7.ビタミンB12

ビタミンB12を豊富に含むのはプロセスチーズ、パルメザンチーズ、カマンベールチーズ、モッツァレラチーズ、チェダーチーズ、ゴーダチーズ、エメンタールチーズ、カッテージチーズです。

ビタミンB12はアミノ酸(たんぱく質の構成要素)や脂質などの代謝に関わります。

またビタミンB12は葉酸と共に赤血球の細胞骨格の維持に関わります。

このため不足すると血液を新たにつくることができず、「巨赤芽球性貧血」と呼ばれる貧血を発症することが分かっています。

18歳以上のビタミンB12目安量は男女共に4.0μgです[10]。

ビタミンB12は微生物以外では合成されないため植物性食品にはほとんど含まれず、二枚貝やレバー類などに多く含まれています。

ビタミンB12については以下の記事でご紹介しています。

ビタミンB12とは?はたらきや食事摂取基準、摂取源の食品を紹介

[10] 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)

2-8.カルシウム

カルシウムを豊富に含むのはプロセスチーズ、パルメザンチーズ、カマンベールチーズ、モッツァレラチーズ、チェダーチーズ、ゴーダチーズ、エメンタールチーズ、リコッタチーズです。

カルシウムはヒトに欠かせない栄養素である「必須ミネラル」の一種で、体内ではほとんどが骨や歯に存在しています。

また一部は血液や筋肉、神経に存在し、血液の凝固を促して出血を予防する、心筋の収縮作用を増す、筋肉の興奮を抑えるといったはたらきもしています。

成人のカルシウム推奨量は男性の場合、18〜29歳で800mg、30歳以上で750mgです[11]。

また女性の場合、18〜74歳で650mg、75歳以上で600mgです[11]。

カルシウムは乳製品の他、魚介類や豆類、葉物野菜などに含まれています。

カルシウムについては以下の記事でご紹介しています。

カルシウムとは?はたらきや摂取すべき量、摂取源となる食品を解説

[11] 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)

2-9.亜鉛

亜鉛を豊富に含むのはプロセスチーズ、パルメザンチーズ、カマンベールチーズ、モッツァレラチーズ、チェダーチーズ、ゴーダチーズ、エメンタールチーズです。

亜鉛は必須ミネラルの一種で、遺伝子の発現やたんぱく質の合成など細胞の成長と分化において中心的なはたらきをします。

不足すると味覚障害や皮膚炎、食欲不振などが起こることが知られています。

亜鉛の推奨量は18〜29歳の男性で9.0mg、30〜64歳の男性で9.5mg、65歳以上の男性で9.0mgです[12]。

また女性の推奨量は18〜29歳で7.5mg、30〜64歳で8.0mg、65〜74歳で7.5mg、75歳以上で7.0mgです[12]。

亜鉛はすべての細胞に存在し、肉や魚介類、ナッツ類、穀類などさまざまな食品に含まれます。

亜鉛については以下の記事でご紹介しています。

亜鉛のはたらきと1日の適切な摂取量とは?亜鉛を多く含む食品も紹介

[12] 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)

3.チーズに含まれる栄養素についてのまとめ

チーズにはさまざまな種類があり、それぞれに含まれる栄養素が異なります。

チーズは、牛やヤギ、羊などの乳を原料に作られるナチュラルチーズと、ナチュラルチーズを原料に作られるプロセスチーズに大別されます

ナチュラルチーズはさらにフレッシュタイプや白カビタイプ、セミハードタイプ、ハードタイプに分類されます。

一般的にチーズはたんぱく質、脂質、カルシウムなどの摂取源となることで知られています。

この他ビタミンAやビタミンE、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB12、亜鉛などの摂取源となるチーズもあります。

ただし脂質を含むものが少なくないため、カロリーが高くなっていることに注意が必要です。

チーズを食べる際には、この記事を参考に適量を守ってくださいね。