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食物繊維はダイエットの味方!健康的に痩せる食事のポイントを解説

「食物繊維はダイエットに効果があるっていうけど、本当なのかな?」

「ダイエットにおすすめの食物繊維を含む食品を知りたい」

食物繊維はダイエット中に摂ると良いという話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

食物繊維といえば腸内環境を整えるはたらきがあるというイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、それだけではなく、食物繊維にはダイエットにうれしいさまざまな作用があるといわれています。

この記事では、食物繊維がダイエットに効果が期待できるといわれている理由や食物繊維が豊富な食品をご紹介します。

記事後半では健康的に痩せるための食事のポイントについても解説するので、ダイエット中の方やこれから始めようと思っている方はぜひ意識してみてくださいね。

1.食物繊維がダイエットの味方になる理由

「どうしてダイエット中に食物繊維を摂取すると良いんだろう?」

と気になっている方もいらっしゃるでしょう。

ここからは食物繊維が持つダイエットをサポートする三つのはたらきについて解説します。

メモ
食物繊維には水に溶ける性質を持つ水溶性食物繊維と、水に溶けない性質を持つ不溶性食物繊維の2種類があります。それぞれのはたらきについてはこの後詳しく解説します。

【関連情報】 「食物繊維とは?はたらきや摂取目標量、摂取源となる食べ物を解説」についての記事はこちら

「簡単ダイエット!日々の生活で実践できる7つの工夫」についての記事はこちら

1-1.脂質・糖質を排出する

木の匙一杯のお塩

食物繊維には脂質や糖質を排出するはたらきがあります。

脂質や糖質は人間が活動するために欠かせないエネルギー源ですが、過剰に摂取すると肥満の原因になってしまいます。

脂質は余分に摂取すると中性脂肪として体内に蓄積され、多く摂ればその分肥満になるリスクが高まります。

また糖質はエネルギーとして消費しきれないくらい摂り過ぎると中性脂肪になり体内にため込まれてしまいます。

食物繊維には脂質や糖質を吸着して体外に排出するはたらきがあるため、肥満の予防が期待できます。

【関連情報】 「中性脂肪(トリグリセリド)とは?体内でのはたらきや基準値を解説」についての記事はこちら

1-2.血糖値の上昇を抑制する

指先で血糖値をチェックするひと

食物繊維が持つ血糖値の急上昇を抑えるはたらきも肥満の予防や改善に有効だと考えられています。

血糖値とは
血液中のブドウ糖の濃度のことです。

食事で糖質を一気に吸収すると血糖値が急上昇するため、血糖値を下げるはたらきを持つインスリンが大量に分泌されます。

インスリンとは
糖質の代謝を調節し、血糖値を一定に保つはたらきを持つホルモンです。血糖値が上がると膵臓(すいぞう)から分泌され、血液中のブドウ糖をエネルギー源として取り込みます。この際に使い切れなかったブドウ糖はインスリンのはたらきで中性脂肪に合成され、体内に蓄積されます。

インスリンには余分な糖質を中性脂肪に合成するはたらきもあることから、血糖値の急上昇が肥満につながるのですね。

食物繊維は糖質の吸収を緩やかにしてくれるため、食後の血糖値の急上昇を防ぎ、中性脂肪の合成を抑える効果が期待できるのです。

1-3.便通を改善する

トイレットペーパーと丸の札を持つひと

便秘は便が快適に排出できないだけでなく体にさまざまな悪影響を及ぼすため、食物繊維を摂取して便通を改善することでダイエットにも良い影響が見られます。

日本消化器病学会が発行した「慢性便秘症診療ガイドライン」によると便秘とは体外に排出すべき便が十分な量、快適に排出できない状態のことです。

ダイエットをしているからと食事量を減らしたり脂質を全く摂らなかったりといった食事制限をすることによって便秘になることがあります。

便秘によって腸内に便がたまると胃腸のはたらきが鈍くなるため、代謝の機能が落ち痩せにくい体になってしまいます。

また腸内に便がたまった状態が続くことで「悪玉菌」が増殖し腸内環境を悪化させます。

悪玉菌とは
腸内を腐敗させたり有害物質をつくったりする菌のことです。大腸菌、ウェルシュ菌、黄色ブドウ球菌などがあります。肉など脂質の多い食事を続けたり、ストレスを感じたりすることで悪玉菌が優勢になり腸内環境が悪化します。悪玉菌の増殖は肌荒れや免疫機能の低下、生活習慣病などを引き起こします。

悪玉菌が増え過ぎてしまい腸内環境の悪化を招くと、栄養素を必要以上に吸収してしまう恐れがあるのです。

そのため、便秘は肥満を引き起こす原因になりうるといえます。

したがって、便秘の改善に有効だとされる食物繊維を摂取することが重要です。

食物繊維は便の量を増やしたり、腸内の「善玉菌」を増やして腸内環境を整えたりすることで便秘の改善を促します。

善玉菌とは
ヒトの体に有用なはたらきをする菌のことで乳酸菌やビフィズス菌などがあります。善玉菌は腸の運動を促したり、病原菌の活動を阻止したりするはたらきをします。悪玉菌のなかでも有益なはたらきをするものもあるため、善玉菌と悪玉菌のバランスを保つことが重要です。一般的には善玉菌が悪玉菌よりも多い方が健康だといわれています。

便秘を予防するためにも日々の食事に食物繊維を含む食品を取り入れましょう。

2.食物繊維の1日の摂取目標量

「食物繊維って1日にどれくらいの量を摂取したら良いのかな?」

普段の食事に食物繊維を取り入れるに当たり、1日に摂取すべき量を知りたいという方もいらっしゃるでしょう。

日本では海外のさまざまな疫学研究を参考に、成人の食物繊維の理想的な摂取量を1日25gとしています[1]。

しかし日本人の摂取量はこれに大きく及ばないため、厚生労働省は実現可能性を考慮し、「日本人の食事摂取基準(2025年版)」で以下のように目標量を設定しています。

【食物繊維の目標量(g/日)】
年齢 男性 女性
18~29歳
20以上
18以上
30~64歳
22以上
18以上
65~74歳
21以上
18以上
75歳以上
20以上
17以上

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」をもとに執筆者作成

目標量とは
生活習慣病の発症予防を目的として、現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量として設定された基準です。

厚生労働省「令和元年国民健康・栄養調査」によると日本人の食物繊維の平均摂取量は男性が19.4g、女性が17.5gです[2]。

日本人の食物繊維の平均摂取量はかつて1日20g以上でしたが、穀類、いも類、豆類などの摂取量が減ったことで食物繊維自体の摂取量も減少傾向にあります[3]。

ダイエットを検討している方は、食物繊維の理想的な摂取量である25gを目指して日々の献立を見直すと良いでしょう[1]。

[1] 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」

[2] 厚生労働省「令和元年国民健康・栄養調査」

[3] 厚生労働省 健康づくりサポートネット「食物繊維の必要性と健康」

3.ダイエットにおすすめの食物繊維が豊富な食べ物

「食物繊維が豊富に含まれる食べ物には何があるのかな?」

積極的に食物繊維を摂取するためにも食物繊維が豊富な食品について知りたいですよね。

ここからは食物繊維が豊富に含まれている食品をピックアップしてご紹介します。

3-1.野菜類

ゆでたブロッコリー

野菜類に含まれる食物繊維の含有量は以下のとおりです。

【食物繊維を多く含む野菜類と可食部100g当たりの含有量】

食品名 加工状態など 水溶性食物繊維 不溶性食物繊維 食物繊維総量
モロヘイヤ 生 1.3g 4.6g 5.9g
ごぼう 生 2.3g 3.4g 5.7g
ブロッコリー 生 0.9g 4.3g 5.1g
オクラ 生 1.4g 3.6g 5.0g
えだまめ 生 0.4g 4.6g 5.0g
西洋かぼちゃ 生 0.9g 2.6g 3.5g
水菜 生 0.6g 2.4g 3.0g
とうもろこし(スイートコーン) 生 0.3g 2.7g 3.0g
にんじん 皮なし、生 0.8g 1.9g 2.7g
キャベツ 生 0.4g 1.4g 1.8g

文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに執筆者作成

メモ
「日本食品標準成分表」では「食物繊維総量」が「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の総量と一致しないものがあります。水溶性食物繊維や不溶性食物繊維の値は四捨五入して最小の表示の位に合わせているものの、食物繊維総量の値は四捨五入前の数値を合算した後四捨五入するため多少の誤差が生じます。

野菜類には不溶性食物繊維が豊富に含まれていることが分かりますね。

生野菜でたくさんの量を摂取できない場合は、加熱調理するとかさを減らすことができ食べやすくなりますよ。

また野菜本来が持つ香りや味も引き出されるため、よりおいしく食べられるでしょう。

【関連情報】 「ごぼうに含まれる栄養素とは?選び方やおいしく食べるコツも紹介」についての記事はこちら

「ブロッコリーは栄養たっぷり!含まれる栄養素とその効果を徹底解説」についての記事はこちら

「キャベツは栄養たっぷり?含まれる栄養素やそのはたらきを徹底解説」についての記事はこちら

3-2.きのこ類

ざるにのったきのこ類

きのこ類も食物繊維を豊富に含んでいる食品の一つです。

【食物繊維を多く含むきのこ類と可食部100g当たりの含有量】

食品名 加工状態など 水溶性食物繊維 不溶性食物繊維 食物繊維総量
しいたけ(原木栽培) 生 0.4g 5.1g 5.5g
まつたけ 生 0.3g 4.4g 4.7g
しいたけ(菌床栽培) 生 0.4g 4.1g 4.6g
えのきたけ 生 0.4g 3.5g 3.9g
まいたけ 生 0.3g 3.2g 3.5g
ぶなしめじ 生 0.3g 3.2g 3.5g
エリンギ 生 0.2g 3.2g 3.4g
なめこ 生 1.0g 2.4g 3.4g
マッシュルーム 生 0.2g 1.8g 2.0g

文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに執筆者作成

きのこ類は炒めたり揚げたりスープにしたりとさまざまな調理法で摂取しやすい食品といえます。

みそ汁の具材として使うのもおすすめです。

3-3.豆類

木のスプーンと豆類

豆類のなかでも食物繊維を豊富に含むものは以下のとおりです。

【食物繊維を多く含む豆類と可食部100g当たりの含有量】

食品名 加工状態など 水溶性食物繊維 不溶性食物繊維 食物繊維総量
きなこ(黄大豆) - 2.7g 15.4g 18.1g
大豆(国産) 乾燥 1.5g 16.4g 17.9g
いんげん豆 乾燥 3.3g 16.2g 19.6g
青えんどう豆 乾燥 1.2g 16.2g 17.4g
レンズ豆 乾燥 1.0g 15.7g 16.7g
ひよこ豆 乾燥 1.2g 15.1g 16.3g
あずき ゆで 0.8g 11.3g 12.1g
おから 生 0.4g 11.1g 11.5g
蒸し大豆 - 2.3g 6.5g 8.8g
納豆 - 2.3g 4.4g 6.7g
こし練りあん - 0.2g 3.4g 3.5g
油揚げ 生 0.5g 0.8g 1.3g
木綿豆腐 - 0.1g 0.3g 0.4g

文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに執筆者作成

食物繊維を豊富に含む食品というとさつまいもやごぼうをイメージする人が多くいらっしゃるかもしれません。

しかし、豆類は食物繊維の含有量が多く、大豆にはごぼうの約3倍、にんじんの約7倍の食物繊維が含まれています。

また日本人になじみ深いあんこや豆腐、油揚げ、納豆などの豆の加工食品からも食物繊維を摂取できますよ。

3-4.海藻類

海苔をお箸で持ち上げているところ

海藻類にも食物繊維がたくさん含まれていますよ。

【食物繊維を多く含む海藻類と可食部100g当たりの含有量】

食品名 加工状態など 水溶性食物繊維 不溶性食物繊維 食物繊維総量
干しひじき 乾燥 - - 51.8g
刻み昆布 - - - 39.1g
焼きのり - - - 36.0g
カットわかめ 乾燥 - - 35.4g
あおのり 素干し - - 35.2g
あおさ 素干し - - 29.1g
乾燥わかめ 素干し - - 29.0g
塩昆布 - - - 6.8g
昆布つくだ煮 - - - 8.8g

文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに執筆者作成

わかめなどは乾燥わかめやカットわかめなど手軽に使いやすいタイプが出ていますので、みそ汁やスープに入れて摂取しても良いですね。

3-5.穀類

両手ですくった穀物

穀類にも食物繊維は豊富に含まれます。

食物繊維を豊富に含む穀類は以下のとおりです。

【食物繊維を多く含む穀類と可食部100g当たりの含有量】

食品名 加工状態など 水溶性食物繊維 不溶性食物繊維 食物繊維総量
オートミール - 3.2g 6.2g 9.4g
ポップコーン - 0.2g 9.1g 9.3g
押麦(大麦) 乾燥 4.3g 3.6g 7.9g
半生そば - 1.1g 2.0g 3.1g
ライ麦パン - 2.0g 3.6g 5.6g
全粒粉パン - 0.9g 3.6g 4.5g
そば 乾麺 1.6g 2.1g 3.7g
マカロニ・スパゲッティ 乾燥 1.4g 1.6g 3.0g
玄米 - 0.7g 2.3g 3.0g

文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに執筆者作成

食物繊維の摂取量の減少は米や大麦といった穀類離れが一因と考えられます。

1950年ごろをピークに穀類の摂取量は減少傾向にあります[4]。

穀類には不溶性食物繊維を豊富に含む全粒小麦や玄米、そして水溶性食物繊維を含むライ麦、大麦などがあるため、食物繊維の摂取源としてはうってつけです。

穀類は精製によって食物繊維が減少することがあるので、できれば玄米や全粒粉などの精製度の低いものを選ぶと良いですよ。

玄米が食べづらいと感じる方は三分づきや五分づきといったものもおすすめです。

[4] 厚生労働省「日本人の栄養と健康の変遷」

3-6.果物類

果物類の画像

果物類に含まれる食物繊維の含有量は以下のとおりです。

【食物繊維を多く含む果物類と可食部100g当たりの含有量】

食品名 加工状態など 水溶性食物繊維 不溶性食物繊維 食物繊維総量
干し柿 - 1.3g 12.7g 14.0g
プルーン 乾燥 3.4g 3.8g 7.1g
ラズベリー 生 0.7g 4.0g 4.7g
ブルーベリー 生 0.5g 2.8g 3.3g
キウイフルーツ(緑) 生 0.6g 2.0g 2.6g
西洋なし 生 0.7g 1.2g 1.9g
いちじく 生 0.7g 1.2g 1.9g
りんご 皮なし、生 0.4g 1.0g 1.4g
いちご 生 0.5g 0.9g 1.4g

文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに執筆者作成

果実類は間食としても摂取しやすい食品ですが、摂り過ぎると果糖の過剰摂取でかえって脂肪を増やす可能性があるので食べ過ぎに注意しましょう。

4.健康的に痩せる食事のポイント

「無理せず健康的に痩せるために気を付けた方が良い食事のポイントってあるのかな?」

ダイエットをするに当たって食生活での注意点を知りたいという方は多いのではないでしょうか。

実は特定の食品ばかりを摂取したり、ある食品を制限したりといった偏った食生活はかえって太る原因になる場合があります。

そのため、食物繊維を豊富に含む食品だけを摂っていても健康的に痩せられない恐れがあるのです。

そこで、ここからは健康的に痩せるための食事のポイントを六つご紹介します。

健康的に痩せる食事のポイント

ポイント1 摂取カロリーを消費カロリーより抑える

スマホでカロリー計算をしているところ

まずは摂取カロリーを消費カロリーよりも抑えることが重要です。

体に脂肪が蓄えられてしまうのは摂取カロリーが消費カロリーより多いことが原因と考えられます。

カロリーオーバーを防ぐためには1日の平均的な消費カロリーである「推定エネルギー必要量」を把握すると良いでしょう。

【日本人の推定エネルギー必要量(kcal/日)】
男性 女性
18〜29歳
2,250~3,000
1,700~2,250
30〜49歳
2,350~3,150
1,750~2,350
50~64歳
2,250~3,000
1,700~2,250
65~74歳
2,100~2,650
1,650~2,050
75歳以上
1,850~2,250
1,450~1,750

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」をもとに執筆者作成

推定エネルギー必要量以上のカロリーを摂取した場合はエネルギーが使いきれずに脂肪へと変わってしまいます。

逆をいえば食事から摂取するカロリーを消費カロリーよりも抑えることができれば、基本的には体重を落とせるのです。

とはいえ特定の食品のみを摂取したり制限したりといった無理な食生活を送るとエネルギー不足や栄養不足などかえって体に悪影響を及ぼす可能性があります。

摂取カロリーを抑えるためには単に食事制限をするのではなく、運動などによる消費カロリーを増やすことも重要でしょう。

運動のなかでも特におすすめなのがウォーキングやサイクリング、水泳などの有酸素運動です。

有酸素運動とは
運動による負荷が軽く筋肉を動かすエネルギー源として酸素や糖質、脂肪が使われる運動のことをいいます。有酸素運動は脂肪を燃料として使うため、LDLコレステロールや中性脂肪といった血液中の脂肪を減少する効果が期待できます。

食事の際のカロリー計算や適切な運動を組み合わせて無理のないダイエットに取り組みましょう。

ポイント2 アルコールや甘いものを控える

アルコールを拒否するひと

アルコールや甘いものは脂肪の蓄積の原因になるため控えましょう。

糖質を摂り過ぎると血糖値が急上昇し、血糖値を下げるはたらきのあるインスリンが多量に分泌されます。

これによってエネルギー源として使用されなかった糖が脂肪としてため込まれるため、太りやすくなってしまうのです。

アルコールは1g当たり7kcalとそれ自体が持つカロリーも高い上、中性脂肪の増加を促すはたらきがあります[5]。

そのため過剰に摂取すると中性脂肪が必要以上に合成されるのです。

またアルコールは食欲を増進させるはたらきもあり、おつまみとして脂質の多いものを摂取することも肥満の原因になります。

アルコールと一緒に他の食品を摂取する場合はアルコールの分解が優先されるため、糖質や脂質は使われずに蓄積されてしまうのです。

このようにアルコールや甘いものは中性脂肪を増やす原因になるため、摂り過ぎには注意してくださいね。

[5] 厚生労働省 e-ヘルスネット「アルコールとメタボリックシンドローム」

ポイント3 食物繊維を含む食品を最初に食べる

サラダを食べるひと

食事の際はまず食物繊維を含む食品から食べるように意識しましょう。

特に水溶性の食物繊維には栄養素の吸収を緩やかにするはたらきがあるため、血糖値の急上昇を抑えてくれます。

このようにして血糖値の急上昇を防ぐことができればインスリンの過剰分泌による脂肪の蓄積も予防できるでしょう。

しかし、食物繊維が豊富に含まれていればどんな食品でも良いというわけではありません。

れんこんやかぼちゃ、芋類などは食物繊維が含まれているとはいえ、糖質も同時に多く含まれているので最初に食べる野菜としてはふさわしくありません。

ポイント4 調理法を工夫する

ゆでたブロッコリーなどの野菜

調理法を工夫することによっても摂取カロリーを抑えることができます。

摂取カロリーを抑えたいのであれば蒸す、ゆでる、焼くといった調理法がおすすめです。

脂質は大切なエネルギー源であると同時に高カロリーなため、油で揚げたり炒めたりすると摂取カロリーが増えてしまいます。

例えば同じ豚ロース80gであっても、とんかつのカロリーはしゃぶしゃぶの2倍以上になります[6]。

摂取カロリーを抑えるには、できるだけ油を使わない調理法を選択しましょう。

また脂身の多い部位を選ばないようにしたり、調理前に脂質の多い皮などの部位は取り除いたりといった工夫によっても摂取カロリーを抑えられます。

[6] 山梨県厚生連「調理法で賢くエネルギーコントロール!」

ポイント5 よく噛んで食べる

朝ごはんの様子

食事の際によく噛むことも健康的に痩せるために重要なポイントです。

よく噛んで食べると満腹中枢が刺激され、満腹感を得られやすくなるため食べ過ぎ防止につながります。

また早食いを防いだり、薄味でも満足できたりする効果も期待できます。

「早食いすることってそんなに問題なのかな?」

という疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれませんね。

厚生労働省が過去に行った「国民健康・栄養調査」では、早食いと肥満には関係があることが示されました。

それによると、肥満の人は肥満ではない人よりも食事が速い傾向にあり、早食いの習慣がある人には肥満度が高い人が多い傾向にあります。

これは噛む回数が少ないと脳が満腹と感じるよりも先にたくさんの量を食べてしまうからではないかと考えられています。

よく噛んで食べると適量でも満腹感を得られるだけでなく、消費カロリーを増やす効果も期待できます。

これには「食事誘発性熱産生(DIT)」が関係しています。

食事誘発性熱産生とは
食事で体内に吸収した栄養素が分解される際にその一部が体熱として消費されることで食後の代謝量が増えることを言います。このはたらきによる消費エネルギーは栄養素によって異なります。加齢や筋肉が衰えると基礎代謝の低下とともに食事誘発性熱産生も低下します。

咀嚼(そしゃく)回数と「食事誘発性体熱産生」を比較する実験では、ゆっくり食事をすることで咀嚼回数が増え食事誘発性熱産生による消費エネルギーが増加することが分かりました。

食物繊維を含む食品は噛みごたえがあるものが多く、食事の際の咀嚼回数も自然と増えるのでよく噛んで食べるにはぴったりですね。

ポイント6 バランスの良い食事を心掛ける

栄養バランスの良さそうな食事

健康的なダイエットをするにはバランスの良い食事を心掛けてください。

バランスの取れた食事とは米やパンなどの主食を基本に、肉・魚などの主菜、サラダといった副菜、そして汁物を組み合わせいろいろな食材を摂ることです。

日本の昔ながらの「一汁三菜」は栄養バランスが取れた理想的な食事スタイルといえます。

エネルギー源となる栄養素に関しては総エネルギー摂取量に対して、たんぱく質が13~20%、脂質が20~30%、炭水化物が50~65%の摂取が目標量とされています[7]。

また野菜は淡色野菜や緑黄色野菜など色が異なるものや、根菜類、葉茎菜類、果菜類など食べる部位が異なるものを組み合わせ、1日350g食べるようにしましょう[8]。

食事バランスが崩れてしまうとエネルギーの過剰摂取によって肥満を招いたり、反対に栄養不足になったりと体に不調が現れます。

農林水産省が「「食事バランスガイド」について」のサイトで情報を公開しているので、参考にしてみてくださいね。

「食事バランスガイド」について

[7] 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」

[8] 農林水産省「ちょうどよいバランスの食生活」

5.食物繊維がダイエットにもたらす効果についてのまとめ

食物繊維は大きく分けて水溶性食物繊維と不溶性食物繊維という二つの種類があり、それぞれにダイエットをサポートするはたらきがあります。

水溶性食物繊維は脂質や糖質を体から排出したり、血糖値の急上昇を抑えインスリンの多量分泌による脂肪の蓄積を予防したりしてくれます。

不溶性食物繊維は便の量を増やし腸の動きを活発にすることで、肥満を引き起こす一因となる便秘を改善します。

特に日本人は食物繊維の摂取量が減少傾向にあるため、摂取目標量を参考に積極的に摂取するようにしましょう。

食物繊維が豊富に含まれる食品には野菜類をはじめ、きのこ類、豆類、海藻類、穀類、果物類などがあります。

この記事を参考に健康的に痩せるダイエットを無理なく続けてくださいね。