たんぱく質を豊富に含む食べ物は?良質なたんぱく質の摂取源を紹介

2024年11月21日

2024年11月22日

MediPaletteとは、あなたのお悩みを解決に導く健康情報メディアです!

「たんぱく質を摂取するにはどんなものを食べたら良いんだろう?」

健康を維持したり筋トレの効果を十分得たりするためにはたんぱく質の摂取が重要だと理解していても、どんなものを食べたら良いのか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実はたんぱく質と一口にいっても、その摂取源によって体内での利用効率も異なります。

たんぱく質は「良質なたんぱく質」と呼ばれる食品から摂取することが勧められます。

この記事では良質なたんぱく質とはどのようなものなのか、たんぱく質はどんな食べ物に豊富に含まれているのか、たんぱく質の摂取量に過不足があった際にはどんな影響があるのかを解説します。

またたんぱく質の適切な摂取量と摂取する際のポイントも紹介します。

効率良くたんぱく質を摂取したいと考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

1.「良質なたんぱく質」を選ぼう

ザルにはいった卵3個

たんぱく質を多く含む食品を選ぶ際には、たんぱく質の含有量だけでなく、そのたんぱく質の「質」、つまり体内での利用効率の高さを意識することがおすすめです。

そもそも、たんぱく質は20種類のアミノ酸によって構成されています[1]。

アミノ酸は食事からの摂取が必要な9種類の「必須アミノ酸」と、体内で合成可能な11種類の「非必須アミノ酸」に分けられます[1]。

たんぱく質のはたらきについては以下の記事で詳しく解説しています。

タンパク質とは?体内でのはたらきや食事摂取基準、豊富な食品を紹介

実は、食品に含まれるたんぱく質の体内での利用効率は、たんぱく質を構成するアミノ酸の組成によって異なります。

体内での利用効率が高いたんぱく質は「良質なたんぱく質」と呼ばれます。

食品中のたんぱく質に、必須アミノ酸がヒトの体にとって望ましい量に対しどれくらいの割合で含まれているかを示す指標を「アミノ酸スコア」といいます。

アミノ酸スコアは100を上限とし、その値が高いほど良質なたんぱく質であるとされます[2]。

卵や牛乳、牛肉、豚肉、鶏肉、魚類、大豆などはアミノ酸スコアが100で高く、理想的な食品とされています[2]。

アミノ酸スコアについては以下の記事で詳しく解説しています。

アミノ酸スコアとは?たんぱく質を効率良く吸収・利用するポイント

アミノ酸スコアが低い食品は体内での利用効率が下がるため、食品を選ぶ際はたんぱく質量だけでなく、アミノ酸スコアも重視するようにしましょう。

[1] 厚生労働省 e-ヘルスネット「アミノ酸

[2] 厚生労働省 e-ヘルスネット「良質なたんぱく質

【関連情報】 「タンパク質とは?体内でのはたらきや食事摂取基準、豊富な食品を紹介」についての記事はこちら

2.たんぱく質を豊富に含む食べ物

「どんな食べ物を食べたらたんぱく質を効率良く摂れるのかな?」

このようにたんぱく質の摂取源となる食べ物について気になっている方もいらっしゃるでしょう。

この章では肉類・魚類・卵類・乳製品・豆類・大豆製品のなかから、たんぱく質を豊富に含む食べ物をご紹介します。

たんぱく質含有量の他、アミノ酸スコアとカロリーも掲載しているので献立を考える際の参考にしてくださいね。

メモ
カロリーはヒトが食べ物などから摂取し、生命活動の維持や身体活動のために消費するエネルギーの量を表す単位のことです。また1cal(カロリー)は非常に小さいため、通常はその1,000倍である1kcal(キロカロリー)が最小単位として用いられます。
メモ
アミノ酸スコアの計算にはたんぱく質1g当たりのアミノ酸スコア含有量が必要となります。このデータが文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」に収載されていない食品については、アミノ酸スコアを「算出不能」としています。

2-1.たんぱく質を豊富に含む肉類

ささみの料理

肉類はたんぱく質を豊富に含みます。

たんぱく質を豊富に含む肉類は以下のとおりです。

【たんぱく質を豊富に含む肉類と可食部100g当たりの含有量、アミノ酸スコア、カロリー】
食品名 加工状態など たんぱく質含有量 アミノ酸スコア カロリー
くじら(赤肉)
24.1g
100
100kcal
鶏ささみ
23.9g
100
98kcal
鶏むね(皮なし)
23.3g
100
105kcal
豚ヒレ(赤肉)
22.2g
100
118kcal
ローストビーフ
-
21.7g
100
190kcal
牛ヒレ(脂身付き)
20.5g
算出不能
123kcal
豚もも
20.5g
算出不能
171kcal
豚レバー
20.4g
100
114kcal
牛リブロース (脂身付き)
20.1g
100
212kcal
馬肉(赤肉)
20.1g
100
102kcal
牛レバー
19.6g
100
119kcal
豚ロース (脂身付き)
19.3g
100
248kcal
牛肩肉 (脂身付き)
19.0g
算出不能
160kcal
鶏もも(皮なし)
19.0g
100
113kcal
鶏レバー
18.9g
100
100kcal
豚肩肉 (脂身付き)
18.5g
算出不能
201kcal
牛ランプ (脂身付き)
18.4g
算出不能
214kcal
鶏砂肝
18.3g
100
86kcal
鶏手羽元(皮付き)
18.2g
100
175kcal
牛肩ロース (脂身付き)
17.9g
算出不能
221kcal

文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」およびWHO「Protein and amino acid requirements in human nutrition」をもとに執筆者作成

肉類にはたんぱく質が豊富に含まれていますが、脂質が多い食品もあるため、摂取カロリーを抑えたい場合には注意しましょう。

脂質の摂取量を減らすためには、皮なしの鶏肉や脂肪の少ない部位、赤身肉を選んで食べるといった工夫をしましょう。

2-2.たんぱく質を豊富に含む魚類

かつおのたたき

魚類にもたんぱく質が豊富に含まれています。

たんぱく質を豊富に含む魚類は以下のとおりです。

【たんぱく質を豊富に含む魚類と可食部100g当たりの含有量、アミノ酸スコア、カロリー】
食品名 加工状態など たんぱく質含有量 アミノ酸スコア カロリー
くろまぐろ (天然、赤身)
26.4g
100
115kcal
びんなが
26.0g
100
111kcal
かつお(春獲り)
25.8g
100
108kcal
めばち(赤身)
25.4g
100
115kcal
かつお(秋獲り)
25.0g
100
150kcal
まかじき
23.1g
算出不能
107kcal
塩ざけ (しろさけ)
-
22.4g
100
183kcal
ひらめ (養殖、皮付き)
21.6g
100
115kcal
みなみまぐろ (赤身)
21.6g
100
88kcal
くるまえび(養殖)
21.6g
100
90kcal
ぶり
21.4g
100
222kcal
まだい(養殖、皮付き)
20.9g
100
160kcal
さば(水煮缶詰)
-
20.9g
算出不能
174kcal
いわし(水煮缶詰)
-
20.7g
算出不能
168kcal
まさば
20.6g
100
211kcal
たらばがに(水煮缶詰)
-
20.6g
算出不能
85kcal
まあじ(皮付き)
19.7g
100
112kcal
まがれい
19.6g
100
89kcal
バナメイえび (養殖)
19.6g
100
82kcal

文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」およびWHO「Protein and amino acid requirements in human nutrition」をもとに執筆者作成

魚類には必須アミノ酸が豊富に含まれています。

また同時に脂質も含まれていますが、青魚などには「DHA」や「EPA」といった不飽和脂肪酸が含まれています

不飽和脂肪酸は血液中の中性脂肪やコレステロールを低下させる作用に加え、脂質異常症や高血圧、動脈硬化などの生活習慣病の予防に役立つはたらきがあります。

現代の日本人は魚離れが進んでいる傾向にあります。

生活習慣病を予防するためにも積極的に魚を食べるようにしましょう。

2-3.たんぱく質を豊富に含む卵類

ざるにはいった卵

卵類にもたんぱく質が豊富に含まれています

たんぱく質を豊富に含む卵類は以下のとおりです。

【たんぱく質を豊富に含む卵類と可食部100g当たりの含有量、アミノ酸スコア、カロリー】
食品名 加工状態など たんぱく質含有量 アミノ酸スコア カロリー
鶏卵(卵黄)
16.5g
100
336kcal
鶏卵(ゆで卵)
ゆで
12.5g
100
134kcal
鶏卵(全卵)
12.2g
100
142kcal
鶏卵(卵白)
10.1g
100
44kcal

文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」およびWHO「Protein and amino acid requirements in human nutrition」をもとに執筆者作成

卵類は調理のバリエーションも豊富で手軽に摂りやすいため、たんぱく質の摂取源としておすすめです。

2-4.たんぱく質を豊富に含む乳製品

3種類のチーズ

乳製品にもたんぱく質を豊富に含む食材はあります

たんぱく質を豊富に含む乳製品は以下のとおりです。

【たんぱく質を豊富に含む乳整品と可食部100g当たりの含有量、アミノ酸スコア、カロリー】
食品名 加工状態など たんぱく質含有量 アミノ酸スコア カロリー
パルメザンチーズ
-
44.0g
算出不能
445kcal
エメンタールチーズ
-
27.3g
算出不能
398kcal
ゴーダチーズ
-
25.8g
算出不能
356kcal
チェダーチーズ
-
25.7g
100
390kcal
プロセスチーズ
-
22.7g
100
313kcal
カマンベールチーズ
-
19.1g
100
291kcal
モッツァレラチーズ
-
18.4g
算出不能
269kcal

文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」およびWHO「Protein and amino acid requirements in human nutrition」をもとに執筆者作成

チーズにはたんぱく質の他に脂質やビタミン、カルシウムなどさまざまな栄養素が含まれています

種類によって味や用途が異なるので好みや料理に合わせてチーズを選び、食卓に取り入れてみましょう。

2-5.たんぱく質を豊富に含む豆類・大豆製品

ご飯のうえにのせた納豆を箸ですくったところ

豆類・大豆製品はたんぱく質を豊富に含む食品の一つです。

たんぱく質を豊富に含む豆類・大豆製品は以下のとおりです。

【たんぱく質を豊富に含む豆類・大豆製品と可食部100g当たりの含有量、アミノ酸スコア、カロリー】
食品名 加工状態など たんぱく質含有量 アミノ酸スコア カロリー
いり大豆(黄大豆)
-
37.5g
100
429kcal
きな粉(黄大豆、全粒大豆)
-
36.7g
100
451kcal
油揚げ
23.4g
100
377kcal
えんどう豆(塩豆)
-
23.3g
算出不能
321kcal
湯葉
21.8g
100
218kcal
グリンピース(揚げ豆)
-
20.8g
算出不能
375kcal
ひきわり納豆
-
16.6g
100
185kcal
納豆
-
16.5g
100
184kcal

文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」およびWHO「Protein and amino acid requirements in human nutrition」をもとに執筆者作成

植物性たんぱく質は動物性たんぱく質と比べてアミノ酸スコアが低いものが多く見られます。

しかし、特に大豆はアミノ酸スコアが高くたんぱく質を豊富に含んでいます

大豆製品には納豆や油揚げ、きな粉など日本人にとってなじみ深い食材が多いため、普段の食事にも取り入れやすいというメリットがありますね。

3.たんぱく質のはたらきと過不足による影響

「そもそもたんぱく質にはどんなはたらきがあるの?」

このような疑問を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

たんぱく質は私たちが活動したり生命を維持したりするのに欠かせない栄養素の一つです。

ここではたんぱく質のはたらきと過不足によって表れる影響をご紹介します。

3-1.たんぱく質のはたらき

たんぱく質はヒトのエネルギー源となる重要な栄養素です。

たんぱく質は筋肉や臓器、皮膚、毛髪など体の組織の材料にもなります。

さらにホルモンや酵素、抗体などの体の機能を調節する成分としての役割を持っています。

メモ
ホルモンはごく微量で消化吸収、循環、呼吸、免疫、代謝など、体の機能の調節を行う物質です。酵素は体内で起こる消化や吸収などの化学反応に触媒として関わります。抗体とは体内に侵入した細菌やウイルスなどを異物として攻撃・排除する役割を持つたんぱく質です。

このようにたんぱく質にはさまざまな重要なはたらきがあるため、生命を維持するのに欠かせない栄養素といえるでしょう。

3-2.たんぱく質の不足と過剰摂取による影響

「たんぱく質の過剰摂取や摂取不足は体にどんな影響があるんだろう?」

このような疑問を持っている方もいらっしゃるかもしれません。

たんぱく質は筋肉の材料となるため、不足すると筋肉量が減少してしまいます。

筋肉が減少すると体力や「基礎代謝」が低下し、消費カロリーが減少します。

基礎代謝とは
呼吸や血液の循環、排せつ、体温の維持など、ヒトが生命活動を続けるために最低限必要なカロリー(エネルギー量)のことです。

基礎代謝が低下するとその分消費カロリーが減ってしまうため、太りやすい体になってしまいます

またたんぱく質の摂取不足は高齢者のフレイルやサルコペニアを引き起こす恐れがあります。

メモ
フレイルとは心身や社会的なダメージからの回復力が加齢とともに低下し、健康な状態から要介護状態に推移する中間の状態を指します。サルコペニアは高齢になるにつれ、筋肉量が少なくなり筋力や身体機能が低下する状態のことです。筋肉量の低下は25~30歳ころから始まりその後一生進行します[3]。

またたんぱく質不足は、筋肉だけでなく毛髪や皮膚などにも大きな影響があります。

一方、たんぱく質を過剰に摂取した場合には腎臓のはたらきが低下すると考えられていますが、摂取量の上限については設定されていません。

たんぱく質の不足による影響は以下の記事で詳しく解説しています。

タンパク質が不足するとどうなる?1日に摂取すべき量や摂取源も紹介

[3] 厚生労働省 e-ヘルスネット「サルコペニア

4.たんぱく質の適切な摂取量

「たんぱく質は1日にどれくらい摂れば良いのかな?」

たんぱく質の摂取量についてこのように疑問を持っている方もいらっしゃるでしょう。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、1歳以上のたんぱく質の摂取量について「推定平均必要量」「推奨量」「目標量」が設定されています。

メモ
推定平均必要量とは摂取不足を回避するために設定された摂取量です。またこれを補助する目的で設定されたものが推奨量で、ほとんどの人にとって十分な量とされています。目標量は生活習慣病の発症予防のために現在の日本人が当面の間目標とすべき量として設定された値です。

たんぱく質の目標量はグラムではなく、1日の総摂取カロリーのうちたんぱく質が占めるカロリーの割合(%エネルギー)で設定されています[4]。

また生後0~11カ月の乳児には、一定の栄養状態を維持するのに十分な量とされる「目安量」が定められています[4]。

たんぱく質の食事摂取基準は以下のとおりです。

【たんぱく質の食事摂取基準】
※横にスクロールできます
性別 男性 女性
年齢など 推定平均必要量(g) 推奨量(g) 目安量(g) 目標量 (%エネルギー) 推定平均必要量(g) 推奨量(g) 目安量(g) 目標量 (%エネルギー)
0~5カ月
-
-
10g
-
-
-
10g
-
6~8カ月
-
-
15g
-
-
-
15g
-
9~11カ月
-
-
25g
-
-
-
25g
-
1~2歳
15g
20g
-
13~20
15g
20g
-
13~20
3~5歳
20g
25g
-
13~20
20g
25g
-
13~20
6~7歳
25g
30g
-
13~20
25g
30g
-
13~20
8~9歳
30g
40g
-
13~20
30g
40g
-
13~20
10~11歳
40g
45g
-
13~20
40g
50g
-
13~20
12~14歳
50g
60g
-
13~20
45g
55g
-
13~20
15~17歳
50g
65g
-
13~20
45g
55g
-
13~20
18~29歳
50g
65g
-
13~20
40g
50g
-
13~20
30~49歳
50g
65g
-
13~20
40g
50g
-
13~20
50~64歳
50g
65g
-
14~20
40g
50g
-
14~20
65~74歳
50g
60g
-
15~20
40g
50g
-
15~20
75歳以上
50g
60g
-
15~20
40g
50g
-
15~20

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」をもとに執筆者作成

さらに妊婦や授乳婦には上記の摂取量に付加量が設定されています。

【妊婦・授乳婦のたんぱく質の付加量】
推定平均必要量 推奨量
妊婦
-
-
初期
+0g
+0g
中期
+5g
+5g
後期
+20g
+25g
授乳婦
+15g
+20g

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」をもとに執筆者作成

65歳以上の高齢者の目標量はフレイルの予防を考慮して、他の年代よりも高い値が設定されています

また一般的には、筋肉をつけたい成人や運動の習慣がある人は体重1kg当たり2gのたんぱく質摂取が必要であるといわれています[5]。

[4] 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)

[5] 一般社団法人 日本プロテイン協会「誰でもわかるプロテインの基礎知識

5.たんぱく質を摂取する際のポイント

「たんぱく質を摂取する際に注意すべきことはあるのかな?」

このように気になっている方もいらっしゃるでしょう。

ここからはたんぱく質を摂取する上で意識すべき三つのポイントをご紹介します。

ポイント1 一度に摂らず分けて摂取する

たまご

たんぱく質は1食でまとめて摂るのではなく、1日数回に分けて摂った方が良いといわれています。

これは、たんぱく質は摂った分だけ吸収されるというわけではなく、体内に蓄えておくこともできないためです。

たんぱく質を1日数回に分けて摂取することは、筋肉を維持するためにも重要です。

筋肉量を維持するには年齢に関係なく各食事で規定量以上のたんぱく質摂取量を満たすことが重要であると考えられます[6]。

また夕食でたんぱく質を摂取するよりも、朝食でたんぱく質を摂取した方が筋肉がつきやすいとされています。

ただし1食当たりのたんぱく質の吸収限界量を示す根拠がないため、1食当たりの摂取量の目安に関しては示されていません。

筋肉量を維持し続けるためにも、3食で偏りが出ないように各食事で規定量のたんぱく質を摂取しましょう。

[6] 独立行政法人 農畜産業振興機構「骨格筋量の維持・増加に向けたたんぱく質摂取の重要性

ポイント2 他の栄養素もバランス良く摂取する

いりこ

たんぱく質を摂取する際は他の栄養素もバランス良く摂取することが重要です。

例えば炭水化物が不足していると代わりにたんぱく質がエネルギーとして使われてしまい、体をつくるはたらきを十分に発揮できない恐れがあります。

またビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6は、たんぱく質の代謝に関わる「補酵素」としての役割があります

補酵素とは
酵素のはたらきを活性化するはたらきを持つ有機化合物のことです。

ビタミンB1はたんぱく質の構成要素であるアミノ酸のうち、分岐鎖アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)の代謝に関わる補酵素です。

ビタミンB2は体内でエネルギー代謝に関わる補酵素としてはたらく栄養素です。

ビタミンB6は補酵素としてたんぱく質や脂質、炭水化物の代謝に関わり、その必要量はたんぱく質摂取量に応じて増加します。

ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6についてはそれぞれ以下の記事で詳しく解説しています。

ビタミンB1とは?作用や食事摂取基準、摂取源となる食品を紹介

ビタミンB2とは?はたらきや食事摂取基準、摂取源となる食品を紹介

ビタミンB6のはたらきは?食事摂取基準や摂取源となる食品も紹介

ポイント3 適宜プロテインなどを活用する

容器に入った粉もの

たんぱく質を摂取する際には必要に応じて、適宜プロテインなどを活用するのも良いでしょう

プロテインとは
英語では「protein」と書き、日本語でいうたんぱく質のことです。日本ではたんぱく質を摂取するためのサプリメントを指す言葉と認識されていることが多いです。

たんぱく質を豊富に含む食品には、同時に脂質や炭水化物が豊富に含まれている可能性が多くあります。

そのためエネルギーの摂り過ぎで肥満を招いたり、反対にたんぱく質の摂取量が不十分になったりすることがあります

たんぱく質を摂取するためにはチキンやヨーグルト、ゆで卵などコンビニで手軽に購入できる商品を活用すると良いでしょう。

またたんぱく質を摂ろうとして栄養バランスが崩れてしまう場合には、プロテインを活用すると良いでしょう。

6.たんぱく質を豊富に含む食べ物についてのまとめ

たんぱく質を摂取する際は体内での利用効率を考慮し、良質なたんぱく質を摂取することが勧めらます

肉類や魚類、卵類、乳製品、豆類・大豆製品には良質なたんぱく質が豊富に含まれています。

たんぱく質はエネルギー源となるほか、筋肉などの体をつくる材料となる他、体の機能を保つためにも欠かせない物質です。

そのためたんぱく質が不足すると筋肉量が低下に伴う体力の低下や、消費カロリーの減少、毛髪や皮膚にも悪影響が表れます。

一方でたんぱく質の過剰摂取は腎機能を低下させる恐れがあるとされています。

たんぱく質を摂取する際には1日数回に分けてたんぱく質を摂取したり、たんぱく質の摂取を助ける他の栄養素もバランス良く摂取したりすることが重要です。

またプロテインを活用することも効率良くたんぱく質を摂取するポイントの一つです。

良質なたんぱく質を過不足なく摂り、健康な毎日を過ごしてくださいね。

SNSでシェア
お悩みから探す

お悩みから探す

ジャンルから探す

MediPalette公式SNS

MediPalette公式SNS

MediPalette By お口の恋人 LOTTE

© LOTTE MediPalette Co.,Ltd. All rights reserved.