背中の主要3筋を理解しよう｜僧帽筋・広背筋・脊柱起立筋の働きを解説

背中を鍛えて姿勢を改善するためには、やみくもにトレーニングを行うのではなく、まず「どの筋肉が姿勢に関わっているのか」を理解することが大切です。
姿勢が悪いと感じている方や、猫背がひどい、背中が丸いと悩んでいる場合、その原因は背中の筋肉構造にあることも少なくありません。
背中は僧帽筋・広背筋・脊柱起立筋という大きな筋群で構成されており、これらは見た目だけでなく、姿勢の安定や体の支えに深く関与しています。
本記事では、猫背改善や姿勢改善の第一歩として、背中の主要3筋の位置と働きを理解するための基礎知識を詳しく解説します。

姿勢が悪い・猫背がひどい原因は背中の筋肉にある？

「姿勢が悪い気がする」「背中が丸いと言われるけれど、どこを意識すればいいの？」
このように疑問に感じている方もいらっしゃるでしょう。
猫背がひどい、背中が曲がるといった状態を改善するためにも、猫背改善筋トレやストレッチを行う前に、背中の筋肉構造を理解しておくことが重要とされています。

そこでまず、背中を構成する三つの筋肉を確認していきましょう。

僧帽筋｜姿勢が悪い・猫背がひどいときに影響する筋肉

最初に紹介する背中の筋肉は「僧帽筋」です。
僧帽筋は首から肩、背中の中央へとつながる筋肉で、首や肩甲骨を動かす際の動作全般に関わっています。

僧帽筋は肩甲骨の位置を安定させる役割を持つため、姿勢とも深く関係しています。
この筋肉がうまく使われていないと、背中が丸い姿勢になりやすく、猫背がひどい状態につながることもあります。
僧帽筋を意識することは、姿勢改善や猫背改善の土台づくりにつながります。

広背筋｜背中が丸い・姿勢が悪い印象につながる筋肉

続いて「広背筋」を紹介します。

広背筋は背中の中央から脇の下、腕へとつながる筋肉です。
肩関節の動きに関わり、腕を内側にひねったり後ろに動かしたりする動作に使われます。

広背筋が弱いと背中が丸い印象になりやすく、姿勢が悪いと感じる原因になることもあります。
猫背改善を目指す場合にも、広背筋は重要な役割を持つ筋肉といえるでしょう。

脊柱起立筋｜背中が曲がる・背中がだるいと感じやすい筋肉

最後に「脊柱起立筋」を紹介しましょう。

脊柱起立筋は背中の筋肉のなかでも最も大きく、頭蓋骨の下から背骨の両脇を通り、骨盤につながります。
背中から腰までを後ろに反らす動作に使われるほか、姿勢を保つ上で中心的な役割を果たす筋肉です。

この筋肉が弱くなると、背中が曲がる、背中がだるいと感じやすくなることがあります。
脊柱起立筋は、姿勢改善や猫背改善に欠かせない筋肉です。

背中を鍛えると猫背改善・姿勢改善につながる理由

背中を鍛えることは、筋肉をつけるだけでなく、猫背改善や姿勢改善など、体のコンディションにもさまざまな良い影響をもたらします。

ここでは背中を鍛えることで得られる主なメリットを三つ紹介しましょう。

猫背改善につながる理由① 基礎代謝の向上

背中を鍛えることで基礎代謝の向上に効果が期待できます。

背中の筋肉は体の中でも占める範囲が広いため、鍛えることで効率良く基礎代謝量を高めることができると考えられます。

猫背改善につながる理由② 姿勢の改善

背中を鍛えることで姿勢の改善にも効果が期待できます。
背中の筋肉が弱いと、猫背がひどい、姿勢が悪いと感じる原因になります。

しかし脊柱起立筋をはじめとする背中の筋肉を意識することで、背中が丸い印象の改善や猫背改善につながります。
猫背改善ストレッチや猫背改善筋トレを行う前に、まず筋肉の役割を理解しておくことが大切です。

猫背改善につながる理由③ 肩こりや腰痛の予防

背中の筋肉が弱く姿勢が悪い状態が続くと、背中がだるい、肩や腰に負担がかかるといった不調につながることもあります。
背中を鍛えることは、姿勢の安定とともに肩こりや腰痛の予防にも役立ちます。

まとめ｜猫背改善の第一歩は背中の筋肉を知ること

背中の筋肉には僧帽筋・広背筋・脊柱起立筋の3つがあります。

これらは、姿勢が悪い、猫背がひどい、背中が丸いといった悩みと深く関係しています。
まずは背中の筋肉構造を理解することが、猫背改善や姿勢改善に向けた第一歩です。
次のステップで猫背改善筋トレやストレッチを行うためにも、土台となる知識を身につけておきましょう。