「アントシアニンってどんな成分なのかな?」
「アントシアニンは目に良いって本当かな?」
アントシアニンという言葉を見聞きしたことがあっても、どのような成分でどのようなはたらきをするのか詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
アントシアニンはポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用を持ちます。
この記事ではアントシアニンがどのような成分なのか、どのような効果が期待できるのかについて解説します。
またアントシアニンを摂取する際のポイントについてもご紹介するので、この記事を参考に積極的に摂取してみてくださいね。
1.アントシアニンとは
「そもそもアントシアニンって何だろう?」
このように気になる方もいらっしゃるでしょう。
アントシアニンはブルーベリーやぶどう、なすなどに含まれるポリフェノールの一種です。
青や紫、赤系の色をした天然色素で、食品用の着色料として使われることがあります。
アントシアニンには強い抗酸化作用の他、目の健康に役立つ効果もあるといわれています。
アントシアニンに期待できる効果については次の章で解説します。
ポリフェノールについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
【関連情報】 「ポリフェノールとは?体への効果と摂取できる食品・飲み物を解説!」についての記事はこちら
2.アントシアニンに期待できる効果
「アントシアニンを摂取すると体に良いことがあるのかな?」
アントシアニンが健康に良いとなんとなく知っていても、具体的な効果についてはご存じない方が多いのではないでしょうか。
この章ではアントシアニンに期待できる効果について解説します。
2-1.強い抗酸化作用
アントシアニンには強い抗酸化作用があります。
ストレスや過度な運動、紫外線、たばこ、薬、酸化した物質の摂取などにより、体内で活性酸素が過剰につくられることがあります。
活性酸素は免疫機能など体に重要なはたらきに関わる一方で、増え過ぎると細胞を傷つけがんや心臓病、脳卒中などの生活習慣病を引き起こします。
また皮膚のシミやシワ、たるみなどの原因になることもあります。
健康や美容のためにも、活性酸素が増え過ぎないようにすることが大切です。
アントシアニンの強い抗酸化作用は、活性酸素の増加による悪影響を防ぐために有効だといえるでしょう。
2-2.目の健康を保つ
アントシアニンには目の健康を保つ作用があることが知られています。
「ブルーベリーは目に良い」という印象を持つ方も多いのではないでしょうか。
これはブルーベリーに含まれるアントシアニンのはたらきによるものです。
アントシアニンには、視覚にとって重要なはたらきを持つ「ロドプシン」というたんぱく質の再合成を促進するはたらきがあります。
物が見えるという感覚は、目の網膜に存在するロドプシンの分解により生じる電気信号が脳に届くことで起こります。
分解されたロドプシンは再合成されて元の状態に戻ります。
その後また光を受けて分解され、脳に情報を送るというサイクルが繰り返されるのです。
しかしロドプシンの再合成が遅れると、目がぼやける、かすむ、しょぼつくといった症状が現れることがあります。
目の健康が気になる方や目が疲れやすい方は、ブルーベリーやなすなどアントシアニンを含む食品を摂取すると良いでしょう。
3.アントシアニンを含む食品
「アントシアニンはどんな食べ物に含まれているんだろう?」
このように気になる方もいらっしゃるかもしれませんね。
アントシアニンは主に色の濃い青、紫、赤色の食材に含まれます。
アントシアニンを含む代表な食品として、ブルーベリーやぶどう、なす、紫芋、いちご、さくらんぼなどが挙げられます。
身近な食品が多いため、ぜひ普段の食事に取り入れてみてくださいね。
4.アントシアニンを摂取する際のポイント
アントシアニンは継続的に摂取すると良いでしょう。
アントシアニンは水に溶けやすいため体内に取り入れてから比較的早く効果が表れるといわれています。
しかしその効果はあまり長く続きません。
そのためアントシアニンの効果を期待するのであれば、一度に大量に摂取するのではなく、毎日小まめに摂取することが大切です。
またアントシアニンを含むポリフェノールについてはまだ十分な情報がなく、一日当たりの摂取量の基準が設けられていません。
アントシアニンを摂取する際は栄養バランスのとれた食事を心掛け、サプリメントなどからの過剰摂取は避けてくださいね。
5.アントシアニンについてのまとめ
アントシアニンはポリフェノールの一種で、青紫や赤色の天然色素です。
強い抗酸化作用を有するため、活性酸素の増え過ぎによって起こる老化や生活習慣病、シミやシワなどの予防が期待できます。
またアントシアニンにはロドプシンの再合成を促すはたらきがあるため、目の健康を保つ効果も期待できますよ。
アントシアニンを含む食品にはブルーベリーやぶどう、なす、紫芋、いちご、さくらんぼなどがあります。
アントシアニンは摂取してから効果を発揮するまでの時間が短い傾向にありますが、その効果は長続きしません。
アントシアニンの健康効果を期待する場合、毎日継続的に摂取することが大切です。
この記事を参考にアントシアニンを積極的に摂取してみてくださいね。