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有酸素運動の意味と種類を整理|無酸素運動との違いと効果を解説

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「有酸素運動」と「無酸素運動」は、どちらも健康づくりやダイエットで頻繁に登場する言葉ですが、厳密な定義やエネルギーの仕組みまで理解している人は多くありません。まずは両者の違いを正しく押さえることで、目的に合った運動を安全かつ効果的に選べるようになります。

本記事では、有酸素運動の定義、ATP(アデノシン三リン酸)の観点から見たエネルギー供給の仕組み、無酸素運動との違い、そして該当する運動例までを丁寧に解説します。この記事では「有酸素運動とは何か」「無酸素運動と何が違うのか」を詳しく知ることができます。

有酸素運動の定義と無酸素運動との違い

「そもそも有酸素運動ってどういう運動のことなのかな?」

有酸素運動は、ダイエットや健康な体づくりに役立つ運動というイメージがありますよね。しかし、なぜ有酸素運動と呼ばれているのか、どんな運動が有酸素運動に該当するのかということを疑問に思ったことのある方は多くいらっしゃるかもしれません。

ここでは、有酸素運動の定義などについて詳しく解説します。

有酸素運動の定義について

有酸素運動とは、筋肉への負荷が比較的軽く、長時間継続して行える運動のことを指します。負荷の比較的軽い運動は筋肉を動かす際、エネルギーとして体内の血糖や脂肪と共に酸素が使われるため、有酸素運動と呼ばれるのです。

有酸素運動が行われているとき、体内で何が起こっているのか簡単にご説明しましょう。

体を動かす際には筋肉の収縮させるためのエネルギーとして「アデノシン三リン酸(ATP)」という物質が必要になります。有酸素運動を行う際、ATPの材料となるのは体内に蓄えられている「糖質(グリコーゲン)」と体脂肪です。

食事で摂取したエネルギー源のうち、糖質は肝臓や骨格筋に貯蔵され、余った分は中性脂肪として体内に蓄えられています。運動を始めるとまず肝臓や骨格筋に貯蔵された糖質が二酸化炭素と水に分解され、その過程で産生されたATPが筋肉を動かすエネルギー源として使われます。

しかし体内に蓄えられる糖質の量には限界があり、長く運動を続けるには他のエネルギー源が必要になります。そこで体脂肪が新たなエネルギー源として使われることになりますが、体脂肪を分解する際には多量の酸素が使われます

有酸素運動に該当する運動としては、ウォーキングやジョギング、サイクリング、エアロビクスダンス、水泳などが挙げられます。

無酸素運動との違いとは

ジムで筋トレをする男性

有酸素運動とは異なり、筋肉を動かすエネルギーを作り出す際に酸素を使わないのが無酸素運動です。無酸素運動は瞬発的に筋力を発揮する強度の大きい運動、例えば短距離走やバーベルなどを用いた筋トレなどが該当します。

有酸素運動では主に脂肪を分解してエネルギー(ATP)をつくり出しているのに対して、無酸素運動のエネルギー源は糖質です。しかし、糖質は枯渇するのが早いため、強度の大きい無酸素運動を継続できるのは非常に短い時間であるといわれています。

つまり、有酸素運動と無酸素運動では、使われるエネルギー源の違いや行える運動の強度、運動し続けられる時間などの違いがあるということになるのですね。

メモ
無酸素運動では、もともと筋肉中に蓄えられていたエネルギーを使ったり、糖質を分解するのに酸素を必要としない経路(解糖系)でつくられたエネルギー源を使ったりします。
メモ
通常の運動は、有酸素運動と無酸素運動にはっきりと区別できるわけではありません。それぞれに使われるエネルギー源は、交代で使われることがあるためです。そのため、有酸素運動といっても運動の強度や時間によっては、無酸素運動の割合が高くなる場合もあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は「有酸素運動とは何か」を、ATPや糖質・脂質の使われ方、無酸素運動との違いまで基礎から整理しました。

ポイントは次の3つです。

定義:低〜中強度で長時間継続でき、酸素を使ってATPを産生する運動。 違い:無酸素運動は酸素を使わず短時間で高強度、主なエネルギー源は糖質。 代表例:ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳、エアロビクスなど。

基礎を押さえると、目的に合う運動が選びやすくなります。

Q&A

Q有酸素運動とはどんな運動?
A酸素を使って糖や脂肪をエネルギーに変え、長時間続けられる運動です。ウォーキングや水泳、サイクリングなどが代表的です。
Q なぜ有酸素運動は「有酸素」と呼ばれるの?
A筋肉を動かす際に酸素が必要だからです。酸素を使って糖質や脂肪を分解し、ATPというエネルギーを作り出しています。
Q 有酸素運動と無酸素運動とは何が違うの?
A無酸素運動は酸素を使わず、短時間で強い力を発揮する運動です。糖質を主なエネルギー源とし、筋トレや短距離走が該当します。
Q有酸素運動と無酸素運動は完全に分かれる?
Aはっきり分かれるわけではありません。運動の強度や時間によって両方のエネルギー経路が組み合わさって働きます。

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