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有酸素運動の効果4選|脂肪燃焼・心肺機能・生活習慣病予防を紹介

  • 見た目をスッキリさせたい

有酸素運動は「脂肪を燃やす」「ダイエットに効果的」というイメージで語られることが多いですが、実際にはそれ以上に幅広い健康効果をもたらします。心肺機能の向上や生活習慣病の予防、さらに骨を強く保つ働きまで、有酸素運動は私たちの体に多方面から良い影響を与えます。

本記事では、有酸素運動に期待できる4つの主要な効果について、国の研究データや医師監修情報をもとに詳しく解説します。この記事を読むことで、「なぜ有酸素運動が健康維持に効果的なのか」「どのようなメカニズムで体に良い影響を与えるのか」を深く理解できます。

有酸素運動に期待できる4つの効果

「有酸素運動にはどんな効果があるの?」このように気になっている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは、有酸素運動の効果について解説します。

脂肪を燃焼する効果

有酸素運動は、筋肉を動かすエネルギー源の一つとして体に蓄えられた脂肪、つまり体脂肪を使います。このことから有酸素運動は体脂肪を減少させ、その分体重を減らす効果もあるといえるでしょう。つまり、有酸素運動にはダイエット効果も期待できるのです。

メモ
体脂肪には「内臓脂肪」と「皮下脂肪」の2種類があります。腸など内臓の周りに蓄積するのが内臓脂肪、皮膚の下の皮下組織に蓄積するのが皮下脂肪です。
メモ
例えば、有酸素運動によって内臓脂肪が減少すると腹囲(ウエスト周り)も減少します。腹囲が1cm減少した場合、体脂肪の量、つまり体重もおよそ1kg減少するといわれています[1]。

メジャーでメタボチェックをしている画像

また、有酸素運動によって内臓脂肪を減少させることは「メタボリックシンドローム」の改善にも役立つとされています。メタボリックシンドロームは、内臓脂肪の蓄積と高血圧、高血糖、脂質代謝異常が組み合わさることで、心臓病や脳卒中を起こしやすい状態です。

脂質代謝異常とは
中性脂肪やコレステロールなどの体内の脂質の代謝に異常を来した状態のことです。血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)や中性脂肪が多くなり過ぎたり、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が少なくなり過ぎたりします。

内臓脂肪を減少させメタボリックシンドロームの状態から脱することで、動脈硬化を抑制し心臓病や脳卒中の発症リスクを低減させることができると考えられています。

動脈硬化とは
動脈が硬くなり、しなやかさが失われてしまった状態のことです。加齢の他、喫煙や運動不足などの生活習慣や肥満、高血圧、高血糖、脂質代謝異常などにより発症しやすくなります。

そのため有酸素運動を行うことで、ダイエットだけではなく病気の予防につなげることもできるのですね。目的をもって有酸素運動を行うためにも、毎日行いやすいウォーキングはおすすめですよ。

[1] 国立保健医療科学院「効果的な保健指導のポイント

心肺機能を向上させる効果

マラソン大会の様子

有酸素運動には心肺機能を高める効果があります。心肺機能が高まると運動を長く続ける能力、つまり全身持久力が向上します。有酸素運動により肺や心臓のはたらきが強化されると、心臓から送り出される血液の量が増加し、「毛細血管」が発達します

毛細血管とは
心臓から全身に送り出された血液が流れる「動脈」と心臓に戻る血液が流れる「静脈」の間をつないでいる、非常に細い血管です。毛細血管は全身に張り巡らされており、各組織へ栄養分や酸素を届けたり老廃物を回収したりしています。

血液には全身に酸素を運ぶ役割があるため、毛細血管が発達することで体の隅々まで酸素を送れるようになります。その結果、体が酸素を有効活用できるようになり、長時間運動するためのエネルギーを供給することが可能となるのです。有酸素運動で心肺機能を高めることは、身体活動量の増加を促し生活習慣病の予防にも役立つと考えられています。

生活習慣病の予防・改善

生活習慣と深い関わりのある生活習慣病の予防や改善のためにも有酸素運動が有効です。特に糖尿病や高血圧、脂質異常症の治療においては食事療法に加え、運動療法も重要です。これらの病気の治療の一環として運動を行う場合、有酸素運動を定期的に行うことが推奨されています。

糖尿病の方が有酸素運動を行うことで体脂肪が減少すると、血糖値を下げる作用を持つ「インスリン」というホルモンの効きが良くなり血糖値が改善します。また、有酸素運動には血管の弾力性などを改善し血圧を低下させたり、HDLコレステロール(善玉コレステロール)を増加させることで脂質代謝異常を改善したりする作用が期待されています

有酸素運動は脂肪の燃焼に役立つ他、生活習慣病の予防や改善にも役立つのですね。

メモ
血糖値を高いままにしておくと、それが原因で細い血管(細小血管)が障害される「網膜症」「腎症」「神経障害」が起こります。この三つは糖尿病に特有の合併症です。また、高血糖は大きな血管の動脈硬化を進行させ、心臓病や脳卒中のリスクを高める可能性もあります。

骨粗しょう症の予防効果

ウォーキングやジョギングのような有酸素運動は、骨粗しょう症の予防に効果的であるといわれています。

骨粗しょう症とは
骨の強度が低下し、骨折しやすくなる病気のことです。

骨粗しょう症の予防には、骨を形成するカルシウムやマグネシウム、カルシウムの吸収に関わるビタミンDなどの栄養素をバランスよく摂取することの他、骨に負荷の加わる運動が必要です。ウォーキングやジョギング、エアロビクスなどの有酸素運動や筋トレなどは、適度に骨に刺激を与えるため、骨粗しょう症の予防につながります

注意事項
現在の骨の状態を見極めたうえで運動を行うことが望ましいため、骨折したことがある方や腰痛や関節痛のある方は、整形外科などを受診してから運動を始めましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。有酸素運動には、脂肪を燃やしてダイエット効果をもたらすだけでなく、心肺機能を高め、生活習慣病や骨粗しょう症を予防するなど、幅広い健康効果があります。

主なポイントを整理すると以下の通りです。

脂肪燃焼:内臓脂肪を減らしメタボ改善に役立つ。 心肺機能向上:毛細血管の発達で酸素供給力アップ。 生活習慣病予防:血糖値・血圧・脂質バランスを改善。 骨の健康維持:ウォーキングなどで骨強度を刺激。

これらを総合的に得る

Q&A

Q有酸素運動をすると本当に脂肪は燃えますか?
A はい。体脂肪をエネルギーとして使うため、内臓脂肪の減少やメタボ改善が期待できます。
Q有酸素運動をすると心肺機能はどう良くなる?
A心臓の拍出量増加や毛細血管の発達で酸素供給が向上。長く動ける全身持久力が高まります。
Q 有酸素運動は生活習慣病の予防にも効く?
A血糖コントロール改善、血圧低下、HDL増加などが期待できます。治療の運動療法としても用いられます。
Q 有酸素運動は骨粗しょう症の予防になる?
Aウォーキング等は骨に適度な刺激を与え、骨の健康維持に役立ちます。痛みや既往があれば受診の上で実施を。
Q有酸素運動を続けるコツは?
A生活に組み込みやすい種目を選び、無理なく継続すること。日々の積み重ねが効果を広げます。

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