顎(あご)のニキビができる原因は?治らない理由やスキンケア方法を解説

2024年03月28日

2024年11月11日

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「20代を過ぎてから、顎にニキビができるようになってきた……」

「気になって触っていたら腫れちゃった……」

「どういうケアをしたら良いんだろう?」

このように、顎のニキビについて悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

顎のニキビは、治りづらく繰り返しやすいため、一度できてしまうと、気が重くなってしまいます。

また、放置するとしこりにもなりやすいため、注意が必要です。

そこで、この記事では、顎のニキビができやすい原因やスキンケア方法などについて解説します。

正しいスキンケア方法が分かれば、きっときれいな肌をキープでき、顎のニキビにも悩まされずに過ごせるでしょう。

ぜひ、参考にしてくださいね。

1.顎周りにニキビ(吹き出物)ができやすい原因

鏡を見る女性

思春期の頃のニキビは、おでこや鼻の周囲にできやすいものですが、大人になってからのニキビは、顎や口元などのUゾーンにできやすくなります。

顎周りにニキビができやすい理由としては、次の二つが挙げられます。

乾燥しやすく皮脂の分泌が過剰になる 物理的な刺激を受けやすい

以下、それぞれについて解説します。

【関連情報】 「ニキビの原因は?ニキビの種類やメカニズム、悪化を防ぐ方法を解説」についての記事はこちら

1-1.乾燥しやすく皮脂の分泌が過剰になる

顎は、汗腺が少ないため汗をかきにくい一方、皮脂を分泌する皮脂腺が多いといった特徴があります。

汗をかきにくいため、顎まわりの肌は水分が不足しており、乾燥しやすくなっています。

さらに、その乾燥を補うためにより多くの皮脂を分泌することから、毛穴詰まりを起こしやすい傾向にあります。

これらの理由から、顎周りはニキビができやすくなるのです。

1-2.物理的な刺激を受けやすい

顎は、物理的な刺激を受けやすいのが特徴です。具体的には、次の例が挙げられます。

  • マスクやマフラーの着用
  • 頬杖をつく
  • 口もとを隠すしぐさをする
  • 男性の髭剃り

手、衣服、カミソリなどに付着したホコリや雑菌は、肌に付着すると炎症やニキビを引き起こす可能性があります。

また、顎は紫外線を避けにくい部位でもあるため、紫外線の刺激によって肌の炎症が起こり、毛穴が詰まりやすくなってしまいます。

2.顎のニキビがなかなか治らない理由

悩んでいる女性

顎のニキビは、一度できてしまうとなかなか治らないと感じる方が多いです。

治りにくい理由としては、次の三つが挙げられます。

  • 生活習慣が乱れている
  • 間違ったスキンケアをしている
  • 生理前やストレスでホルモンバランスが崩れている

睡眠不足、偏った食生活、喫煙などの習慣を続けていると、肌のターンオーバーが乱れやすくなります。

それによって古い角質が肌表面に残るため、毛穴が詰まりやすくなってしまいます。

また、洗顔時に肌を強くこすったり、お風呂上がりにすぐ保湿しなかったりすると、肌の乾燥が進み、バリア機能が低下してしまいます。

このような肌は、敏感になりやすく、ちょっとしたことが刺激となってニキビの原因となるのです。

生理前やストレスでホルモンバランスが乱れると、男性ホルモンが優位になります。

男性ホルモンが多くなると、角質層が厚くなり、皮脂の分泌量が増えるため、ニキビが治りにくくなってしまいます。

3.顎のニキビは繰り返すと「しこり」になる恐れも

顎ニキビ

顎のニキビを繰り返すと、「しこりニキビに発展してしまう可能性があります。

しこりニキビとは、小さなニキビが炎症を繰り返し、大きく腫れあがったニキビのことです。

皮膚の下に膿や血がたまっているため、触れると痛みや硬いしこりを感じます。

しこりニキビは跡に残りやすく、炎症が深部に及ぶと皮膚の引きつれやくぼみにつながるため、気になる方は専門医に早めに相談すると良いでしょう。

4.顎のニキビの即効性がある治し方

医師

顎のニキビが良くならない、繰り返してしまうといった方は、皮膚科の受診をおすすめします。

ニキビぐらいで受診するのは大げさかな?」とためらう人もいるかもしれませんが、ニキビもれっきとした病気です。

皮膚科を受診すれば、症状に応じた専門的な治療を行ってもらえます。

また、市販では購入できないステロイド外用剤のような塗り薬や内服薬の処方も可能です。

ニキビ痕を残さず、きれいな肌を保つためにも、早めに皮膚科で治療しましょう。

5.顎のニキビを予防するスキンケア方法

微笑む女性

顎のニキビを繰り返さないためには、正しいスキンケア方法を身に付けることが大切です。

予防するためのスキンケアのポイントには、次の三つが挙げられます。

  • 洗顔は優しく丁寧に行う
  • 入浴後や洗顔後にすぐ保湿する
  • 日焼け止めは顎にもしっかり塗る

それぞれ順番に解説します。

5-1.洗顔は優しく丁寧に行う

洗顔は、優しく丁寧に行いましょう。

肌をゴシゴシ強くこすると、必要以上に皮脂が失われ、肌のバリア機能を低下させてしまう要因になります。

ニキビ予防には、1日2回の洗顔が推奨されています[1]。

石けんや洗顔料をたっぷりと泡立て、優しく洗ってください。

泡を流すときは、ぬるめのお湯で丁寧にすすぎ、タオルで水気を拭きとりましょう。

このとき、ゴシゴシ拭くのはNGです。

メモ
洗顔後は、清潔なタオルを使いましょう。

[1]公益社団法人日本皮膚科学科 尋常性痤瘡治療ガイドライン 2017

5-2.入浴後や洗顔後にすぐ保湿する

入浴後や洗顔後は、すぐに保湿しましょう。

顎は、乾燥しやすい部位であるため、保湿しなければ肌がカサつき、バリア機能が低下してしまう原因となります。

顎は、皮脂が多いため、気になる方は、油分の少ないスキンケア化粧品を選ぶと良いでしょう。

保湿するときは、清潔な手のひらに適量をとって優しく肌になじませてください。

メモ
化粧水などをなじませた後、手のひらで優しくプレスすると、浸透しやすくなります。

5-3.日焼け止めは顎にもしっかり塗る

顎は露出しやすく、紫外線を避けにくい部分であるため、日焼け止めはしっかり塗りましょう。

紫外線は、毛穴の詰まりや皮脂の酸化などを引き起こし、ニキビを悪化させる原因となります。

日焼け止めを選ぶ際には、ニキビ肌に優しいものを選びましょう。

具体的には、「ノンコメドジェニックテスト済み」「紫外線吸収剤不使用」と記載されている商品や、塗るときに伸びが良いものを選びましょう。

ノンコメドジェニックテストとは
コメドとは、ニキビの第一段階とされる非炎症性の皮疹で、毛穴に細菌・皮脂・角質などが詰まってしまった状態のことをいいます。ノンコメドジェニックテストとは、ニキビができにくい製品であるかどうかを判定する試験です。
メモ
日焼け止めは、こすらずに優しく塗りましょう。

6.顎のニキビに関するよくある質問

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ここで、顎のニキビに関するよくある質問についてまとめてみました。気になっている方は、ぜひチェックしてみてください。

6-1.顎のニキビの原因は年齢による違いがある?

思春期は皮脂の分泌が多いため、毛穴をふさぎ、雑菌が繁殖してニキビになります。一方、大人は、皮脂の分泌量は減るものの、角質が硬くなることで毛穴が詰まりやすくなり、ニキビになることが多いです。

6-2.顎のニキビは内臓の不調が関係するって本当?

顎のニキビは、一般的に胃や腎臓の不調と関係があるといわれていますが、科学的に証明されているわけではありません。

一方、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)や副腎過形成など、一部の内臓疾患によってニキビができやすいことが報告されています。

一般的な治療が効かない難治性の場合は、医療機関で精査することをおすすめします。

6-3.顎のニキビを治すのに良い食べ物はある?

顎のニキビに対して科学的に良いとされている食べ物は、特にありません[2]。

極端な偏食を避け、バランスの良い食事を摂ることが大切です。

[2]公益社団法人日本皮膚科学科 尋常性痤瘡治療ガイドライン 2017

6-4.生理前に顎のニキビができやすいのはなぜ?

生理前には黄体ホルモンが増え、皮脂の分泌が活発になるためです。

肌が脂っぽくなる傾向にあるため、ニキビができやすくなります。

7.顎のニキビについてのまとめ

大人になってからのニキビは、乾燥しやすく皮脂の多い顎にできやすいため、なかなか治りにくい点が厄介です。

生活習慣の乱れや、生理前のホルモンバランスの崩れも大きく影響しており、放置するとしこりニキビに発展する可能性があります。

もし、顎のニキビを繰り返すようなら、早めに皮膚科で治療することをおすすめします。

また、日頃のスキンケアも大切です。

ぜひ、この記事で紹介した方法を実践し、きれいな肌を保ちながら、毎日気持ち良く過ごしてくださいね。

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