イライラが止まらないのはなぜ?原因と簡単にできる解消法9選!

2021年03月02日

2024年11月15日

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「仕事中、イライラが抑えられなくて困っている……」

「最近イライラして家族に当たってしまうんだよなあ……」

忙しい日々を送るなかで、このようなお悩みを抱えている方もいらっしゃるでしょう。

イライラが募るとつい人に強く当たってしまったり、そんな自分に嫌悪感を抱いてしまったりといった悪循環に陥ってしまいますよね。

ただし、イライラを無理に抑え込んだり我慢したりするのはかえって心に逆効果です。

どうしてもイライラしてしまうあなたの気持ちは、「頑張りすぎで辛い」という心や体からのサインかもしれません。

この記事では、イライラしやすい状態の原因やもうイライラしないための対処法を詳しくお伝えします。

1.「些細なことでイライラしちゃう…」原因は何?

テレビを見ながらストレス対策グッズ

「普段ならこんな些細なことでイライラしないのになあ……」

というように、最近イライラが募ってしまうことを気にしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

思いどおりにならないことがあった場合などに、ついイライラしてしまうのは誰にでもあることです。

まずは、イライラが続きやすい状態になってしまう原因についてご説明しましょう。

原因1 ストレス

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イライラの主な原因はストレス だといえるでしょう。

「そんなに大きなストレスを感じている自覚はないんだけどなあ……」

という方もいらっしゃるかもしれませんね。

しかし、無自覚のうちに複数のストレスが積み重なって、あなたのキャパシティを超えてしまっている可能性もあります。

人間関係のトラブルや仕事の量・質の変化、環境の変化、家庭内の出来事や金銭問題など、気づかぬうちに些細な問題が積み重なって負担になってしまっていませんか?

それらのストレスが「イライラ」の原因になっている場合があります。

「こんなことでイライラしてしまうなんて……」

と自分を責めず、知らず知らずのうちにストレスを溜めてしまっていないか日々の生活を振り返ってみましょう

【関連情報】 「ストレスの原因、引き起こされる症状や対処法を分かりやすく解説!」についての記事はこちら

原因2 その他健康上の理由

イライラしてしまう状態が続くのはストレスが原因だけではありません。

心や体になんらかの問題が生じている可能性も考えられます。

医療機関の受診が必要になる場合もありますので、これから一つひとつご説明していきましょう。

(1)ホルモンバランスの崩れ

机に突っ伏すビジネスパーソン

イライラしてしまう原因には、ホルモンバランスの崩れ も挙げられます。

特に女性の場合は、「月経前症候群(PMS)」の可能性があります。

月経前症候群(PMS)
生理前になると現れるさまざまな症状のことです。情緒不安定になったり眠れなくなったり集中力が下がったりするほか、食欲不振・過食、倦怠感、腹痛や頭痛などの症状が存在します。

PMSの原因ははっきりとはわかっていないものの、女性ホルモンの変動と関わっているとされています。

メモ
PMSは心身に影響を及ぼしますが、特に心への影響が大きい場合には「月経前不快気分障害(PMDD)」の可能性もあります。

また、更年期障害も「イライラ」の原因として考えられるものの一つ です。

更年期障害
更年期(閉経前の5年間と閉経後の5年間)に現れるさまざま症状が重い状態を指します。体の火照りやめまい、動悸といった身体的な症状だけでなく、気分が落ち込んだり、イライラしたり、眠れなくなったりすることもあります。

更年期障害は加齢によって女性ホルモンの分泌が揺らぎながら低下していくことで引き起こされます。

また、男性も加齢によって男性ホルモンの分泌が低下することで更年期障害のような症状が現れる場合があります。

女性に比べ精神的な症状が現れやすく、イライラしたり、眠れなくなったりすることが多いといわれています。

ホルモンは体内のさまざまな機能を調節する重要な役割を果たしているため、男女ともにホルモンバランスが崩れるといろいろな症状が現れてしまうのですね。

【関連情報】
「月経前症候群(PMS)」についてもっと知りたい方はこちら 「更年期障害」についてもっと知りたい方はこちら

(2)精神障害などの疾患

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そのほかにもイライラしやすくなっている原因としては何らかの疾患が考えられます。

些細なことにも不機嫌になってしまったり、怒りっぽくなったりする症状は、多くの「精神障害」で見られるものです。

精神障害
精神障害の原因には、例えばうつなどの「こころの病気」と呼ばれるものから、脳腫瘍など幅広い症状や疾患が含まれます。

「イライラしやすい」という状態のほかにも心身に気になる症状が出ている場合には、何らかの疾患である可能性も視野に入れておく必要があるでしょう。

後ほど詳しくご説明しますが、無理せず専門医を受診するようにしてくださいね。

2.「もうイライラしたくない!」今すぐできる解消法9選

「もうこんなイライラとはサヨナラしたい……! 一体どうしたら良いんだろう?」

というように、イライラを解消する方法が一番気になるところです。

先ほどご説明したようにイライラの主な原因はストレスだと考えられます。

気持ちを落ち着かせるためには、無理してイライラやストレスを我慢せず、適度に発散することが重要です。

そこで、ここからは簡単に実践できるイライラやストレスの解消法をご紹介していきますね。

メモ
健康上の理由でイライラが止まらない方は、基本的には病院にかかることをおすすめします。ただし、「今すぐこのイライラをなんとかしたい!」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。そんな方は、これからご紹介する方法をぜひ実践してみてくださいね。少しでも気が紛れるかもしれません。

【イライラの解消法】

  1. 深呼吸して気持ちを落ち着ける
  2. ストレッチでリラックスする
  3. 親しい人と話す
  4. たくさん笑う
  5. 自分の好きなものを食べる
  6. 噛むことで脳を刺激する
  7. 太陽の光を浴びる
  8. 趣味に没頭して日常を忘れる
  9. よく眠って疲れを取る

解消法1 深呼吸して気持ちを落ち着ける

スポーツジムで、運動を身近に

深呼吸はいつでもどこでも行える有効なイライラ解消法の一つです。

呼吸法はあらゆるリラクゼーションの基本とされており、実はヨガや太極拳の動きも呼吸や瞑想に至ためのプロセスだといわれています。


ヨガにおすすめのヨガマット>

深呼吸は座ったりあおむけに寝転んだりして、楽な姿勢で目を軽く閉じて行いましょう。

ただ大きく息を吸ったり吐いたりするのではなく、腹式呼吸を行うのが重要です。

メモ
腹式呼吸をする際は、まず、息を吐き出すところから始めましょう。吐き出しきったら、鼻から大きく息を吸います。息を吸うときにはおなかが膨らんでいるのを意識し、吐くときにはゆっくり体の力を抜いていきます。何度か繰り返したら自然な呼吸に戻しましょう。

深呼吸する時間を意識してつくるだけで、全身の血液循環が良くなり、首や肩の凝りも解消しますよ。

解消法2 ストレッチでリラックスする

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ストレッチも気持ちを落ち着けるのに有効な手段だといえます。

イライラしたり、悩みや心配事を抱えていたりと心にストレスがかかっていると体に不調が現れます。

その反対に体をリラックスさせてあげると、心の負担も軽くなると考えられるのです。

例えば座ったまま両手を組み、上に伸ばして胸を張るいわゆる「伸び」もストレッチの一つです。

縮こまって緊張状態になっている体をリラックスさせることができます。

ゆっくりと首を回すストレッチも首筋の血流が良くなり、脳に酸素を送りやすくなるため頭がスッキリするかもしれませんよ。

手軽なストレッチを取り入れて、心の平穏を手に入れましょう。

ストレッチ方法については、厚生労働省 中央労働災害防止協会の「こころの健康 気づきのヒント集」を参考にしてみましょう。特別な器具やスペースなどを必要とせず、オフィスやご家庭で簡単に行えるストレッチ方法が紹介されています。

手軽な運動でダイエットにも!

解消法3 親しい人と話す

楽しい会話

イライラしてしまう気持ちを溜め込むのは心や体に良くありません。

「なんだか最近うまくいかないことばかりだなあ……」

「イライラしてつい周りに当たってしまう……」

辛かったり、気になることがあったりする場合は親しい人に打ち明けてみましょう

イライラする気持ちが抑えられないのは、なんらかのストレスが積み重なっていたり、自分がそのストレスについて納得できていなかったりすることが原因だと考えられます。

そのような状態を自分一人で抱え込んで解決しようとすると、時間と労力がかかる上、精神的にも疲れてしまいますよね。

しかし、信頼のおける人に話を聞いてもらえば気分が軽くなることもあるでしょう。

他者の意見を聞くことで自分を冷静に見つめ直すこともできるかもしれません。

解消法4 たくさん笑う

笑顔の男性

笑うこともイライラ解消法の一つとしておすすめです。

「思いっきり笑うとなんだかスッキリする」という実感をお持ちの方も多いでしょう。

実際に、笑うことは科学的にイライラの元となるストレスの解消法として有効だといえます。

笑うとき、人間は腹式呼吸になり大量の酸素を取り込んでいます。

ストレスを受けている状態の人間の脳は興奮によって酸素をどんどん消費してしまうため、笑うことでたくさんの酸素を取り込むと脳のはたらきが良くなるのです。

また、笑うことは自律神経にも良い影響を与えます。

自律神経
全身の臓器を司っている神経のことです。交感神経と副交感神経の二つがあり、緊張状態には交感神経が、ゆったりとリラックスしている状態のときには副交感神経が優位にはたらいています。

笑うことで「副交感神経」が優位になり、ストレスホルモンの分泌が減少します。

笑いはストレスが体に与える悪影響を緩和してくれるのですね。

解消法5 自分の好きなものを食べる

おいしそうな料理

おいしいものを食べることがリフレッシュになるという方も多いのではないでしょうか。

食事は栄養を摂るためだけに行うものではなく、心を落ち着ける役割も果たしています。

おいしいものを食べたときには「β-エンドルフィン」と呼ばれる神経伝達物質が分泌されます。

β-エンドルフィン
不安や緊張を和らげ気分の高揚や幸福感をもたらすため、「脳内麻薬」とも呼ばれている神経伝達物質です。

忙しくてゆっくり食事をする暇もないことが「イライラ」に拍車をかけている場合もあるかもしれません。

最近気持ちの余裕がなくなっているなと感じる方はおいしく楽しい食事を心掛けましょう。

また、自分の好きなおやつを食べるのも良いかもしれませんね。

メモ
疲労感の回復に有効な成分が配合された食品を摂取するのも良いでしょう。例えば「GABA」を摂取することにより心理的・肉体的疲労がどちらも軽減されることが実験の結果から分かっています[1]。

[1] Tsutomu KANEHIRA, Yoshiko NAKAMURA, Kenji NAKAMURA, Kenji HORIE, Kaori FURUGORI, Yusuke SAUCHI and Hidehiko YOKOGOSHI「Relieving Occupational Fatigue by Consumption of a Beverage Containing γ-Amino Butyric Acid

解消法6 噛むことで脳を刺激する

白米を食べる女性

実は噛むことがストレス解消につながるということをご存じでしょうか。

咀嚼は五感から入ってきた刺激が快か不快かを判断する、脳の「扁桃体」と呼ばれる部位のはたらきを抑える作用を持っています。

扁桃体のはたらきが抑えられると不快という信号が大脳に送られにくくなり、ストレスやイライラを感じにくくなるのです。

また、噛むことは心を安定させるはたらきを持つ脳内伝達物質「セロトニン」の分泌量を増やす効果もあります。

セロトニンの分泌量はストレスや睡眠不足によって低下してしまいます。

セロトニン不足が続くと気分が落ち込みうつ状態にもつながってしまうため、噛むことでセロトニン分泌を促し、イライラなどのネガティブな気分を軽減させましょう。

食事のときには歯応えのあるものを選び、よく噛むことを心掛けたいですね。

解消法7 太陽の光を浴びる

ウォーキングでリフレッシュ!ウォーキングに便利なグッズ特集

太陽の光を浴びることもイライラの原因となるストレス解消に効果的です。

デスクワーク中心の生活を送っていて、なかなか日光を浴びる機会がないという方も多いのではないでしょうか。

日光を浴びると脳内物質「セロトニン」の分泌が増加します。

セロトニンには精神を安定させ脳を活発にはたらかせる作用があり、ストレスに対して効果があるといわれているのです。

またセロトニンの分泌はウォーキングやジョギング、サイクリングなど一定の動きを繰り返すリズミカルな運動によっても促されます


運動におすすめのウェア>

日頃運動不足が続いているという方もいらっしゃるでしょう。

太陽の光を浴びながら散歩する、というのもおすすめですよ。

解消法8 趣味に没頭して日常を忘れる

本を読む男性

趣味に打ち込むこともストレスの解消につながります。

イライラしていても自分の好きなことや楽しいことを考えればイライラの原因を忘れられるという方も多いのではないでしょうか。

映画を観たり本を読んだり、音楽を聴いたり演奏したり、旅行に出かけたり、山に登ったり、人によってさまざまな趣味があることでしょう。

仕事や家事などを忘れ、自分の好きなことをできる時間を持つことが重要です。

解消法9 よく眠って疲れを取る

よく眠って疲れを取ることもストレスを解消しイライラを感じにくくしてくれるでしょう。

睡眠不足が続くと脳のはたらきが低下しストレスに弱くなってしまいます。

睡眠不足は体だけでなく心にも悪い影響を及ぼしてしまうのです。

たっぷり眠って心身の疲れを取るようにしましょう。


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規則正しく十分な睡眠を取ることを心掛けましょう。

注意事項
「寝溜め」はおすすめできません。休みの日に寝すぎると生活リズムが崩れてしまい、休日明けの寝覚めが悪くなってしまう可能性があります。

3.心配な場合は専門家に相談しよう

カルテを書く医者

些細なことでもイライラしてしまう状態が続く場合には、専門家に相談するのも有効な手段です。

体や脳、心に何らかの病気や障害が生じていることがイライラの原因になっている可能性もあります。

イライラする気持ちを隠せないでいると、周囲の人とギクシャクしてしまうこともあるでしょう。

特に周囲の人から「最近怒りっぽくなってない?」「イライラすることが多いんじゃない?」などと指摘されたときには一度立ち止まって自分を振り返ってみることが重要です。

「こんなにイライラが続くなんて何かおかしいのかもしれない……」

などと不安になったときには大袈裟に構えず、医師に相談するつもりで気軽に受診してみてくださいね。

医師の診断を受けたり、場合によっては治療を受けたりすることでご自身も周囲の人も安心させることができるかもしれませんよ。

4.イライラの原因と解消法についてのまとめ

イライラを感じやすくなっている場合、原因としてまず考えられるのはストレスが溜まっていることです。

また、ホルモンバランスが崩れていたり、精神障害になっていたりする場合にもイライラしやすくなることがあります。

イライラした気持ちを感じるときには無理に抑え込もうとせず、こまめに解消することを心掛けるようにしましょう。

それでも体や心の不調が続いてしまう場合には、早めに専門家に相談してみてくださいね。

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