離乳食中期(7~8カ月)のポイントは?進め方や調理方法を解説

離乳食中期(7~8カ月)のポイントは?進め方や調理方法を解説

2023年06月02日

2023年09月14日

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離乳食

「離乳食中期って初期とどう違うのかな?」

「どんな食材が食べられるんだろう……」

離乳食中期を迎えるにあたり、疑問や不安を抱えている方も多いでしょう。

母乳やミルク以外のものを初めて口にする離乳食初期を過ぎ、食べられるものや食べる量、食事回数などがどう変化するのか詳しく知りたいですよね。

離乳食中期は、食事回数が増え生活リズムを築いていく時期です。

また、使える食材が増えてさまざまな味を覚える時期でもあります。

この記事では、離乳食中期の進め方や調理のポイントなどについて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1.離乳食中期はどんな時期?

離乳食中期の目安は生後7~8カ月頃です[1]。

生後5~6カ月頃に開始する離乳食初期では、1日1回食べ物を飲み込んだり味に慣れたりすることが主な目的でした[1]。

一方、離乳食中期では舌でつぶせる程度の固さのものを、舌や顎を上下に動かしたり唇を左右同時に伸び縮みさせたりしながらもぐもぐと食べるようになります。

食べ物への興味もより湧いてくるため、使う食材の幅を広げいろいろな味や舌触りを感じられる工夫も必要です。

また、離乳食中期は食事回数が1日2回となり、食事や生活リズムをつくっていく時期でもあります[1]。

歯が生えはじめ表情が豊かになったり、動きが活発になりお座りができるようになったりしてくるのもこの時期です。

離乳食初期と比べると、食事の回数も増えいろいろな食べ物を味わう時期に入ってくるのが離乳食中期なのですね。

[1] 厚生労働省「「授乳・離乳の支援ガイド」

2.離乳食中期の進め方

離乳食中期では1日の食事回数が2回となりますが、栄養補給の中心となるのは母乳とミルクです[2]。

そのため離乳食に加え母乳は欲しがるだけ、ミルクは1日3回程度与えましょう[2]。

授乳と離乳食のスケジュールは以下の図を参考にしてみてください。

離乳食中期の食事スケジュール

2回食で食事のリズムをつけていく時期でもあるため、なるべく決まった時間にあげると良いでしょう。

また、授乳間隔を3時間~4時間あけるとおなかが空き、離乳食も進めやすくなります[3]。

ご紹介したスケジュールはあくまでも目安ですので、各家庭の生活リズムに合わせたスケジュールを組んでみてくださいね。

[2] 厚生労働省「離乳食ざっくりスケジュール」
[3] 川崎市「離乳食のすすめ方(7~18か月頃)」

3.離乳食中期の調理のポイント

「離乳食中期ってどんな感じで作ればいいんだろう?」

離乳食に慣れてきているとはいえ、離乳食中期ではどの程度の固さにしたらよいのか、適さない食材はあるのかなど疑問が尽きないという方も多いでしょう。

ここでは、離乳食中期に適した食材や固さなどについて解説していきます。

3-1.いろいろな食材を取り入れる

離乳食

離乳食中期には、初期に食べられたものに加え、さまざまな食材を試していきます。

この頃になると食べ物への興味も増してくるため、いろいろな風味や食感を楽しめるよう食材の種類を増やしていきましょう

使える食材も多くなるので、家族の食事から味付け前の料理を取り分けて使うのもおすすめです。

固さの目安については次の項で詳しくご説明しますね。

【離乳食中期で追加できる主な食材】

  • うどん、そうめん
  • コーンフレーク
  • 鮭、かつお、まぐろ
  • 肉(ささみ)
  • 納豆
  • 全卵(完全加熱)
  • ヨーグルト(無糖)、カッテージチーズ

離乳食中期は食べられる食材が増える時期ですが、初めて口にするものにはアレルギーに対する注意が必要です。

1日1種類、少量から開始して様子や体調をチェックするようにしましょう。

メモ
初めての食材を食べさせるタイミングは、何か症状があった場合に診てもらいやすい平日の午前中がおすすめです。まずは、かかりつけ医の診療時間や休診日をチェックしておきましょう。何をどのくらい食べさせたかなどを記録しておくことも大切です。

3-2.固さの目安は「舌でつぶせる」

離乳食中期では舌でつぶせるくらい、具体的には豆腐の固さが目安になります。

調理する際には、指で簡単につぶせるくらいまでゆでたり蒸したりしてからみじん切りにしたり粗めにつぶしたりしてみましょう

メモ
魚はゆでてから細かくほぐしましょう。鶏ささみは冷凍したものをすりおろしてからゆでると、細かいそぼろに仕上がります。

この時期は舌や上顎で食べ物をつぶしてもぐもぐし、口の中でひとまとめにして飲み込むようになります。

そのため、飲み込みやすいようにとろみをつけるのも良いでしょう。

そうはいっても口の動かし方や飲み込みの発達は個人差が大きいものです。

子どもの食欲や成長に合わせて進めるようにしてみてくださいね。

メモ
固すぎてしまうと、もぐもぐできずに口から出してしまったり丸飲みしてしまったりすることがあります。事前に固さを確かめてからあげるようにしましょう。

3-3.味付けはごく薄味に

出汁

離乳食中期では、少しずつ味付けを開始してみましょう。

基本的には素材の味を活かした食事づくりを心掛けますが、だしやごく少量の調味料を使うことで味付けの幅が広がります。

離乳食初期で使える昆布だしに加え、離乳食中期ではかつおだしも使えるようになるので、まずはだしを使った味付けから始めてみるのがおすすめです。

メモ
食塩や化学調味料が含まれているものも多い市販だしの使用は避け、昆布やかつお節など天然の素材からだしをとります。

だしに慣れてきたら少量の塩や砂糖、しょうゆを風味付け程度に加えてみましょう

4.離乳食中期の献立づくりのポイント

離乳食中期は、栄養バランスを考えた献立作りを始める時期でもあります。

離乳食での栄養バランスのポイントは、ご飯などの「炭水化物」が摂れるもの、肉や魚、卵、豆腐など「たんぱく質」が摂れるもの、野菜や果物など「ビタミン・ミネラル」が摂れるものをそろえることです。

1回あたりの量は以下を目安にしてみましょう。

穀類 全がゆ50g~80g
野菜・果物 20~30g
肉・魚・卵・豆腐・乳製品
(いずれか)
肉:10~15g
魚10~15g
豆腐:30~40g
卵:卵黄1~全卵1/3個
乳製品:50~70g

厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」をもとに執筆者作成

上記の量はあくまでも目安です。

適宜食欲や発達の状況に応じて調整して構いません。

また肉・魚・卵・豆腐・乳製品は、1回1種類の食品をあげる場合の量を示しています。

1回の食事で何品か食べさせる、例えば肉と豆腐をあげる場合などは上記の量を調整して食べさせましょう。

5.離乳食中期の食べさせ方のポイント

離乳食を食べる子供

離乳食中期からは2回食が始まりますが、初めから1食目と同じ量を与える必要はありません。

まずは、数口~1食目の半量程度にし、食べ慣れた食材を与えて様子を見ましょう

また、子どものペースに合わせて食べさせることも大切です。

食べさせるペースが速いと、舌で食べ物をつぶせず丸飲みの原因になってしまうことがあります。

食べ物を飲み込んで口の中が空になったのを確認してから、次のひとさじを与えましょう。

メモ
食事をあげる際には、スプーンを舌の中央より奥に入れないように注意しましょう。スプーンを口の奥まで入れてしまうと、食べ物を口に取り込みもぐもぐすることが難しくなったりむせたりしてしまいます。子どもの下唇にスプーンをのせ、上唇で口の中に食べ物を取り込むのを待ちましょう。

さらに、7~8カ月頃になると上手にお座りができるようにもなってきます。

一人で座れるようになったら、ベビーチェアを使ってみましょう。

足底が床や椅子の補助板に着くように座ると姿勢が安定し顎や舌に力が入るため、しっかりと口をもぐもぐさせることができます

6.離乳食中期のポイントについてのまとめ

生後7~8カ月頃が目安となる離乳食中期は、1日2回食にして食事リズムをつけていく時期です。

この時期になると、舌でつぶせるくらいの固さのものをもぐもぐと口を動かして食べるようになる他、食べ物への興味も広がってきます。

そのため、いろいろな食材の舌触りや食感、風味を楽しめるよう使う食材を増やしていきましょう

また、風味付け程度に調味料などで少しずつ味付けを始めるのもこの時期です。

離乳食中期は初期から一段階ステップアップしたとはいえ、食べ方には個人差があります。

まだまだ母乳やミルクからの栄養補給が中心なので、子どものペースに合わせて焦らずゆっくり進めてみてくださいね。

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