赤ちゃんの歯磨きの方法は?歯磨きの開始時期や注意点も詳しく解説!

赤ちゃんの歯磨きの方法は?歯磨きの開始時期や注意点も詳しく解説!

2022年10月20日

2024年03月20日

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「赤ちゃんの歯磨きっていつから始めたらいいの?」

「初めての歯磨きはどうやってやればいいんだろう……」

このように疑問を感じている方もいらっしゃるかもしれませんね。

乳歯は永久歯と比べて弱くてむし歯になりやすく、生え始める頃から歯磨きを行なった方が良いとされています。

しかし赤ちゃんの歯磨きが初めてという方にとっては分からないことも多くあることでしょう。

そこでこの記事では赤ちゃんの歯磨きを開始する時期や具体的な歯磨きの方法、歯磨きをする上での注意点、よくある疑問を詳しく解説します。

赤ちゃんの歯の健康のためぜひ参考にしてくださいね。

1.赤ちゃんの歯磨きを始めるのはいつから?

歯固めを噛む赤ちゃん

赤ちゃんの歯磨きは乳歯が生え始めたら開始した方が良いとされています。

これは歯の表面を覆う「エナメル質」が永久歯に比べ弱くて溶けやすく、むし歯になりやすいとされるためです。

むし歯の発生要因の一つは口の中でむし歯の原因となる細菌(ミュータンス菌)が増えてしまうことです。

生まれたばかりの赤ちゃんの口の中にはミュータンス菌は存在しませんが、大人が噛んだものを口にすることで赤ちゃんの口の中に移行してしまうことがあります。

また離乳食やおやつから摂取した砂糖は歯を溶かす「酸」の材料になってしまうこともあります

通常は口の中で酸が発生しても唾液の作用によって中和されますが、大人より睡眠時間が長い赤ちゃんは睡眠中の唾液分泌量の低下が原因で酸を中和する力が弱いといえるでしょう。

そのため乳歯の生え始めから歯磨きが必要なのですね。

2.赤ちゃんの歯磨きの方法は?発達時期別に解説

乳歯が生え始めたら歯磨きを行えば良いと聞いても、具体的にどうやって行えば良いか分からないですよね。

ここでは赤ちゃんの発達時期に合わせた歯磨きの方法を詳しく解説します。

2-1.最初の乳歯が一本生えた頃

乳歯が一本生え始めたら歯磨きを始めましょう

この時期は唾液の分泌量が増え始め授乳や離乳食のカスは唾液で洗い流されるため、まだ歯ブラシを使う必要はありません。

また歯の本数が少なく歯ブラシで歯ぐき(歯茎)を傷付けてしまう恐れもあるため、ガーゼで口の中を拭う程度で大丈夫です。

歯磨きをする際は赤ちゃんをあおむけに寝かせ、膝の上に頭を乗せましょう。

いきなり口の中を触られると嫌がることもあるため、最初は清潔な指で唇や口の中に触れることから始めてみても良いかもしれません。

そしてガーゼや指で優しく口の中を拭ってあげましょう。

2-2.乳歯が増え始める頃

歯磨きをしてもらう幼児

乳歯が増え始めたら歯ブラシを使用した歯磨きを始める頃です。

特に上の歯は唾液が行き届きにくく汚れが落としにくいため、小さめの歯ブラシを使って汚れを取り除いてあげましょう。

まず赤ちゃんをあおむけに寝かせ、膝の上に頭を乗せてください。

片方の手で唇を軽くめくり、もう片方の手でペンを持つように歯ブラシを持ちます。

歯ブラシは前後か横に動かして磨きましょう。

また、歯磨きの最中に赤ちゃんが頭を動かすと口の中を傷付けてしまう恐れがあるため、歯ブラシを口の中に入れる際は赤ちゃんの頭をしっかりと固定して入れるようにしてください

歯磨きの導入期となる時期なので徐々に歯ブラシに慣れさせ、徐々に1日1回の歯磨き習慣をつけていきましょう。

2-3.臼歯が生え始める頃

臼歯(奥歯)が生え始めたら一日一回は歯ブラシでの歯磨きが必要です。

奥歯には溝があり、食べカスが溜まってむし歯になりやすいため、毎日の歯磨きで汚れを取り除きましょう。

これまでと同様に赤ちゃんをあおむけにし、保護者の膝の上に頭を乗せて安定させてください。

磨き方は歯ブラシの毛先を歯の表面に当て、小刻みに振動させるようにして軽い力で磨きます。

力を入れ過ぎてしまうと痛がってしまい歯磨きに嫌悪感を抱いてしまうこともあるため注意してくださいね。

3.歯磨きをする上での注意点

「赤ちゃんに歯磨きをするときはどんなことに気を付けたらいいの?」

このように疑問に感じている方もいらっしゃることでしょう。

ここでは赤ちゃんに歯磨きをする上での注意点を3つ紹介します。

注意点1 赤ちゃんに合ったケア用品を選択する

赤ちゃん用歯ブラシ

歯磨きをする上では赤ちゃんに合った歯ブラシを選ぶことも重要です。

歯磨きに慣れてもらうためにも、赤ちゃんにとって使い心地の良いものを選んであげましょう。

乳児期はよく動くため、ブラシ部分で喉を突いてしまうなどの危険がないよう配慮することも大切です。

歯ブラシ全体が柔らかく、ブラシ部分は喉の奥に届かないよう持ち手にストッパーの付いたものやヘッド部分が自由に曲がるシリコン素材などの歯ブラシを選ぶと良いでしょう。

ヘッド部分は小さく、毛の硬さは柔らかめで毛先が丸く加工してあるものは磨きやすく歯ぐきにも低刺激です。

また、自分で歯磨きをするようになったらグリップ部分がまっすぐで太めのものなど握りやすいものを選んでください。

歯磨きの習慣が身に付くまでは歯磨き自体を楽しんでもらえるよう、好きなキャラクターの柄が付いたものなどを選ぶのもおすすめです。

また、仕上げ磨き用として保護者が使いやすいよう持ち手が長めで保護者が使いやすいものも用意すると良いでしょう。

注意点2 口の中を傷付けないよう気を付ける

赤ちゃんに歯磨きをする際は口の中を傷付けないよう注意してください

磨く力が強過ぎると歯ぐきを傷つけてしまうことがあるため、優しい力で磨いてあげましょう。

またブラシの先端が歯ぐきに当たると痛がって歯磨きを嫌がってしまうこともあります。

そのため歯ぐきにブラシが当たらないよう注意して磨いてあげましょう

注意点3 歯磨きを嫌がったら無理に続けない

「赤ちゃんが歯磨きを嫌がってしまう……」

というお悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

赤ちゃんが歯磨きを嫌がっているときは無理に続けないようにしましょう。

ますます歯磨きを嫌いになって歯磨きをする習慣を身に付けづらくなってしまう恐れがあります

そうはいっても、歯磨きをしなくては口の中の清潔を保つことができません。

優しい口調で声を掛けたり、歌を歌ったりといった工夫をしながら歯磨きに取り組むことも重要です。

歯磨きをさせようと躍起になっていると、赤ちゃんにもその緊張感が伝わってしまっているかもしれません。

笑顔を保ち、赤ちゃんがリラックスして歯磨きを楽しめるように意識してみましょう。

日本小児科学会の「こどもたちの口と歯の質問箱」では、赤ちゃんが歯磨きを嫌がったときの歯磨きのコツが、専門家の先生によって紹介されています。

詳しく歯磨きのポイントを知りたい方は以下も参考にしてください。 こどもたちの口と歯の質問箱

4.赤ちゃんの歯の健康を守る上でのよくある疑問

「仕上げ磨きはいつまで必要なの?」

「むし歯予防のためにはどんなことに気を付けたらいいんだろう?」

このように疑問を感じている方もいらっしゃるかもしれませんね。

ここでは赤ちゃんの歯を守る上でのよくある疑問について解説します。

疑問1 仕上げ磨きはいつまで必要?

歯磨きをしてもらう乳児

小学校に入学する頃までは保護者が仕上げ磨きをするようにしましょう

子どもは成長発達に伴い自我が芽生え自分でやりたいことが増えてくるため、パパやママをまねて歯磨きも自分でやりたがるようになることもあるでしょう。

しかし磨き残しがあるとむし歯の原因になるため、自分でしっかり磨けるようになるまでは仕上げ磨きが必要です。

特に上奥歯や歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目などは磨き残しやすい部分なので、重点的に磨いてあげましょう

また、自分で歯磨きをするようになるとより一層安全面への配慮も必要になります。

子どもが歯ブラシをくわえたまま転倒したり歯ブラシで喉を突いたりすることのないよう、注意深く観察してください。

疑問2 むし歯予防のために歯磨き以外で気を付けることは?

むし歯予防には歯磨きだけでなく食習慣も重要です。

1歳を過ぎるとおやつやジュースなど砂糖が含まれるものを摂取するようになり、口の中にミュータンス菌が付着しやすくなります。

そのため一日3食の食事で生活リズムを整え、間食を与えすぎないようにすることも大切です。

また、母乳を飲みながら寝ている場合には、口の中に母乳が長時間残るためむし歯のリスクが高まると考えられます。

母乳をあげている間は入念に歯磨きを行うようにしましょう。

昼間によく遊ばせると母乳に頼らなくても疲れて寝てしまうようになることもあるかもしれません。

子どもの様子をみながら卒乳の準備を検討してみても良いかもしれませんね。

5.赤ちゃんの歯磨きの開始時期や方法について まとめ

乳歯が一本生えたらガーゼで歯磨きを始めましょう

本数が増え始めたら歯ブラシを使った歯磨きを始めてください。

この時期の歯磨きは、汚れを落とすことよりも慣れさせることが大切です。

歯磨きの途中で嫌がったら無理はせず、楽しい雰囲気で歯磨きができるよう工夫してみましょう。

また乳歯はむし歯になりやすく、毎日の歯磨きに加え食習慣を整えることも重要です。

規則正しい食習慣をつけて甘いものの摂取を控え、しっかりと歯磨きを行いましょう。

小学校に上がる頃までは保護者が仕上げ磨きを行い、子どもが自分で歯磨きをする場合には歯ブラシで喉を突いたり転倒したりしないよう注意深く観察してください。

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