自分の口臭をチェックする方法とは?主な口臭の原因と予防策も紹介

自分の口臭をチェックする方法とは?主な口臭の原因と予防策も紹介

2021年09月13日

2024年03月20日

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「口がくさいんじゃないかって不安……」

「自分の口のにおいをチェックする方法はないのかな?」

自分の口臭について、このように気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

口臭のように鼻の近くで常時発生する臭いは嗅覚が慣れてしまうため、自分で感じることが難しいという特徴があります。

そのため不必要に心配したり、反対に強い口臭に気付けないまま過ごしたりしてしまう方が多いのです。

自分の口臭の程度が気になる方は定期的にご自身でチェックし、必要に応じてケアを行うのが良いでしょう。

この記事ではご自分の口臭をチェックする方法や主な口臭の原因、予防策を解説します。

1.自分で口臭をチェックする方法

「口臭が出ていないか気になる……」

「自分でチェックする方法はないのかな?」

このようにお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

口臭は自分で感じ取ることが難しい分、無自覚のうちに人に不快な思いをさせてしまっているのではないかと不安になりますよね。

まずは自分の口臭をチェックする方法をお伝えしましょう。

定期的にご自分でチェックすることで、必要以上に気にしたり、反対に口臭に気付かないまま他人に不快感を与えてしまったりする心配がなくなりますよ。

方法1 唾液の臭いを嗅ぐ

唾液の臭いを嗅ぐ

口臭が気になるなら、唾液の臭いを嗅いでみることで簡単に口臭をチェックすることができます。

手をよく洗い、舌の上や歯と歯ぐき(歯茎)の間の部分などを指で触ってみて、指の先に付いた唾液の臭いを嗅いでみましょう。

唾液が臭いと乾燥して口臭の原因になってしまうため、臭うようであれば口臭のある心配があります。

方法2 ビニール袋やコップに息を吹き込む

ビニール袋やコップに息を吹き込む

口の中に直接触れるのには抵抗があるという方もいらっしゃるかもしれませんね。

そんなときにはビニール袋やコップを使って口臭をチェックすることもできます。

ビニール袋やコップに息を吹き込み、一度密閉します。

閉じ込めた息を嗅いでみて臭いがするようであれば、口臭があるといえるかもしれません。

方法3 舌の状態をチェックする

舌の状態をチェックする

詳しくは後述しますが、口臭の原因は多くの場合舌の表面に付いている「舌苔(ぜったい)」と呼ばれる白っぽいこけ状のものです。

鏡の前で舌を出し、表面の色を確認してみましょう。

健康で口臭のない方でも舌苔は存在し、起床時や絶食時などには量が多くなる傾向にありますが、舌苔が普段より濃くなっている場合には口臭が強くなってしまっているかもしれません。

方法4 デンタルフロスの臭いを嗅ぐ

デンタルフロスの臭いを嗅ぐ

歯と歯の間を掃除する「デンタルフロス」を使っているという方は、使用した後、その臭いを嗅いでみることでも口臭がチェックできると考えられます。

口の中を清潔にすることも口臭をケアするためには重要なので、口臭チェックと口腔ケアを同時に行えるのもメリットだといえるでしょう。

方法5 市販の口臭チェッカーを使う

実は口臭の度合いをチェックできる「口臭チェッカー」と呼ばれる電子機器があるのをご存じでしょうか。

数千円程度で購入することができ、どれくらいの口臭が生じているのかを数値などで示してくれます。

自分の口臭の程度を客観的に知りたい、という方は口臭チェッカーを利用してみるのも一つの手かもしれませんね。

2.口臭の主な原因

「何が原因で口臭が発生しているんだろう?」

と気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

口臭にはいくつかの原因が考えられますが、87%は口の中に由来するものだといわれています。*1

主な原因はVSCと呼ばれる物質です。

VSCとは
Volatile Sulfur Compoundsの略称で、日本語では揮発性硫黄化合物といいます。口の中にいる細菌がたんぱく質などを分解することによって生じます。

VSCは舌の上でもっとも多く作られるといわれており、これは舌苔によるものです。

舌苔とは
舌の表面に付着する白いこけ状のもののことです。舌の表面の凹凸に粘膜上皮の剥がれたものや食べかすが付着し、細菌が繁殖することで舌苔になります。

口臭の主な原因

口臭はこのVSCが増える原因によって主に「生理的口臭」と「病的口臭」に分けられています。

またこれらとは別に、食べた物などが原因となって起こる一時的な口臭も考えられます。

口臭の原因を把握しておくことで予防にもつながると考えられますよね。

ここでは、口臭を引き起こす主な原因についてご説明しましょう。

*1 厚生労働省 e-ヘルスネット「口臭の治療・予防

原因1 生理的なもの

生理的な口臭は、誰にでもあるものです。

常に周囲の人を不快にさせるほどのものではなく、近距離で接した場合などに気になることがある程度だと考えられます。

起床直後や空腹時、緊張時などには特に強くなる傾向がありますが、これは唾液の分泌が減少しているときには細菌が増殖し、口臭の原因物質が作られやすくなってしまうためです。

また体調不良やストレス、生活習慣の乱れ、女性の場合は生理・妊娠などに伴うホルモンバランスの変化などが原因で発生する場合もあるといわれています。

原因2 飲食物

「にんにくを食べた後だからあんまり人に会いたくない……」

などと食事の後の臭いが気になったことがある方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

例えばにんにくやねぎといった食べ物は口臭の原因になります。

ただし食べ物や飲み物が原因となって発生する口臭は一時的なものに過ぎません

治療の必要はないので、気になる方は歯磨きなどのセルフケアで対応すると良いでしょう。

原因3 歯周病などの病気

体のどこかの不調・病気などによって口臭が生じる場合もあり、まとめて「病的口臭」と呼ばれています。

病的口臭は多くの場合、歯周病などの口の中の病気に由来するものです。

歯周病とは
歯と歯ぐきの境目に細菌がたまり、歯ぐきが炎症を起こして赤くなったり腫れたりする病気のことです。

歯周病が悪化すると歯ぐきからの出血に膿(うみ)が混じって口臭も強くなってしまいます。

またむし歯には独特の臭いがあり、食べかすやむし歯菌がむし歯によってできた穴にたまると臭いが強くなってしまいます。

むし歯が原因となって生じる口臭はむし歯の悪化に伴ってきつくなってしまうので、歯の健康はもちろん、口臭を和らげるという観点からも早めの治療が必要です。

また他に口臭の原因となる口の中の病気として、口腔がんも挙げられます。

メモ
鼻や喉の病気、肝臓や消化器官の病気、糖尿病などが原因で口臭が発生する場合もあります。体調不良がある場合には速やかに受診しましょう。原因となっている病気を治療することで口臭も軽減されると考えられます。

【関連情報】 「口臭の種類」についてもっと知りたい方はこちら

3.自分でできる口臭の予防策

「口臭を自分で予防することはできないのかな?」

このように気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

気になる口臭が自分で手軽にケアできればうれしいですよね。

ここではご自宅で簡単にできる口臭の予防策をお伝えしましょう。

自分でできる口臭の予防策

3-1.歯を磨く

歯を磨く

口臭を防ぐためには、まずは歯を磨くことが重要です。

食べかすなどが舌の表面に付着して細菌が繁殖すると、舌苔が生じ、口臭を発生させてしまいます。

食べかすが口の中に残ったまま放置していると舌苔が増える原因になると考えられるため、しっかりと歯を磨いてお口の中を清潔にしておきましょう。

また食べ物などが原因の一時的な口臭も歯磨きである程度軽減できると考えられますよね。

忙しいといった理由からつい歯磨きをおろそかにしてしまっているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

口臭が気になるという方は丁寧に歯を磨くことを意識してみると良いかもしれませんね。

3-2.舌苔を取り除く

舌苔を取り除く

歯磨きは毎日していても、舌のケアはあまり気にしたことがないという方もいらっしゃるかもしれません。

しかし口臭の原因の多くは舌の上、舌苔にあると考えられています。

口臭が気になるという方は、舌苔を除去することで口臭を原因から取り除けるかもしれません

毛先の柔らかい子ども用の歯ブラシや目の粗いタオルなどでも構いませんが、専用の舌ブラシを使用するのがおすすめです。

舌ブラシで舌苔を除去する際のやり方を簡単にご説明しましょう。

舌苔を取り除く

まず鏡を見ながら舌を前に突き出し、舌苔が付いている部分を確認します。

舌ブラシを舌の見える範囲で最も奥側にそっと押し当てたら、手前に引きます。

力を入れ過ぎたり、前後に擦ったりするのは舌を傷付けてしまう可能性があるため避けるようにしてください。

また息を止めながら行うと吐き気を防ぐことができますよ。

一度舌苔を除去した舌ブラシはよく洗ってからまた舌に押し当てて舌苔を取り除きます。

舌ブラシに汚れが付いてこなくなるまで、繰り返しましょう。

舌の掃除は毎日起床時に1度行う程度で十分です。

やり過ぎて舌を傷付けてしまわないよう注意してくださいね。

3-3.口内の乾燥を防ぐ

口内の乾燥を防ぐ

口臭対策には、口の中の乾燥を防ぐことも有効です。

唾液が減って乾燥した状態は「ドライマウス(口内乾燥症)」といい、口臭の原因にもなります。

口臭は細菌がたんぱく質などを分解し臭いのもととなるVSCを作ることで生じますが、唾液には殺菌・抗菌作用があるため細菌の繁殖を防いでくれると考えられるのです。

また、唾液には口内を清潔に保つはたらきもあり、歯垢がついたりむし歯が進行したりすることを防ぐともいわれています。

ドライマウスは薬の副作用やストレス、緊張の他、口呼吸によって唾液が蒸発することでも起こります。

口で呼吸してしまっているという方は鼻呼吸を心掛けるようにしましょう。

緊張状態を避け、リラックスして過ごすこともポイントです。

また何らかの病気によって唾液の分泌量が減っていることも考えられるため、体調不良などがある方は医師に相談しましょう。

唾液の分泌は噛むことによって盛んになるため、食事をよく噛んで食べたり、ガムなどを噛んだりするのも有効だと考えられますよ。

3-4.たばこを控える

たばこを控える

禁煙も口臭対策には有効だと考えられます。

たばこを吸うことによってニコチンやタールの臭いが口の中に残り口臭の原因になることは想像に難くありませんよね。

たばこが口臭に与える悪影響はそれだけではありません。

口臭対策のためには唾液の分泌量を十分に保ち口内を乾燥させないことがポイントとなりますが、たばこは唾液の分泌を抑制してしまうといわれています。

唾液の分泌が低下すると口内の自浄作用が衰え歯に歯垢が付きやすくなるため、歯周病を招いてしまう可能性もあります。

またたばこが健康にさまざまな悪影響を及ぼすことは皆さんご存じですよね。

たばこを吸っている方は、これを機会に禁煙を検討してみましょう。

【関連情報】 「口臭を自分でチェックする方法」についてもっと知りたい方はこちら

4.不安な場合は医療機関を受診しよう

病気が原因で口臭が発生していることもあるため、不安な場合は医療機関を受診するようにしましょう。

歯周病やその他の病気が口臭の原因となっている場合には原因の治療が口臭を防ぐ一番の近道だと考えられます。

病気の治療という観点からも早めの受診が重要です。

また口臭は自分では感じにくいものであるため、ケアをしても自分の口臭が気になって仕方ないという方は自分自身の臭いが強いと思い込んでしまっている場合もあります。

専門家に相談し、適切なケアを行いましょう。

【関連情報】 「口臭の原因になる歯周病」についてもっと知りたい方はこちら

5.口臭をチェックする方法や原因と予防策について まとめ

自分の口臭が気になるという方は、定期的に口臭のチェックを行い、必要に応じたケアを行うことがおすすめです。

唾液の臭いを確かめたり、ビニール袋やコップに閉じ込めた息を嗅いだり、デンタルフロスの臭いを確認したりすることで自分の口臭を簡単にチェックできると考えられます。

また客観的に口臭の有無や程度を知りたいという方は市販の口臭チェッカーを使うのが良いでしょう。

口臭は体の生理的なはたらきや飲食物・嗜好品の他、病気によっても引き起こされると考えられます。

歯を磨いたり舌をきれいにしたりすることで手軽に口臭を予防できると考えられますよ。

病気が原因で口臭が起きている場合もあるため、気になったら早めに医療機関を受診するようにしましょうね。

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