ストレスで腹痛が起こる?メカニズムや予防のためのポイントを解説

ストレスで腹痛が起こる?メカニズムや予防のためのポイントを解説

2024年06月13日

2024年07月03日

「ストレスを感じるとどうしておなかが痛くなるんだろう?」

このように疑問に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ストレスで腹痛が起こる主な原因は自律神経の乱れです。

胃腸は他の臓器に比べてストレスの影響を受けやすく、自律神経が乱れると機能に異常を来し腹痛が起こります

この記事では、ストレスによって腹痛が生じるメカニズムと予防のためのポイントについて解説します。

1.ストレスと腹痛の関係

「緊張するとおなかが痛くなる……」

このような経験がある方もいらっしゃるかもしれませんね。

ストレスで「自律神経」が乱れると腹痛が起こることがあります

自律神経とは
意思とは関係なく作用し、心拍や血圧、内臓のはたらきなどの体の機能を調節する神経の総称です。緊張しているときや興奮しているときに優位になる「交感神経」とリラックスしているときに優位になる「副交感神経」に分けられ、これらは相反するはたらきをしています。

ヒトは交感神経と副交感神経のバランスが保たれることで心身の健康を維持しています。

しかしストレスを受けると自律神経のバランスに乱れが生じ、さまざまな不調を来します

胃腸は特にストレスの影響を受けやすい臓器です。

ストレスで交感神経が優位になると消化器官の活動が低下したり、消化液の分泌量が減少したりするため、胃腸の機能が低下して腹痛が引き起こされるのです。

【関連情報】 「ストレスの原因、引き起こされる症状や対処法を分かりやすく解説!」についての記事はこちら

2.ストレスによる腹痛が起こる病気

ストレスをイメージをする積み木

ストレスが原因で腹痛が起こる病気は以下のようなものがあります。

  • 急性胃腸炎
  • ストレス性胃炎
  • 過敏性腸症候群

この章ではこれらの病気がどのようにして腹痛を起こすのかについて解説します。

2-1.急性胃腸炎

急性胃腸炎とは何らかの原因で胃腸の粘膜に炎症が起こる病気です。

ほとんどがウイルスや細菌などの感染によるものですが、ストレスが原因で起こることもあります。

ストレスを受けてから短時間で腹痛が起こるのが特徴です。

また胸やけや吐き気、下痢などの症状が生じることもあります。

2-2.ストレス性胃炎

ストレス性胃炎とは長期間のストレスが原因で胃の痛みが起こる病気です。

ストレスにより自律神経が刺激されると胃酸が過剰に分泌されます。

これにより胃酸などから「胃粘膜」を保護する作用のある「胃粘液」が減少します

また胃の血流が悪くなり、はたらきが弱まります。

この他、ストレスを受けると「コルチゾール」というホルモンが増加することでも胃酸の分泌が増え、胃粘液の分泌が低下します。

コルチゾールとは
副腎皮質から分泌されるホルモンの一つです。ストレスを感じると分泌が増えることから「ストレスホルモン」とも呼ばれています。炎症を抑えるはたらきがありますが、長期的なストレスにより過剰に分泌されると、そのはたらきが悪くなります。

これにより胃の粘膜が荒れ、胃痛を引き起こすのです。

逆にストレスにより胃のはたらきが弱くなることもあります。

この場合、消化不良を引き起こし、胃もたれや便秘につながる可能性があります。

2-3.過敏性腸症候群

過敏性腸症候群とは、腸に炎症やがんなどの病気がみられないのに腸のはたらきに異常が生じる病気です。

日本では20~30歳代に多く[1]、有病率は約10%と推定されています[2]。

ストレスが関与しているとされていますがはっきりとした原因は分かっていません[1]。

腹痛や下痢、便秘といった不快な症状が1カ月以上続きます[1]。

ストレスで症状が悪化する特徴があり、放置すると日常生活に支障を来す可能性が高いといえるでしょう。

[1] 中間法人 日本臨床内科医会「過敏性腸症候群

[2] 日本消化器学会「機能性消化管疾患診療ガイドライン 2020-過敏性腸症候群(IBS)

3.ストレスで腹痛が起こる際に気を付けたいポイント

ポイントのアルファベット積み木

「ストレスでおなかが痛くなったときはどんなことに気を付けたら良いんだろう?」

このような疑問を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この章ではストレスで腹痛が起こる際に気を付けたいポイントを紹介します。

ポイント1 よく噛んでゆっくり食べる

よく噛んでゆっくり食べることで胃腸の負担を軽くする効果が期待できます

胃腸には食べ物からの栄養を消化・吸収するはたらきがあります。

よく噛むことで食べ物を消化・吸収しやすい状態にして胃腸の負担を軽減できます。

しかし、咀嚼(そしゃく)が不十分だと胃はより多くの胃液を分泌する必要があります。

このため負担が大きくなり、胃が荒れる可能性が高まってしまうのです。

また早食いも胃腸の負担になります

早食いをすると、満腹感を感じる前に食べ過ぎてしまうのです。

このため消化が間に合わず、胸焼けや胃もたれの原因になります。

腹痛を悪化させないためにもよく噛んでゆっくり食べることを心掛けましょう。

ポイント2 胃酸の分泌を促進する食品を避ける

食品のなかには胃酸の分泌を促進するものがあるため注意しましょう

胃酸の分泌を促進する食品には以下のものが挙げられます。

【胃酸の分泌を高める食品】

  • 香辛料(こしょう、唐辛子など)
  • 甘みの強いもの(煮豆、まんじゅうなど)
  • 塩辛い物(漬物、塩辛など)
  • 酸味の強いもの(酢の物、柑橘類など)
  • 炭酸飲料やアルコール、カフェイン、カテキンが含まれる嗜好(しこう)飲料(コーヒー、紅茶、ビールなど)

こうした食品は胃酸の分泌を促進し、胃痛の悪化を招く原因になります

胃腸の調子が悪いときは避けるようにしましょう。

ポイント3 冷たい飲み物を一気に飲まない

消化不良や下痢につながるため冷たい飲み物の一気飲みはやめましょう

「冷たい飲み物でおなかが冷えてしまった……」

このような経験をした方も多いのではないでしょうか。

冷たい物は胃腸の血流を悪くし、消化不良の原因になります

また、冷たい飲み物による刺激は腸の動きを活発にして下痢を起こしやすくなるのです。

さらに一気飲みは胃腸への負担が大きいため少しずつ飲むようにしましょう。

ポイント4 消化の良い食べ物を選ぶ

胃腸への負担が少ない消化の良い食べ物を選びましょう

きのこや海藻などの食物繊維が豊富な食品や油分の多い食品は消化に時間がかかります

それにより胃腸への負担も大きくなってしまいます。

胃腸への負担が少ない食べ物は以下のとおりです。

【胃腸の負担が少ない食べ物】

  • ほうれんそうや白菜などの繊維の少ない葉物野菜
  • かぼちゃやじゃがいもなどの根菜
  • 鶏ささみ、赤身肉など油の少ない肉類
  • りんご、バナナ
  • お粥、うどん、食パン
  • 豆腐、納豆
  • 牛乳、ヨーグルト

また胃腸の負担を軽減するためには調理の仕方も工夫することが大切です。

消化を助けるに食材は小さく切り、柔らかくなるよう調理しましょう。

油の使用量を減らし、煮る、ゆでる、蒸すといった調理方法がおすすめです。

胃に優しい食べ物は以下の記事で解説しています。

胃に優しい食べ物とは?食品の選び方や具体例、調理のポイントを紹介

ポイント5 睡眠時間を十分にとる

胃腸を回復させるために睡眠時間を十分にとりましょう

睡眠時間が不十分だと胃腸の機能が低下し、下痢や便秘をもたらすことがあります

また、十分な睡眠には自律神経を整える効果が期待できます。

睡眠時間をしっかりとることで自律神経の乱れを改善し、胃腸を回復させることが大切ですね。

ストレスで腹痛が生じている際はもちろんのこと、普段から意識して睡眠時間を十分にとりましょう。

ポイント6 ストレスをためない

ストレスによる腹痛を改善するには、ストレス自体をしっかり発散することが重要です。

自分なりのストレス発散方法を見つけ、ストレスをためないようにしましょう

ストレスとなった出来事を誰かに話したり、気分転換できることをしたりして早めに対処することが大切です。

日々の生活では湯船につかったりストレッチをしたりして、リラックスできる時間を持つようにしましょう。

また運動したり趣味に打ち込んだりすることもストレス解消になりますよ。

特に運動はストレス解消だけでなく、胃や腸のはたらきを改善するのに効果的です。

日ごろから適度な運動をする習慣を身につけましょう。

ストレス解消法については以下の記事で詳しく解説しています。

副交感神経を高めてリラックスする方法!ストレスを溜めない工夫も

4.長引く場合は受診しよう

聴診器と処方箋の袋

腹痛が悪化したり長引いたりする場合は受診しましょう

ご自身ではストレスによる腹痛か、病気による腹痛か判別できない場合もあるでしょう。

深刻な病気が原因で腹痛が起こる場合もあるため、自己判断せずに早い段階で診断を受けてくださいね。

またストレスによる病気が原因で腹痛が生じている場合は、ストレスの管理を含めて適切な治療が必要です。

5.ストレスで起こる腹痛についてのまとめ

ストレスで腹痛が起こる主な原因は自律神経の乱れです。

胃腸は他の臓器よりもストレスの影響を受けやすいと知られています。

ストレスによって自律神経が乱れると胃腸の機能に異常を来し、腹痛が起こります

またストレスによる病気の症状として腹痛を生じる場合もあります。

この場合はストレスへの対処以外に、病気の治療も併せて行う必要があるため病院を受診し適切な治療を受けることが大切です。

ストレスで腹痛が起こる際は、胃の負担を減らすためによく噛んでゆっくり食べましょう

できるだけ食物繊維や脂質が少なく消化に良い食品を選ぶのもポイントです。

胃酸の分泌を促進する香辛料や味の強いものは避け、冷たい飲み物も控えましょう

また、調理の際は材料を小さく切り、煮る、ゆでるといった調理方法によって柔らかくすることも大切です。

ストレスによる腹痛を改善するためにはストレスの解消を心掛け、適度な運動を行いましょう。

自律神経を整えるために十分な睡眠をとることも重要です。

腹痛が悪化したり長引いたりする場合は、深刻な病気が原因の場合もあるため医療機関を受診してください

この記事をストレスによる腹痛を改善させるための参考にしてくださいね。

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