「コーヒー豆の種類ってどのくらいあるのかな?」
「カフェのコーヒーメニューってたくさんあるけど、違いがよく分からない……」
コーヒーはカフェでも自宅でも気軽に楽しめる飲み物である一方で、コーヒー豆の産地や種類にまでこだわっているという方は少ないのではないでしょうか。
また、カフェに行くとコーヒーの飲み方がたくさん用意されていて、迷ってしまうことも多いですよね。
コーヒー豆にはさまざまな種類がある上に、豆の焙煎度やコーヒーの入れ方によっても味わいが変化します。
この記事では、コーヒー豆の産地や種類、コーヒーの入れ方・飲み方の種類について詳しく解説します。
1.コーヒー豆の基礎知識
「コーヒー豆ってそもそもどんなもの?」
普段何げなく飲んでいるコーヒーですが、コーヒー豆がどんなものかと聞かれてもすぐには答えられない人も多いかもしれません。
実はコーヒー豆は「豆」ではなく「コーヒーノキ」という植物の実の中にある種の部分なのです。
実から種を取り出して精製したものを、コーヒーの「生豆」と呼びます。
私たちが見覚えのある茶色のコーヒー豆は、この生豆を焙煎したものです。
ここでは、コーヒー豆の基礎知識として、豆の産地や焙煎などについてご紹介していきましょう。
【関連情報】 「カフェインとは?効果や過剰摂取による悪影響、摂取の目安量を解説」についての記事はこちら
1-1.コーヒー豆の産地は?
赤道を挟んで北緯25度から南緯25度までの地域は、コーヒーの栽培に適した地帯として「コーヒーベルト」または「コーヒーゾーン」と呼ばれています[1]。
コーヒーの主要な産地のほとんどはこのコーヒーベルトの中に位置しています。
コーヒーの主な生産地は以下のとおりです。
また産地によって異なる特徴を持つ豆が生産されています。
【コーヒー豆の主な生産地と銘柄】
銘柄 | 特徴 | 主な生産地 |
---|---|---|
キリマンジャロ | 酸味やコクが強く、甘い香り | タンザニア |
ブルーマウンテン | バランスの取れた味わいと香り高さ | ジャマイカ |
モカ | フルーティーな酸味と甘み、コク | イエメン・エチオピア |
ブラジル | 酸味と苦味のバランスが良く、ブレンドのベースとしても人気 | ブラジル |
グアテマラ | フルーティーな酸味、華やかで甘い香りと豊かなコク | グアテマラ |
コロンビア | 自然な甘さとしっかりしたコク、フルーティーさのバランスが良い | コロンビア |
コナ | 強い酸味と甘い香り | ハワイ島(アメリカ) |
マンデリン | 苦味とコクが強く酸味は控えめ | インドネシア |
コーヒーの栽培には以下のようにさまざまな条件を満たしている必要があり、コーヒーベルトではそれらの条件が揃っているといえるでしょう。
高い山で採れた豆ほど香りが優れているとされていますが、これは日中と夜間の気温差が大きいためです。
[1] 東日本コーヒー商工組合 COFFEE TOWN「コーヒーベルトはどこ?日本でのコーヒーの栽培の歴史や条件も紹介」
1-2.コーヒー豆の焙煎とは?
コーヒーの生豆は淡い緑色をしており、香ばしい香りもしません。
コーヒーの色や味、香りは生豆を火で煎る「焙煎」という過程で生じます。
焙煎はその程度によって「浅煎り」「中煎り」「深煎り」の3つに大別されます。
豆の特徴に応じて、適した焙煎を行うことが重要です。
【焙煎の度合いと味わい】
- 浅煎り……酸味がメインの味わいで苦味は控えめで、アメリカンコーヒー向き。
- 中煎り……市販のレギュラーコーヒーに多い焙煎度合で、酸味と苦味のバランスが良い。
- 深煎り……苦味と香ばしさが強く、深いコクが感じられる味わい。
1-3.コーヒー豆と粉の違いは?
コーヒー豆を豆のままで購入した場合は、自分で豆を挽くことになります。
粉になっているものは、コーヒー豆を挽いた状態のものです。
豆を挽くという作業も含めて、自宅で本格的に楽しみたいという方は、豆で購入するのがおすすめです。
自分で豆を挽くのが面倒という方は、お店で挽いてもらうか、すでに挽いてあるものを購入すると良いでしょう。
[2] 東日本コーヒー商工組合 COFFEE TOWN「コーヒー豆の基礎知識と種類」
【関連情報】 「体にいいコーヒーの成分」についてもっと知りたい方はこちら
2.コーヒー豆の種類は?
「コーヒー豆の種類っていったいどのくらいあるの?」
おいしいコーヒーを味わおうとコーヒー専門店などに行くと、たくさんの種類のコーヒーを目の当たりにして迷ってしまうこともありますよね。
コーヒー豆は同じ品種でも産地や焙煎度によってその味わいが変わります。
実は現在流通しているコーヒー豆の多くは、エチオピア原産の「アラビカ種」と「カネフォラ種」の2種類です。
カネフォラ種のなかでも、コンゴ地域で発見された「ロブスタ種」が有名です。
「アラビカ種」「カネフォラ種(ロブスタ)」に西アフリカ原産の「リベリカ種」を加えた3種は、「コーヒーの三大原種」と呼ばれています。
ここでは、コーヒー豆の三大原種である三つの品種の特徴などについて解説していきます。
種類1 アラビカ種
世界のコーヒー豆生産量の多くを占めるのがエチオピア原産のアラビカ種です。
中米・南米・アフリカ・アジアで広く栽培されており、コーヒーの生産量の約60%を占めているといわれています[3]。
アラビカ種のコーヒー豆は、ロブスタ種やリベリカ種と比べ風味や香りに優れている一方、病害虫や乾燥に弱く、標高900m以上の高地で栽培されるため、栽培するのが難しい品種です[4]。
その味わいは風味豊かでしっかりとした酸味も感じられ、苦味とのバランスも取れています。
アラビカ種から派生する品種も多く、代表的なものに「ティピカ種」と「ブルボン種」があります。
聞きなじみのある銘柄では、「ブルーマウンテン」がティピカ種、「キリマンジャロ」や「コナ」がブルボン種です。
[3] 東日本コーヒー商工組合 COFFEE TOWN「ロブスタって?アラビカ種との違いや特長、楽しみ方を解説」
[4] 東日本コーヒー商工組合 COFFEE TOWN「【幻のコーヒー】コーヒーの三大原種の一つリベリカ種とは?特長や生産地を紹介」
種類2 カネフォラ種(ロブスタ)
アフリカのコンゴ地域で発見されたロブスタ種は世界で生産されるコーヒー豆の約40%を占めるカネフォラ種の一つです[5]。
ロブスタ種の名前にはラテン語で「強靭」「力強い」という意味があります。
その名のとおり病気に強く、1本の木からたくさんの豆を収穫できるのが特長です。
高温多湿の低地にも適応できるのでアラビカ種の栽培には向かないアジア諸国で多く栽培されています。
またロブスタ種は味わいも力強いのが特徴です。
苦味や渋みが強い一方酸味はやや弱い傾向にあり、麦茶のような香ばしさがあると表現される場合もあります。
氷でコーヒーが薄まっても香ばしさが失われることがなく、冷たく冷やすことで強い苦味が程よく和らぐことからアイスコーヒー向きの豆だといわれています。
[5] 東日本コーヒー商工組合 COFFEE TOWN「ロブスタって?アラビカ種との違いや特長、楽しみ方を解説」
種類3 リベリカ種
アフリカのリベリア原産のリベリカ種は、コーヒー豆の三大原種に数えられるものの流通量は非常に少なく、世界全体の1%以下にとどまります[6]。
リベリカ種のコーヒーの木は平地でも栽培できるため、現在ではフィリピンやマレーシアなどのアジア圏で生産されています。
主にヨーロッパで消費されるため日本ではあまり見かけない品種ですが、マレーシアで生産されたリベリカ種のコーヒー「エレファントコーヒー」は、日本でも販売されています。
アラビカ種やロブスタ種よりも大きめで菱形をしたコーヒー豆と強い苦味が特徴です。
[6] 東日本コーヒー商工組合 COFFEE TOWN「【幻のコーヒー】コーヒーの三大原種の一つリベリカ種とは?特長や生産地を紹介」
3.コーヒー豆の挽き方の種類は?
コーヒーを飲むためには「ミル」または「グラインダー」と呼ばれる器具を使って、豆を挽くという作業が必須です。
挽いたものを購入するのが手軽ですが、豆を購入して自分で挽くことでフレッシュなコーヒーの香りだけでなく雰囲気も楽しめます。
挽いた粉の大きさを「粒度」といいますが、豆の粒度はコーヒーを入れる際に使う「抽出器具」に合わせて選ぶのが良いとされています。
【コーヒー豆の挽き方・粒度の目安と適した抽出器具】
挽き方 | 粒度の目安 | 適した抽出器具 |
---|---|---|
極細挽き | パウダー状(上白糖大) | エスプレッソマシン |
細挽き | 上白糖とグラニュー糖の中間 | ウォータードリップ(水出しコーヒー) |
中細挽き | グラニュー糖大 | ペーパードリップ・コーヒーメーカー |
中挽き | グラニュー糖とざらめ糖の中間 | サイフォン・フレンチプレス |
粗挽き | ざらめ糖大 | パーコレーター |
細かければ細かいほどほどよく抽出されそうなイメージがありますが、そうではありません。
あくまでも抽出器具に合わせた粒度にすることが、コーヒーをおいしく入れるポイントとなります。
抽出器具については、コーヒーの入れ方とあわせてこの後詳しく説明します。
【関連情報】 「コーヒーに含まれるカフェインの量」についてもっと知りたい方はこちら
4.コーヒーの入れ方の種類は?
「家でおいしいコーヒーを入れるには、コーヒーメーカーがないとダメなのかな?」
ご自宅でコーヒーメーカーを利用してコーヒーを入れる方も多いですよね。
コーヒーメーカーは自宅で手軽に本格的なコーヒーが楽しめる器具ではありますが、必ずしもコーヒーメーカーが必要ということではありません。
コーヒーの入れ方(抽出の仕方)や用いる器具には、いくつか種類があります。
ここでは、コーヒーの入れ方について手軽なものから本格的なものまで紹介していきましょう。
コーヒーの入れ方1 ドリップ式
コーヒー豆の粉にお湯を注ぎ、コーヒーを抽出する方法が「ドリップ式」コーヒーです。
ドリップ式の中でも手軽なものとして、紙のフィルター(ペーパーフィルター)を使用した「ハンドドリップ」があります。
ペーパーフィルターを使ったハンドドリップは「ドリッパー」と呼ばれる器具を使い、ペーパーフィルターに入れたコーヒー豆の粉に、手動でゆっくりとお湯を注いで抽出する方法です。
一方、紙ではなく布製のフィルターを使用した抽出方法は「ネルドリップ」といいます。
ネルドリップは、ペーパーフィルターよりもゆっくりと抽出されるため、舌触りの滑らかな、濃いめでコクのあるコーヒーに仕上がるとされています。
ペーパーフィルターが使い捨てなのに対して、ネルフィルターは洗って複数回利用できるという違いがあります。
コーヒーの入れ方2 サイフォン式
コーヒー専門店などで、実験器具のような装置「サイフォン」を使ってコーヒーを入れるのを見たことがある人は多いかもしれませんね。
この装置で入れたコーヒーを「サイフォン式」コーヒーといいます。
蒸気圧の変化を利用して入れるサイフォン式コーヒーは、お湯を火にかけながら抽出するため、香りの立つすっきりとした味わいが特徴です。
サイフォンの器具はネットなどで購入することも可能です。
熱源は電気やカセットコンロのガスが利用でき、本格的な方法ながら意外と気軽に始められる方法でもあります。
半面、サイフォンがガラス製で破損しやすい、器具の洗浄に手間がかかるなど、やや扱いに注意が必要な面もあります。
コーヒーの入れ方3 フレンチプレス式
「フレンチプレス」といえば、紅茶を入れる器具を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんね。
フレンチプレスは「カフェプレス」とも呼ばれる金属製のフィルターを持つ器具で、もともとはコーヒー用の抽出器具としてフランスで開発されました。
この「フレンチプレス」で入れたコーヒーがフレンチプレス式コーヒーです。
抽出方法は至って簡単です。
あらかじめ温めておいたガラスポットの中にコーヒー粉とお湯を入れ、粉とお湯をなじませるためにかき混ぜたら数分おいて、金属フィルターをゆっくりプレスします。
コーヒー本来の味を楽しめる、本格的ながらとても簡単な抽出方法です。
コーヒーの入れ方4 エスプレッソマシン
焙煎度の高いコーヒー豆を極細挽きにして入れる「エスプレッソ」は、イタリアで生まれたコーヒーです。
ドリップコーヒーの場合8g〜12gのコーヒー豆で120ml〜150mlのコーヒーを抽出するのが一般的ですが、エスプレッソの場合は6g〜12gのコーヒー豆で25ml〜30mlとごく少量しか抽出できません[7]。
ドリップコーヒーと比べ味も香りも濃厚なのが特徴のエスプレッソは、小ぶりで肉厚のエスプレッソカップでくいっと飲み干し、後味を楽しむのがポイントです。
エスプレッソを入れるにはコーヒー豆に高い圧力をかけて短時間で抽出する「エスプレッソマシン」が必要です。
家庭用のエスプレッソマシンも販売されており、自宅でも本格的なエスプレッソコーヒーを楽しめます。
また、より手軽にエスプレッソコーヒーを味わうには、ポットのようなコンパクトさが魅力の「直火式エスプレッソメーカー」もおすすめです。
イタリアでは一家に1台この直火式エスプレッソメーカーがあるともいわれています。
なお、エスプレッソマシンのように強い圧力はかけられないため、エスプレッソ特有の泡の層「クレマ」はできません。
直火式エスプレッソメーカーで入れたコーヒーは、カフェで味わうエスプレッソコーヒーとは少し異なりますが、凝縮されたコーヒーのうま味を手軽に楽しめます。
[7] 東日本コーヒー商工組合 COFFEE TOWN「【エスプレッソとは】ドリップコーヒーとの違いでみる魅力!お家で本格的に味わう作り方&飲み方」
コーヒーの入れ方5 パーコレーター
直火にかけてコーヒーを抽出する器具が「パーコレーター」です。
普通のポットのような見た目で、中にはコーヒー豆の粉を入れる籠のような部分と、お湯が循環するパイプが入っている構造になっています。
この器具一つでコーヒーを入れられるため、アウトドアでコーヒーを味わいたいという方にはピッタリの器具です。
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5.コーヒーの飲み方の種類は?
カフェに行くとさまざまなコーヒーの飲み方、コーヒーメニューが用意されていて目移りしてしまうことも多いですよね。
毎日のようにコーヒーを飲むという方でも、コーヒーの種類や特徴、味の違いなどについてはあまり詳しくないという方も意外と多いかもしれません。
ここでは、よく耳にするコーヒーメニューの種類とその特徴などについてご紹介していきましょう。
コーヒーの飲み方1 アメリカンコーヒー
さっぱりとして飲みやすい「アメリカンコーヒー」はカフェや喫茶店でも定番のメニューですよね。
アメリカンコーヒーは、「薄いコーヒー」であるというイメージを持つ方も多いかもしれませんが、 実際には「浅めの焙煎度のコーヒー豆を使ったコーヒー」のことをいいます。
色が薄く、コクや苦味がまろやかで酸味がやや強いのが特徴です。
「アメリカ式のコーヒー」という意味ですが和製英語で、アメリカンコーヒーと呼ばれるものは日本にしかありません。
コーヒーの飲み方2 カフェオレ
私たちにもなじみの深い飲み方の一つである「カフェオレ」は、レギュラーコーヒーをベースにコンロなどで温めた牛乳を加えたものです。
ドリップコーヒーで作るのが一般的で、ミルクを加えるためコーヒーはやや濃いめに入れるのがポイントです。
コーヒーと牛乳の割合は1:1が基本といわれています[8]。
カフェオレ発祥の地であるフランスでは、朝食の時にパンと一緒に味わう定番メニューとして親しまれています。
[8] 東日本コーヒー商工組合 COFFEE TOWN「カフェオレ・カフェラテ・カプチーノ・カフェモカの違いは?見比べのポイント&美味しい淹れ方」
コーヒーの飲み方3 カフェラテ
「カフェラテ」もカフェオレ同様牛乳を入れた飲み方ですが、ベースとなるコーヒーはエスプレッソコーヒーです。
カフェオレはフランス発祥なのに対して、カフェラテはイタリア発祥の飲み方です。
カフェラテには火にかけず泡が立たないよう蒸気で温めた牛乳「スチームドミルク」を使うのが一般的です。
エスプレッソとミルクが2:8になるようつくるのが基本といわれており、ミルクの分量が多いので、ビターな味わいのエスプレッソも飲みやすくなります[9]。
カフェラテの上に蒸気で温めながら泡立てた「フォームドミルク」をのせ、デザインを施した「ラテアート」も人気ですよね。
[9] 東日本コーヒー商工組合 COFFEE TOWN「カフェオレ・カフェラテ・カプチーノ・カフェモカの違いは?見比べのポイント&美味しい淹れ方」
コーヒーの飲み方4 カプチーノ
カプチーノも、カフェラテ同様イタリア発祥の飲み方です。
カフェラテと同じくエスプレッソとスチームドミルクを使いますが、そのほかにフォームドミルクを使うため表面にふわふわの泡が浮いているのが特徴です。
エスプレッソとスチームドミルク、フォームドミルクが1:1:1になるようにつくるのが一般的ですが、好みに合わせて調整してもかまいません[10]。
エスプレッソに対してミルクの割合が多いものは「カプチーノ・キアロ」、少ないものは「カプチーノ・スクーロ」と呼ばれます。
[10] 東日本コーヒー商工組合 COFFEE TOWN「カフェオレ・カフェラテ・カプチーノ・カフェモカの違いは?見比べのポイント&美味しい淹れ方」
コーヒーの飲み方5 マキアート
マキアートもイタリア発祥の飲み方で、本場ではよく知られた人気の飲み物です。
マキアートとはイタリア語で「染み」のことで、エスプレッソにミルクの白い染みがついたように見えることから名付けられたといわれています。
カフェラテやカプチーノと同じくエスプレッソとフォームドミルクを使ってつくりますが、違いはエスプレッソよりも少なめにミルクを使う点で、本場ではエスプレッソとフォームドミルクが3:1となる割合が一般的です[11]。
ミルクを使わないエスプレッソよりも優しい風味で、ミルクの多いカプチーノよりもコーヒーの強い風味を楽しめるのが特徴だといえるでしょう。
なお、コーヒードリンク「キャラメルマキアート」はマキアートと名に付いているもののベースはカフェラテであることが多く、キャラメルソースやバニラシロップなどが加えられているため甘味が強いのが特徴です。
[11] 東日本コーヒー商工組合 COFFEE TOWN「マキアートは本場イタリアの味わい!特長や違い、作り方もご紹介」
コーヒーの飲み方6 カフェモカ
「カフェモカ」は、エスプレッソコーヒーに温めたミルクとチョコレートシロップを加えたコーヒーです。
エスプレッソ・ミルク・チョコレートシロップは2:7:1であることが一般的とされています[12]。
エスプレッソを使用していますがアメリカ発祥の飲み物で、コーヒーのほろ苦い風味のなかにチョコレートソースのふんわりした甘さが感じられるのが特徴です。
[12] 東日本コーヒー商工組合 COFFEE TOWN「カフェオレ・カフェラテ・カプチーノ・カフェモカの違いは?見比べのポイント&美味しい淹れ方」
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6.コーヒー豆の種類や入れ方・飲み方についてのまとめ
コーヒー豆はコーヒーノキという植物の実の中にある種で、私たちが楽しんでいるコーヒーの苦味や香ばしさ、色合いは焙煎という過程を経ることで生まれています。
全世界で消費されるコーヒーはアラビカ種が約60%、カネフォラ種(ロブスタ)が約40%を占めており、それらに1%にも満たない消費量のリベリカ種を加えた3種をコーヒー三大原種といいます。
普段飲んでいるコーヒーはコーヒー三大原種のいずれかだと考えられるでしょう。
コーヒーは品種だけでなく産地や焙煎の度合いによっても味わいが異なり、さまざまな風味が楽しめる飲み物です。
また入れ方や飲み方によってさらに多様な楽しみ方ができます。
知れば知るほど奥深さを感じますよね。
この記事を参考に毎日のコーヒータイムを充実させてみてくださいね。