乾燥によるかゆみを防ぐには?メカニズムや予防・対処のポイント

乾燥によるかゆみを防ぐには?メカニズムや予防・対処のポイント

2024年05月16日

2024年06月05日

「乾燥によるかゆみをどうにかしたい……」

とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

乾燥によるかゆみは肌を外部の刺激から守っているバリアの機能が低下することで生じます

ターンオーバーの乱れ、間違ったスキンケア、紫外線によるダメージなど、肌が乾燥する要因は実にさまざまです。

この記事ではかゆみが生じるメカニズムやその予防・対処のポイントを解説します。

乾燥によるかゆみでお悩みの方はぜひ参考にしてください。

1.肌が乾燥してかゆみが生じるメカニズム

腕をかきむしるひと

「どうして乾燥すると肌がかゆくなるんだろう?」

まずは乾燥によって肌にかゆみが生じるメカニズムを解説しましょう。

かゆみとは皮膚に異物が付着したことを知らせる体の反応の一種です。

皮膚は異物が付着したのを感知すると細胞から「ヒスタミン」などのかゆみのもとになる物質を放出します。

これらの物質が「知覚神経」に伝わることでかゆみを感じるのです。

知覚神経とは
視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚などの五感を脳に伝える神経のことです。

肌の表面には「角質層」という層があり、その外側を「皮脂」が覆っています。

角質層は肌の水分を保つ役割を担う他、花粉や細菌、紫外線などといった外部の刺激から体を守るバリアとしての機能も備えています

メモ
肌は表皮、真皮、皮下組織の3層で構成されています。角質層はその最も外側にある表皮の一部です。

皮脂は皮脂腺から分泌される脂質で、肌の潤いを保ったり細菌の繁殖を防いだりといったはたらきがあります。

肌が乾燥してこれらのバリアが正常にはたらかなくなると、本来なら皮膚の奥に存在している知覚神経が皮膚の表面近くにまで伸びてきます。

そうすると肌が外部からの刺激に敏感になり、わずかな刺激でも強いかゆみを感じるようになるのです。

健康な肌と乾燥肌の違いを解説した図

【関連情報】 「乾燥肌とは?原因や乾燥を防ぐための正しいスキンケアを徹底解説」についての記事はこちら

2.肌が乾燥する原因

「肌はどうして乾燥するのかな?」

肌が乾燥する要因は実にさまざまです。

この章では肌が乾燥する要因を七つご紹介します。

2-1.ターンオーバーの乱れ

両頬に手をあてる女性

ターンオーバーの乱れは肌が乾燥する要因になります

ターンオーバーとは新しい皮膚が生まれ、古い皮膚が剥がれ落ちるサイクルのことです。

皮膚はいくつかの層に分かれており、一番外側にある層は表皮と呼ばれます。

この表皮もいくつかの層でできていて、ここでつくられた細胞は形を変えながら少しずつ皮膚の外側に押し上げられていきます。

そして表皮の一番外側にある角質層にたどり着き、やがてあかとなって剥がれ落ちます。

ターンオーバーは皮膚が生まれ変わるために必要なものなのですね。

しかし、このターンオーバーが乱れると外部からの刺激に敏感になる、乾燥が進むといった肌トラブルの原因になります

さらにシミやニキビができやすくなったり、肌がくすんで見えたりもするので注意が必要です。

ターンオーバーは睡眠や運動の不足、過剰なダイエットや偏った食生活などが原因で乱れることがあります。

また紫外線やストレス、誤ったスキンケアなどもターンオーバーを乱す原因となります。

ターンオーバーが乱れて肌が乾燥するのを防ぐには、生活習慣を見直すことが重要なのですね。

2-2.誤った洗浄の仕方

洗顔後顔をタオルで拭いているひと

洗浄の仕方を誤ると肌が乾燥する原因になってしまうことがあります

肌の表面が汗やほこりなどで汚れていると、それらが刺激となってかゆみが生じることがあります。

かゆみを生じさせないためには肌を常に清潔な状態に保つことが重要だといえるでしょう。

しかしタオルなどで強くこすったり、時間をかけ過ぎたりすると、角質層が傷ついて保水力が弱くなってしまうことがあります。

また洗浄力が高いクレンジングや洗顔料などを用いると、肌の潤いに必要な皮脂まで落としてしまいがちです。

かゆみを防ぐために肌の洗浄は欠かせませんが、過剰になると肌の乾燥を招き、かゆみの原因となってしまうのですね。

2-3.紫外線によるダメージ

強い日差し

肌は紫外線を浴び過ぎると乾燥します

また紫外線は皮脂を酸化させ、肌の潤いを保つはたらきを弱めてしまいます。

その上、紫外線でバリアの機能が低下すると、紫外線のダメージをさらに受けやすくなるという悪循環が生じてしまうのです。

紫外線の浴び過ぎには十分注意しましょう。

2-4.湿度不足

寒そうにしている女性

室内外の湿度不足も肌を乾燥させる原因になります

特に空気が乾燥する冬場は肌も乾燥しやすくなるため注意が必要です。

冬には暖房を利用する機会も多く、肌が乾燥しやすいタイミングが多々あります。

また湿度の高い夏場でも、冷房の利いた室内では除湿効果で空気が乾燥するため、油断しないようにしてくださいね。

2-5.肌と体内の水分不足

運動後水分補給する女性

肌と体内の水分不足も肌の乾燥の原因となります

体内の水分が不足すると細胞が生まれ変わる力が弱まり、ターンオーバーの乱れにつながることがあります。

また汗をたくさんかくことで、汗と一緒に肌の潤いを保つ成分が流れ出て乾燥につながります。

さらに汗をそのまま放置すると、汗が蒸発するときに肌の水分も奪われるため注意が必要です。

2-6.必要な栄養素の不足

たまご

栄養素の不足によって肌が乾燥することがあります

皮膚のターンオーバーを維持するためにはたんぱく質やビタミンなどの栄養素が必要です。

こうした栄養素が不足すると肌の潤いが保たれず、バリア機能も崩れやすくなってしまうのです。

肌を乾燥から守るためにはバランス良く栄養素を摂取する必要があるのですね。

2-7.加齢

顎に手をあてる中年男性

加齢によって肌は乾燥しやすくなります

年齢を重ねると皮膚が薄くなり、皮脂の分泌量も減ります。

また細胞が生まれ変わる力も衰えるため、ターンオーバーも乱れがちになります。

そのため高齢の方ほど肌が乾燥しやすいのです。

3.かゆみが生じた際の対処のポイント

「肌がかゆくなったらどうすれば良いのかな?」

かゆみが生じたとき、対処法を間違えてしまうとさらにかゆみが増してしまうことがあります。

そうならないために、この章ではかゆみが生じた際の対処のポイントを三つご紹介します。

ポイント1 肌に刺激を与えない

手首をかく女性

かゆみを感じた際には肌に刺激を与えないようにしましょう。

かゆみはかくことで一時的に治まりますが、何度もかくと皮膚が傷ついてバリアの機能が低下します。

そうなると皮膚は外部からの刺激にさらに敏感になり、かゆみが増してしまいます。

こうしてかゆみが増すと、かかずにはいられなくなって皮膚がさらに傷つくという悪循環に陥ってしまうのです。

また傷ついた皮膚からは細菌が侵入しやすくなるため、感染症にかかるリスクも高まります。

肌をかく以外にもこすったり、叩いたりといった刺激は極力与えないようにしてください。

寝ている間に無意識に体をかきむしってしまう場合は手袋を着用すると良いですよ。

ポイント2 冷やす

氷

かゆみが我慢できないときは、かゆいところを冷やしましょう

冷たいという感覚はかゆいと感じる神経の活動を抑えるため、一時的にかゆみが緩和されます。

冷やす際にはポリ袋に保冷剤や氷を入れてタオルなどで包んだ上で肌に当ててください

氷を直接当てると刺激が強過ぎるため避けてくださいね。

すぐに氷を用意できない場合は冷たい水を当てるのも一つの手段です。

ただし、あまり長い時間冷やすと肌に負担がかかるため、かゆみが治まったら冷やすのをやめてください。

ポイント3 塗り薬、飲み薬を使う

クリームを塗ろうとしているところ

肌の乾燥がなかなか改善しない場合は塗り薬や飲み薬を試してみてください。

塗り薬には肌のバリア機能を高めるためにつくられた保湿剤や、炎症を抑えるステロイド剤などがあります。

炎症が起こっていない場合は保湿剤を、かゆみが強く炎症が起こっている場合は保湿剤に加えてステロイド剤を使用すると良いでしょう。

かゆみを止める飲み薬には抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤などがあります。

かゆみが強い場合や長く続く場合は皮膚科を受診することをおすすめします。

4.肌の乾燥とかゆみを予防するポイント

「肌の乾燥とかゆみを予防するにはどうすれば良いのかな?」

適切な方法をとることで肌の乾燥とかゆみは予防することができます。

この章ではそんなポイントを五つご紹介します。

ポイント1 適切なスキンケアを心掛ける

肌を気にする女性

肌を乾燥とかゆみから守るには適切なスキンケアを心掛けることが重要です。

肌を清潔な状態に保ちつつ、しっかり保湿をすることがスキンケアの基本です。

毎日の洗顔や入浴の際は、皮膚を傷つけないように優しく丁寧に洗いましょう

せっけんや洗顔料は刺激の少ないものを選んでくださいね。

洗顔に時間をかけ過ぎたりゴシゴシこすったりしてしまうと、皮膚のバリア機能が低下してしまうため注意が必要です。

また洗った後の皮膚は皮脂が落ちて乾燥しやすくなっているため、すぐに化粧水や乳液で保湿しましょう。

擦り込むように塗ると刺激が強いため、優しく押さえてなじませるのがポイントです。

ポイント2 紫外線対策を行う

海辺で日傘をさす女性

肌を乾燥から守るには紫外線対策を行うことも重要です。

特に春から夏にかけては紫外線量が多く肌の露出も増えるため、念入りに紫外線対策を行う必要があります。

また紫外線は年間を通して存在しており、冬でも油断はできません。

季節を問わず日傘や帽子、日焼け止めなど紫外線を防ぎましょう

ポイント3 加湿する

加湿器から蒸気が出ているところ

肌の乾燥とかゆみを予防するには加湿も重要です。

特に冬場は空気が乾燥しやすいため、定期的に加湿しましょう

また冷房には除湿作用があり、空気が乾燥しやすいため夏場も注意してくださいね。

加湿器は乾燥対策だけでなく、花粉対策としても役立つので便利です。

加湿器がない場合は濡れたタオルや衣類をかけておく、鍋でお湯を沸かす、霧吹きで空中に水を撒くなどといった方法で加湿できますよ。

ポイント4 規則正しい生活を心掛ける

白いアナログ時計

肌の乾燥を予防するには規則正しい生活を心掛けることが重要です。

食事の時間が定まっていなかったり、睡眠時間が不足していたりすると肌のターンオーバーが乱れてしまいます。

特に十分な睡眠はターンオーバーの促進に欠かせません。

肌のターンオーバーに必要な成長ホルモンの分泌は、入眠から数時間後にピークを迎えます

そのため途中で起きてしまわないよう、眠りの質を高める工夫をすると良いでしょう。

すぐに始められるものとしては部屋を暗くする、寝る前にスマートフォンを見ない、起きたらすぐに光を浴びるなどの方法があります。

また寝る前はアルコールやカフェイン、たばこなどの刺激物を控え、しっかり湯船につかって入浴し、リラックスするよう心掛けましょう。

体を動かすと適度な疲れを感じ眠りやすくなるため、運動習慣を付けることもおすすめです。

睡眠の質を高めるためのポイントについては以下の記事で詳しく解説しています。

睡眠は時間だけでなく質も重要!ぐっすり眠るための7つの秘訣とは?

ポイント5 バランスの良い食生活を心掛ける

お箸をもっていただきますをする人

肌を乾燥から守るにはバランスの良い食事を心掛ける必要があります。

例えばたんぱく質の一種であるコラーゲンは皮膚のもとになる栄養素です。

コラーゲンは鶏の皮や手羽、牛すじなどに多く含まれている他、卵類や肉類、豆類などたんぱく質を含む食品から摂取することができます。

そんなコラーゲンの合成を促し、皮膚を健康に保つはたらきを持つのがビタミンCです。

ビタミンCは赤ピーマンやブロッコリー、いちご、みかん、レモンなどに多く含まれています。

さらにビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6には皮膚を守るはたらきがあります。

ビタミンAは豚のレバーやかぼちゃに、ビタミンB2は納豆やうなぎのかば焼きに、ビタミンB6はまぐろやかつお、鶏のむね肉などに多く含まれています。

たんぱく質を多く含む食品について詳しいことを知りたい方は以下の記事をご覧ください。

たんぱく質を多く含む食べ物は?摂取量の目安やおすすめの食材を解説

また各ビタミンについては以下の記事でそれぞれ詳しく解説しています。

ビタミンCを多く含む食品について

ビタミンCはどんな食べ物に含まれるの?健康維持に必要な摂取量を解説

ビタミンAを多く含む食品について

ビタミンAを多く含む食べ物は?効果や摂取基準についても詳しく解説

ビタミンB2を多く含む食品について

ビタミンB2が手軽に摂れる食べ物は何?効果や食事摂取基準も紹介

ビタミンB6を多く含む食品について

ビタミンB6を豊富に含む食べ物は?効果や食事摂取基準も解説

5.肌の乾燥とかゆみについてのまとめ

肌が乾燥すると肌を守っているバリアの機能が低下し、わずかな刺激でも強いかゆみを感じるようになります。

肌が乾燥する原因には肌のターンオーバーの乱れ、誤ったスキンケア、紫外線によるダメージなどがあります

かゆみが生じた際にはかいたりこすったりして刺激を与えないようにしましょう。

かゆい場所を冷やし、ひどい場合は塗り薬や飲み薬を使ってください。

肌を乾燥から守り、かゆみが生じないようにするには適切なスキンケアを心掛け、紫外線対策を行う必要があります

規則正しい生活を送ること、バランスの良い食生活を心掛けること、室内を加湿することも重要なポイントですよ。

肌の乾燥によるかゆみでお悩みの方は、ぜひこの記事の内容を参考にしてくださいね。

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