中性脂肪を下げる飲み物3選!役立つ成分も紹介

2023年11月09日

2024年11月11日

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「医師から中性脂肪の数値が高いと指摘を受けた」

「普段、甘い飲み物を摂取しているので、中性脂肪を下げられる飲み物に置き換えたい」

健康診断などで「中性脂肪の数値が高い」と言われたことがある方も多いのではないでしょうか。

中性脂肪(トリグリセリド)とは、ヒトの体脂肪の大半を占める物質で、健康維持のためには欠かせないエネルギー源です。

しかし、過剰に摂取すると中性脂肪の値が基準値よりも高くなり、体脂肪が蓄積して生活習慣病を招くなど、健康へのリスクを高めます。

中性脂肪を抑えるためにも、糖質と脂質の摂取量に気を付けて、食事をコントロールする必要があります。

食べ物には気を付けていても、甘い飲み物など、ついつい摂取してしまう方もいるでしょう。

そこで本記事では、血中の中性脂肪の数値を下げるのに役立つ成分や、おすすめの飲み物について紹介します。

1.中性脂肪を下げる(抑制する)のに役立つ成分

烏龍茶

中性脂肪を下げるためにも、積極的に摂取したい成分を紹介します。

市販の製品を購入する際は成分表示欄を確認して、以下の成分が含まれている食品を選びましょう。

  • ウーロン茶重合ポリフェノール
  • β-コングリシニン
  • DHA、IPA(EPA)
  • グロビン蛋白分解物

ここでは、それぞれの詳細を解説します。

【関連情報】 「中性脂肪値が高くなる原因とは?健康上のリスクや改善のポイント」についての記事はこちら

1-1.ウーロン茶重合ポリフェノール

お茶の種類は豊富にありますが、すべて同じ茶葉から作られており、発酵の度合いを調整して緑茶やウーロン茶が作られています。

そのなかでもウーロン茶は適度に発酵させて作っており、その過程で生み出される特有の成分が「ウーロン茶重合ポリフェノール」です。

ウーロン茶重合ポリフェノールは、体内のエネルギー消費や脂肪の燃焼を促進するといわれています。また、腸管から脂肪吸収を抑制する作用も期待できます。

1-2.β-コングリシニン

β-コングリシニンとは、大豆たんぱく質の主要成分を指します。

血液中の中性脂肪の濃度が高いヒトを対象に、β-コングリシニンを1日5g摂取する調査が行われ、被験者は中性脂肪濃度の低下がみられています[1]。

[1] 農研機構食品研究部門「高β-コングリシニン大豆の機能性」

1-3.DHA、IPA(EPA)

DHA(ドコサヘキサエン酸)とIPA(イコサペンタエン酸)は、不飽和脂肪酸の一種です。

IPAは、EPAとも呼ばれます。

脂肪酸は構造により飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられます。

不飽和脂肪酸は肝臓の機能を活発にして中性脂肪の合成を抑制するはたらきがあります。

1-4.グロビン蛋白分解物

グロビン蛋白分解物とは、赤血球に含まれるグロビンというたんぱく質を酵素分解して得られるオリゴペプチドの混合物のことです。

脂質の吸収を抑えたり、脂質の代謝を活性化したり、脂肪細胞の増殖を抑えたりなどのはたらきがあります。

2.中性脂肪を下げる(抑制する)飲み物3選

カップを持つ女性

中性脂肪が気になる方におすすめの飲み物をピックアップしました。

おいしく飲むためのポイントや、より栄養を摂れる飲み方なども合わせてご紹介します。

2-1.おすすめはウーロン茶

先ほどご紹介したとおり、ウーロン茶は製造の過程でウーロン茶重合ポリフェノールが作られ、中性脂肪の吸収抑制や体脂肪を減らす効果が期待されます。

ウーロン茶も発酵度の違いによりさまざまな種類に分けられます。

それぞれ違った味わいがあります。それぞれの種類を簡単に紹介します。

2-1-1.文山包種(ウェンシャンバオチョン/ぶんさんほうしゅちゃ)

「文山包種(ウェンシャンバオチョン/ぶんさんほうしゅちゃ)」は台湾のお茶としても有名です。

発酵度は約10%と、ほかのウーロン茶の種類よりも発酵度が低いのが特徴的です。

緑茶にほんのり甘みを加えたような味わいで、花のような香りがします。

2-1-2.黄金桂(ファンジングイ/おうごんけい)

「黄金桂(ファンジングイ/おうごんけい)」は、発酵度が約30%で、キンモクセイのような爽やかな香りに加えて、甘みと若干の渋みを味わえるのが特徴です。

2-1-3.水仙(シュイシェン/すいせん)

「水仙(シュイシェン/すいせん)」は、発酵度が約60%で果物のような甘さと香ばしさが特徴です。

お茶を入れた際の水色が、鮮やかな赤褐色をしています。

2-1-4.東方美人(ドンファンメイレン/とうほうびじん)

「東方美人(ドンファンメイレン/とうほうびじん)」は、完熟した果物のような香りと後味が控えめなのが特徴です。

2-2.料理にも使える豆乳

豆乳には、中性脂肪を低下させる性質があるβ-コングリシニンが含まれています。

豆乳はさまざまな種類が販売されています。

大豆成分を余さず摂取したい方は無調整豆乳、独特な味が苦手な方は調整豆乳や味付き豆乳を試してみましょう。

豆乳は飲み物としてだけでなく、料理にも活用できます。

鍋やスープなどにも使用できるので、毎日の献立に役立てるのもおすすめです。

ただし、アレルギーのある方は摂取しないように注意してください。

2-3.有用な成分を含む特定保健用食品・機能性表示食品

有用な成分を含む飲料は特定保健食品や機能性表示食品とされています。

「グロビン蛋白分解物」「ウーロン茶重合ポリフェノール」「β-コングリシニン」を含む飲料は特定保健用食品の表示許可がされたものや機能性表示食品として届け出されたものがあり、中性脂肪の数値を下げるためにおすすめです。

3.中性脂肪を下げる飲み物をうまく取り入れるコツ

汗を拭く男性

中性脂肪を下げる飲み物を生活にうまく取り入れるには、以下のポイントを押さえておきましょう。

3-1.砂糖などの甘味料を加えない

砂糖などの糖質は過剰摂取すると中性脂肪として蓄えられてしまいます。

中性脂肪を下げてくれる飲み物を摂取する際は、砂糖を加えないようにしましょう。

どうしても甘みが欲しい場合は、砂糖の代わりにオリゴ糖を少量加えてみてください。

オリゴ糖には善玉菌の増殖を促すはたらきがあり、血中の善玉コレステロールが増えることによって、中性脂肪を低下させる効果が期待できます。

3-2.生活習慣も見直す

中性脂肪の数値を下げるためには生活習慣の見直しが欠かせません。

飲み物はあくまで補助的な役割として認識しておきましょう。

まずは食生活と運動習慣を見直すことが大切です。

食生活においては、摂取エネルギーのコントロール、糖質・脂質の制限、アルコールの摂取量を控えるなどの工夫が必要です。

運動習慣においては、有酸素運動が有効であり、日々の生活の中で少しでも運動量を増やしていく工夫が欠かせません。

3-3.サプリメントも上手に取り入れる

飲み物には1日の摂取量に限りがあるため、他の栄養素の摂り過ぎにつながるリスクがあります。

効果的に有用な成分を取り入れるには、サプリメントを取り入れることをおすすめします。

4.中性脂肪を下げる飲み物のまとめ

今回は中性脂肪を下げてくれる飲み物三つと効果的に取り入れるコツを紹介しました。

中性脂肪を下げる効果が期待できる飲み物として、以下が挙げられます。

  • ウーロン茶
  • 豆乳
  • 有用な成分を含む特定保健用食品・機能性表示食品

自分に合った飲み物を見つけて、継続して摂取していくことを目標にしましょう。

まずは飲み物から、少しずつ生活習慣を変えていくと中性脂肪の数値の改善を図れます。

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