むくみを解消するには?むくみの原因と解消のためのポイントを解説

2024年10月17日

2024年10月17日

「むくみをどうにかしたい……」

「むくみを解消するにはどうしたら良いんだろう?」

目の周りが腫れぼったくなったり足がだるくなったりするなど、むくみの症状にお困りの方も多いのではないのでしょうか。

むくみは皮膚の下に余分な水分がたまった状態のことで、一過性のものは塩分やお酒の摂り過ぎなどが原因で起こります。

むくみに悩み、どうにか解消したいという方もいらっしゃるでしょう。

この記事ではむくみが起こるメカニズムや原因、さらにむくみを解消・予防するためのポイントをご紹介します。

むくみを解消するための参考にしてくださいね。

1.そもそもむくみとは

ふくらはぎに手を添える女性

「そもそもむくみってどんな状態のことだろう?」

ご自身でむくみを経験していても、実際にそれがどのような状態なのかまでは知らないという方もいらっしゃるでしょう。

むくみとは皮膚の下に余分な水分がたまった状態のことです。

ヒトの体内に存在する水分は細胞内の「細胞内液」と細胞外の「細胞外液」に分けられます[1]。

このうちむくみに関わりがあるのは細胞外液です。

細胞外液は血液に含まれる水分や、細胞間の隙間を満たす「組織間質液」と呼ばれる水分のことを指します。

基本的に体内の水分のバランスは一定に保たれていますが、何らかの原因で組織間質液が異常に増加することがあります。

これがむくみと呼ばれる状態です。

【関連情報】 「むくみとは?原因と予防や対処のポイント、注意すべき兆候を解説」についての記事はこちら

1-1.むくみが起こるメカニズム

むくみが起こるメカニズム

むくみとは細胞と細胞の間に存在する細胞間質液という水分が過剰にたまった状態のことです。

細胞間質液は血管から染み出して細胞に栄養を届けたり、細胞内の老廃物を取り除いて血管やリンパ管に運んだりといったはたらきをしています。

血管から細胞間に染み出す水分量が増えたり血管やリンパ管に吸収される水分量が減ったりすると、細胞間質液が過剰にたまり、むくみが生じます

むくみが生じやすいのは血液やリンパ液の循環が滞った場合です。

リンパ液とは
リンパ管の中を流れる液体のことです。血液の液体成分である血しょうが主成分となっています。体内の細胞に酸素や栄養素を届けた後の血液を構成していた水分のうち、血管に戻れなかったものの一部がリンパ管に入り、リンパ液となります。

特に心臓から遠く、低い位置にある脚は重力の影響で血液が心臓に戻りにくくなっているため、血流が悪くなりやすい傾向にあります。

立ちっぱなしや座りっぱなしなどで動かないと脚がむくむのはこのためです。

1-2.むくみの原因

ふくらはぎをマッサージする女性

「むくみの原因って何だろう?」

どうしてむくみが起こってしまうのか気になる方もいらっしゃるでしょう。

むくみの原因にはさまざまなものがあり、その多くは食事や生活習慣の影響によるものです。

むくみの主な原因として塩分の摂り過ぎ、お酒の飲み過ぎ、長時間の同じ姿勢、ホルモンバランスの変化、睡眠不足、運動不足、ストレスなどが挙げられます。

その他にも心臓や腎臓などの病気が原因となり、慢性的なむくみが生じることもあります。

むくみの原因については以下の記事で詳しく解説しています。

むくみの原因9つを徹底解説!原因ごとの予防法や解消法も紹介

2.顔のむくみを解消するためのポイント

顔のマッサージをする女性

「顔のむくみを解消するにはどうしたら良いんだろう?」

顔が膨らんだり目元が腫れぼったくなったりといった顔のむくみに焦ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

見た目が変わってしまうため、一刻も早くむくみを解消したいですよね。

この章では顔のむくみを解消するためのポイントをご紹介します。

注意!
むくみが数日続いたり改善せずにどんどんひどくなったりする場合、重篤な病気が隠れている可能性があります。自分でむくみを解消しようとせず、医療機関で診察を受けましょう。

ポイント1 冷水と温水で交互に洗顔する

顔を洗っている女性

顔がむくんでいるときは冷水と温水で交互に洗顔しましょう

冷水で顔を冷やすと血管が収縮し、温水で顔を温めると血管が拡張します。

血管の収縮と拡張を繰り返すことで顔の血行が良くなり、むくみの解消につながりますよ。

ポイント2 ホットタオルで顔を温める

顔をタオルで覆っている女性

ホットタオルで顔を温めることも顔のむくみの解消につながります

顔が温まると血行が良くなり、水分や老廃物が流れやすくなります。

タオルを水で濡らして絞ってから電子レンジで数十秒温め、顔を覆うように乗せましょう。

熱過ぎると火傷する可能性があるので、適温に冷ましてから使うようにしてくださいね。

ポイント3 顔をマッサージする

鏡を見ながら顔のマッサージをしている若い女性

顔のむくみの解消にはマッサージもおすすめです。

マッサージをすると血液やリンパの流れが良くなるため、むくみの解消につながります。

手で顔の中心から外側に向かうようにさすったり、耳から鎖骨に向かって首の横側をさすったりして、優しくマッサージしましょう。

鎖骨の上にあるくぼみに指を入れ、ほぐすようにゆっくりと押すとリンパの流れが良くなります。

クリームなどをつけてから行うと、滑りがスムーズになって肌の負担を軽減できますよ。

普段のスキンケアのついでに顔をマッサージすると、顔のむくみを予防できます。

3.体のむくみを解消するためのポイント

ふくらはぎをおさえている女性

「脚がむくんで靴下がきつい……」

「腕がむくんでだるいけど、どうしたら良いのかな?」

むくみによる重さやだるさにお困りの方もいらっしゃるでしょう。

この章では脚や腕など体のむくみを解消するためのポイントをご紹介します。

ポイント1 ストレッチを行う

屋外でストレッチをしている人

体のむくみを解消するためにはストレッチを行うと良いでしょう。

むくみは血液やリンパ液の流れが滞ることが原因で起こります。

脚がむくんだ場合、足首をまわしたり膝を曲げ伸ばしたりして筋肉や関節をほぐしましょう

停滞している体液の流れが良くなり、むくみを解消する効果が期待できますよ。

ポイント2 エクササイズを行う

ウォーキングしている男女

エクササイズを行うことも体のむくみの解消につながります

むくみの原因の一つに血流の悪さが挙げられます。

つま先立ちをしてかかとを上げ下げするとふくらはぎの筋肉がポンプのようにはたらき、血流が良くなってむくみの解消が期待できます

ウォーキングなどをするのもおすすめですよ。

ポイント3 むくんだ部位をマッサージする

ふくらはぎをおさえているところ

体のむくみを解消するために、むくんだ部位をマッサージするのも良いでしょう。

マッサージすることで血液やリンパの流れが良くなり、むくみの解消につながります。

心臓から遠い部分から体の中央に向けてマッサージをしましょう

例えば脚のむくみを取りたい場合は、脚先から太ももに向かって手で揉みます。

ひざの裏や脚の付け根などの関節もむくみやすいため、マッサージするのを忘れないでくださいね。

ポイント4 むくんだ部位を高く上げる

脚をあげている女性

むくんだ部位を高く上げることもむくみの解消につながります

むくんだ部位を心臓より高い位置に上げると、たまった水分が重力で流れやすくなります。

脚は重力の関係で水分が下にたまるため、むくみやすい部位です。

脚がむくんでしまったら、床に寝て壁やベッドなどに脚を立て掛けると良いでしょう。

ポイント5 湯船につかる

湯船につかっている女性の後ろ姿

体のむくみを解消するために湯船につかることもおすすめです。

しっかり体を温めることで血流が良くなり、むくみの解消が促されます

またお風呂につかると体に水圧がかかり、血流が良くなる効果も期待できますよ。

時間がない場合は洗面器などにお湯をためて足湯をするだけでも良いでしょう。

4.むくみを予防するためのポイント

むくみを予防するためのポイント

「むくみはどうすれば予防できるのかな?」

「むくみを起こさないためには何をしたら良いんだろう……」

むくみを予防する方法を知りたい方も多いのではないでしょうか。

日々の生活習慣を見直すことでむくみを起こしにくくできます

この章ではむくみを予防するためのポイントについて解説します。

ポイント1 塩分を摂り過ぎない

木のスプーンと塩

むくみを予防するために塩分を摂り過ぎないようにしましょう

塩分を摂り過ぎると体内の塩分濃度が高まります。

この際体内の塩分濃度を一定に保とうとするはたらきによって水分がため込まれ、むくみが生じます。

日本人はしょうゆやみそなどの調味料をよく使うため、塩分の摂取量が多い傾向にあります。

むくみを予防するには、まずは日々の食生活で塩分を摂り過ぎないことが大切です。

塩分を多く含む漬物や練り物、みそ汁などの汁物は食べ過ぎないようにしましょう。

また麺類を食べるときは汁をなるべく残してくださいね。

調理の際は香辛料や香味野菜をうまく活用することで、塩分を控えてもおいしい食事を味わえますよ。

手軽にできる減塩のコツについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

塩分の摂り過ぎには要注意!適切な摂取量と手軽にできる減塩のコツ

ポイント2 カリウムを十分に摂る

カットしたキウイ

カリウムを十分に摂取することもむくみの予防に有効です。

カリウムには体内の余分な塩分(ナトリウム)を排泄するはたらきがあるため、むくみの予防につながります。

塩分を過剰摂取している日本人は積極的にカリウムを摂取すると良いでしょう。

カリウムの1日当たりの摂取目標量は、18歳以上の男性で3,000mg以上、女性で2,600mg以上です[1]。

目標量とは
生活習慣病の発症予防のために、現在の日本人の目標として設定された摂取量のことです。

しかし現在、日本人のカリウム摂取量は全年代の男女で目標量を下回っているため、積極的に食事に摂り入れるようにしましょう

カリウムを多く含む食品として、バナナやキウイフルーツなどの果物、じゃがいもやながいもなどの芋類が挙げられます。

カリウムは水に溶けやすい性質があるため、ゆでたり水にさらしたりすると流出していまいます。

生で食べたり煮汁ごと摂取したりすることで効率的にカリウムを摂取できますよ。

カリウムについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

カリウムを豊富に含む食べ物は?効果と摂取基準も解説

[1] 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)

ポイント3 お酒を飲み過ぎない

コップに飲み物を注いでいるところ

むくみを予防するにはお酒を飲み過ぎないようにすることも大切です。

アルコールを摂取すると血管が拡張して一時的に血流が良くなりますが、水分の処理が間に合わなくなりむくみが生じます。

またお酒のおつまみは基本的に塩分が多いため、体が水分をためこみやすくなってしまいます。

むくみを予防するためにお酒はほどほどにして、飲み過ぎないようにしましょう。

お酒を飲まない休肝日を設けるのもおすすめですよ。

ポイント4 適度に体を動かす

公園をウォーキングしている女性の後ろ姿

適度に体を動かすこともむくみを予防するために大切です。

体を動かすと筋肉が動いてポンプのような役割を果たし、血行が良くなってむくみの予防が期待できます。

また運動を継続することで下肢に筋肉が付き、むくみが起こりにくくなります

ウォーキングやジョギングなどの運動を定期的に生活に取り入れてくださいね。

階段を使うようにしたり早足で歩いたりするといった小さな工夫を取り入れても良いでしょう。

ポイント5 体を締めつける衣類を避ける

ジーンズが窮屈そうな人

むくみを予防するために体を締めつける衣類は避けましょう

締めつけがきつい衣類を着用すると血管が狭まり、血行が悪くなってむくみやすくなってしまいます。

特に体の中心を締めつけやすいブラジャーやガードルには注意しましょう。

自分の体に合ったものを身につけるよう心掛けてくださいね。

ポイント6 体を冷やさない

あたたかそうな靴下やレッグウォーマー

体を冷やさないこともむくみの予防につながります

体が冷えると血行が悪くなってむくみが起こりやすくなります。

特に脚はむくみやすいため、足首からふくらはぎを冷やさないことが大切です。

レッグウォーマーやタイツ、カイロなどを使って防寒対策をしましょう。

夏でも冷房や冷たい飲食物などが原因で体が冷えることがあるため、室温や食事には注意してくださいね。

5.むくみがひどい場合や長く続く場合は受診する

むくみがひどい場合や長く続く場合は受診しましょう

ほとんどのむくみは体質や生活習慣から起こるものですが、病気の症状として現れることもあります。

むくんでいる部位を押すと指の跡がつく、数日むくみが取れないといったときは、腎臓や心臓、肝臓などの病気の可能性があります

息切れや発熱、体重増加、眠気、だるさを伴うむくみにも注意が必要です。

このような症状を伴う場合は早めに受診するようにしてください。

6.むくみを解消するポイントについてのまとめ

むくみは皮膚の下に余分な水分がたまった状態のことです。

血液の流れが悪くなって細胞間を満たす細胞間質液が異常に増加することによって起こります。

むくみの主な原因には塩分の摂り過ぎやお酒の飲み過ぎ、長時間の同じ姿勢、睡眠不足などがあります。

顔のむくみが気になる場合は冷水と温水で交互に洗顔したり、ホットタオルで温めたり、マッサージをしたりすることで解消が期待できます

体のむくみを解消するにはストレッチやエクササイズ、マッサージ、むくんだ部位を高く上げる、湯船につかるなどの対策が有効です。

むくみを予防するには塩分を控え、カリウムの摂取量を増やしましょう。

また節酒や適度な運動に加え、体を冷やさないこと、体を締め付ける服を避けることも重要です。

むくみがひどかったり長く続いたりする場合は病気が隠れている可能性があるため、早めに受診してください。

この記事を参考に、むくみの解消に取り組んでみてくださいね。

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