Medi Palette

ランキング

アミノ酸とは?期待できる効果や食品、摂取する上でのポイントも解説

2023年9月14日

ボディコンディション

「アミノ酸ってどんな成分なんだろう?」

「アミノ酸を摂るとどんな効果があるのかな?」

このように気になっている方もいらっしゃるかもしれませんね。

アミノ酸にはたくさんの種類がありますが、体内でたんぱく質を構成する成分としてはたらくほか、筋肉疲労の軽減や筋力の維持・向上、リラックスや安眠への効果が期待できるものもあります

しかし、どんな食品にアミノ酸が含まれ、どのように摂取したら良いかも気になるところですよね。

そこでこの記事では、アミノ酸とはどんなものなのかということや、アミノ酸を摂取することで期待できる効果、アミノ酸が含まれる食品や摂取する上でのポイントを詳しく解説します。

特に日頃筋力トレーニングをしているという方は必見ですよ。

1.アミノ酸とは?

「そもそもアミノ酸ってどんな物質なの?」

このように疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

アミノ酸は、互いに結合したんぱく質を構成する物質として知られています。

たんぱく質とは
炭水化物(糖質)、脂質と並びヒトの体のエネルギーとなる「エネルギー産生栄養素」の一種です。また筋肉や臓器、皮膚、髪の毛などの体の器官の材料となったり、ホルモンや酵素、抗体などの体の機能を調節する成分を構成したりもしています。

たんぱく質と呼ばれる物質には非常に多くの種類があり、構造や性質、はたらきはそれぞれ異なりますが、いずれも20種類のアミノ酸が約50〜1,000結合してできています[1]。

たんぱく質を構成するアミノ酸は、ヒトの体内でつくることができない9種類の「必須アミノ酸」とヒトの体内で合成できる11種類の「非必須アミノ酸」に分けられます[2]。

必須アミノ酸と非必須アミノ酸は以下のとおりです。

たんぱく質を構成するアミノ酸の種類

これら20種類のアミノ酸が1種類でも欠けているとたんぱく質をつくることはできません

メモ
必須アミノ酸は食事から摂取する必要がありますが、通常の食生活では不足することはないといわれています。

なお、食品に含まれるたんぱく質の利用効率はそのたんぱく質を構成するアミノ酸の組成によって異なります

食品中のたんぱく質に、必須アミノ酸がヒトの体にとって望ましい量に対しどれくらいの割合で含まれているかを示す指標を「アミノ酸スコア」といいます。

アミノ酸スコアは100が上限で、この数値が高いたんぱく質は体内での利用効率が高い「良質なたんぱく質」であるといわれます[3]。

一般的に良質なたんぱく質を含むといわれる食品には肉類、魚類、卵類、豆類などがあります。

またアミノ酸のなかにはたんぱく質を構成せず、ばらばらの状態で存在する「遊離アミノ酸」と呼ばれるものもあります

遊離アミノ酸には上記の20種類のアミノ酸が単独で存在しているケースの他、それ以外のたんぱく質の材料とならないアミノ酸も含まれ、その数は数百種類にも上るといわれています。

メモ
「オルニチン」や「シトルリン」、「GABA」などはたんぱく質の構成に関与しないアミノ酸の一種です。栄養としてだけでなく医薬品や肥料などさまざまな分野で活用されています。

[1] 厚生労働省 e-ヘルスネット「たんぱく質 」

[2] 厚生労働省 e-ヘルスネット「アミノ酸 」

[3] 厚生労働省 e-ヘルスネット「良質なたんぱく質 」

2.アミノ酸を摂取することで期待できる効果

「アミノ酸ってどんな効果があるの?」

というのも気になるところですよね。

ここではアミノ酸を摂取することで期待できる効果を三つ紹介しましょう。

効果1 筋肉疲労の軽減

特定のアミノ酸には筋肉疲労を軽減させる効果が期待できるといわれています。

激しい運動や負荷の高い運動をした際には筋肉が分解されてエネルギーとして使われてしまうため、多くのアミノ酸が消費され、筋肉痛や筋肉疲労が引き起こされます。

運動をする際に特定のアミノ酸を摂取すれば、筋肉疲労を軽減させ筋肉の修復を促す効果が期待できます

なかでも必須アミノ酸の「バリン」、「イソロイシン」、「ロイシン」は筋肉の修復を促す作用があるとされていますが、体内でつくられないため食品などから摂取する必要があります。

メモ
バリン、イソロイシン、ロイシンは総称して「BCAA」と呼ばれます。枝分かれするような分子構造をしていることから「分岐鎖アミノ酸」と呼ばれることもあります。BCAAは筋肉内に多く含まれ、筋肉にとって重要なアミノ酸であるとして注目されている成分です。食品ではマグロの赤身やカツオ、牛肉、鶏肉、卵、牛乳に多く含まれています。

継続してトレーニングを行っている場合などは意識的にBCAAを取り入れるようにしたいですね。

効果2 筋肉量の維持・向上

ダンベル運動をする人の後ろ姿

アミノ酸のなかには筋肉量の維持・向上にも効果が期待できます

筋肉をつくるためにはたんぱく質の摂取が重要とされているのはご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。

食事から摂取したたんぱく質は体内でアミノ酸に分解・吸収されます。

体内で吸収されたBCAAなどのアミノ酸は筋肉の分解を抑え、筋肉のエネルギー源として利用できるため筋肉量の維持・向上に効果が期待できるのです。

筋肉量の向上を目指す場合には、アミノ酸の摂取と同時に運動を行うことも重要です。

効果3 リラックス・安眠

アミノ酸のなかにはリラックスや安眠の効果が期待できるものもあります

これはアミノ酸の一つである「GABA(ギャバ)」に脳内の興奮を鎮める作用があるとされるためです。

GABAとは
非たんぱく質のアミノ酸で「γ-アミノ酪酸」とも呼ばれます。体内では非必須アミノ酸のグルタミン酸からつくられます。主に脳内で情報を伝達するための「神経伝達物質」としてはたらき、不安や興奮を和らげます。また、血圧を低下させる作用もあるとされています。

ストレスを感じると脳は緊張状態となり、「自律神経」の一種である「交感神経」が強く作用し神経が高ぶってしまいます。

自律神経とは
意思とは関係なく刺激に反応して身体の機能を調節する神経の総称で、交感神経と副交感神経に分けられます。交感神経は体を活発に動かすときに、副交感神経は体を休めるときにはたらきます。両者がバランスを取りながらはたらくことで、常に体内の機能が一定に保たれるよう調節されています。

さらに強いストレスがかかり興奮状態になると、眠りにくくなってしまうこともあるのです。

GABAには副交感神経を優位にして心身を落ち着かせる作用があるため、ストレスによる影響を防ぎ眠りに入りやすくなる効果が期待できるとされています。

ストレスを感じているときなどは特に意識して摂取したいところですね。

3.アミノ酸が含まれる食品

「アミノ酸ってどんな食品に含まれているの?」

このように気になっている方もいらっしゃるかもしれませんね。

食品に含まれるアミノ酸は、多くの場合たんぱく質の材料として存在しています。

そのためアミノ酸を多く含む食品はたんぱく質含有量の多いものであるといえます

ここではアミノ酸を特に多く含む食品を紹介しましょう。

3−1.動物性食品

鶏肉

アミノ酸を多く含む動物性食品のアミノ酸含有量およびたんぱく質含有量、アミノ酸スコアは以下のとおりです。

【動物性食品100g当たりのアミノ酸含有量、たんぱく質含有量、およびアミノ酸スコア】

食品名加工状態アミノ酸含有量たんぱく質含有量アミノ酸スコア
パルメザンチーズ-48,000mg44.0g不明
かずのこ32,000mg25.2g不明
鹿肉(赤肉)26,000mg23.9g100
天然くろまぐろ(赤身)26,000mg26.4g100
プロセスチーズ25,000mg22.7g100
たらこ24,000mg24.0g100
きはだまぐろ24,000mg24.3g100
かつお(秋獲り)24,000mg25.0g100
豚ロース(赤肉)23,000mg22.7g100
七面鳥皮なし、生23,000mg23.5g100
鶏むね肉皮なし、生22,000mg23.5g100
鶏ささみ23,000mg23.9g100
牛サーロイン(赤肉)22,000mg22.0g不明
まかじき22,000mg23.1g不明
しろさけ22,000mg22.3g100
ひらめ(養殖)皮付き、生22,000mg21.6g100
カマンベールチーズ-21,000mg19.1g100
豚もも肉(皮下脂肪なし)21,000mg21.5g100
豚ヒレ肉(赤肉)21,000mg22.7g不明
牛ランプ肉(赤肉)21,000mg21.6g不明
牛もも肉(赤肉)21,000mg21.2g不明
まさば21,000mg20.6g100
牛リブロース脂身付き、生20,000mg20.1g100
馬肉(赤肉)20,000mg20.1g100
鶏もも肉皮なし、生19,000mg19.0g100
卵黄16,000mg16.5g100
全卵13,000mg12.2g100
卵白11,000mg10.1g100
ヨーグルト(無糖・無脂肪)-4,400mg4.0g100
普通牛乳-3,400mg3.3g100

文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」およびWHO「Protein and amino acid requirements in human nutrition : report of a joint FAO/WHO/UNU expert consultation 」をもとに執筆者作成

アミノ酸スコアの計算に必要なたんぱく質1g当たりのアミノ酸含有量が文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂) 」に収載されていない食品に関してはアミノ酸スコアを「不明」としています。

日本食品標準成分表2020年版(八訂)

動物性食品はアミノ酸やたんぱく質の含有量が多く、いずれのアミノ酸スコアも高いことが分かりますね。

たんぱく質の摂取源として理想的な食品が多いといえるでしょう。

ただし肉類などの動物性食品は脂質の含有量も多い傾向にあります。

バランス良く摂取することを心掛けましょう。

3−2.植物性食品

お皿にのった大豆や豆類

続いて、たんぱく質の材料としてアミノ酸を多く含む植物性食品をご紹介しましょう。

たんぱく質含有量とアミノ酸スコアも合わせて掲載しているので参考にしてくださいね。

【植物性食品100g当たりのアミノ酸含有量、たんぱく質含有量、およびアミノ酸スコア】

食品名加工状態アミノ酸含有量たんぱく質含有量アミノ酸スコア
黄大豆いり41,000mg37.5g100
きな粉(黄大豆)-40,000mg36.7g100
黄大豆(米国産)乾燥36,000mg33.0g100
らっかせいいり27,000mg25.0g87
油揚げ27,000mg23.4g100
湯葉25,000mg21.8g100
そらまめ乾燥24,000mg26.0g100
レンズまめ乾燥23,000mg23.2g不明
アーモンドいり、無塩22,000mg20.3g不明
いんげんまめ乾燥21,000mg22.1g100
青えんどう乾燥21,000mg21.7g100
ピスタチオいり、味付け19,000mg17.4g100
ひきわり納豆-18,000mg16.6g100
納豆-17,000mg16.5g100
そば乾麺14,000mg14.0g76
マカロニ、スパゲッティ乾麺14,000mg12.9g47
えだまめ12,000mg11.7g100
そらまめ9,600mg10.9g100
うどん乾麺9,300mg8.5g51
木綿豆腐-7,800mg7.0g100
絹ごし豆腐-6,200mg5.3g100
グリンピース5,800mg6.9g100
甘栗(中国産)-5,000mg4.9g不明
ブロッコリー4,400mg5.4g100
豆乳-4,000mg3.6g100
モロヘイヤ4,200mg4.8g不明
だいずもやし3,400mg3.7g100
とうもろこし(スイートコーン)3,200mg3.6g100
トウミョウ2,600mg3.8g不明
カリフラワー2,500mg3.0g100

文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」およびWHO「Protein and amino acid requirements in human nutrition : report of a joint FAO/WHO/UNU expert consultation 」をもとに執筆者作成

アミノ酸スコアの計算に必要なたんぱく質1g当たりのアミノ酸含有量が文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂) 」に収載されていない食品に関してはアミノ酸スコアを「不明」としています。

日本食品標準成分表2020年版(八訂)

動物性食品に比べると、植物性食品のアミノ酸およびたんぱく質の含有量は少ない傾向にあります。

また動物性食品のアミノ酸スコアは多くが100であったのに対し、植物性食品にはアミノ酸スコアが低いものもあることが分かります。

しかしたんぱく質の摂取効率が下がるからとアミノ酸スコアが低い食べ物を避ける必要はありません。

特定のアミノ酸が少ないと、それに応じて他のアミノ酸の利用効率も落ちてしまいます。

例えばうどん(乾麺)のアミノ酸スコアが51とやや低いのは、リシンが理想的な含有量に対して少ないためです。

その半面、リシンを十分に含む食品と合わせて摂れば、干しうどんのたんぱく質の利用効率を上げることができます。

さまざまな食品を組み合わせて摂取することでアミノ酸を体内で有効活用できると考えられるのですね。

3−3.その他

ここではアミノ酸を含む飲料やお菓子などをご紹介しましょう。

【その他の食品100g当たりのアミノ酸含有量、たんぱく質含有量、およびアミノ酸スコア】

食品名加工状態アミノ酸含有量たんぱく質含有量アミノ酸スコア
抹茶(粉末)-27,000mg29.6g100
ココアパウダー-16,000mg18.5g100
ケール青汁(粉末)-13,000mg13.8g100
アーモンドチョコレート-12,000mg11.4g不明
クラッカー-11,000mg10.4g不明
肉まん-10,000mg10.0g不明
ベイクドチーズケーキ-9,100mg8.5g不明
揚げパン-8,700mg8.7g60
ホットケーキ-8,200mg7.7g不明
ウエハース-8,100mg7.6g不明
かりんとう(黒)-8,000mg7.5g不明
あられ-7,800mg7.5g不明
メロンパン-7,800mg8.0g67
クリームパン-7,700mg7.9g不明
ドーナツ(プレーン)-7,500mg7.2g不明
あんぱん(こしあん)-6,700mg6.8g不明

文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」およびWHO「Protein and amino acid requirements in human nutrition : report of a joint FAO/WHO/UNU expert consultation 」をもとに執筆者作成

アミノ酸スコアの計算に必要なたんぱく質1g当たりのアミノ酸含有量が文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂) 」に収載されていない食品に関してはアミノ酸スコアを「不明」としています。

日本食品標準成分表2020年版(八訂)

アミノ酸はお菓子やパンなどにも含まれますが、これらの食品は脂質や炭水化物を多く含んでいる傾向にあるため食べ過ぎには注意しましょう。

一般的に間食から摂るカロリー(エネルギー)は1日当たり200kcal程度が適切だといわれています[4]。

食事から摂取するカロリーと合わせて1日の摂取カロリーが適正になるよう心掛けましょう。

1日に摂取すべきカロリーについては以下の記事で解説しています。

1日に必要なカロリーって?計算方法と健康を保つポイントを解説!

[4] 厚生労働省 e-ヘルスネット「間食のエネルギー(カロリー) 」

4.アミノ酸を摂取する上でのポイント

アミノ酸はさまざまな食品に含まれますが、摂取する上ではいくつかポイントがあります。

ここではアミノ酸を摂取する上でのポイントを三つ紹介しましょう

アミノ酸を摂取する上でのポイント

ポイント1 脂質の量に注意する

アミノ酸を摂取する上では、脂質の量にも注意しましょう

アミノ酸はたんぱく質を構成する成分であるため、アミノ酸を摂取する際には肉や魚などのたんぱく質の多い食品を摂取するのがおすすめです。

ただし良質なたんぱく質を含む肉類や魚類のなかには、脂質の含有量も多いものが多くあります

肉類に含まれる脂質は「飽和脂肪酸」と呼ばれ血液中のコレステロールを増やす作用があるといわれています。

血液中のコレステロールが増えすぎてしまうと「脂質異常症」の原因になることがあるのです。

脂質異常症とは
血液中の脂質の数値が基準値を外れた状態です。無症状であっても放置すれば血管が弾力を失い、血液の塊ができて血管が詰まったり狭くなったりする「動脈硬化」を引き起こし、心臓病や脳の病気などを発症するリスクが高まります。

一方で、魚に含まれる「不飽和脂肪酸」は血液中のコレステロールを減らす作用があるといわれています。

しかし摂り過ぎると血液が固まりにくくなり出血しやすくなるなどの悪影響があるとされているため、過剰摂取しないよう注意が必要です。

肉類や魚類ばかりではなく、色んな食材をバランスよく摂取するようにしましょう

食べ物に含まれる脂質について気になるという方は以下の記事をご覧ください。

脂質の少ない食べ物とは?脂質の摂取や吸収を抑えるための工夫!

ポイント2 運動の前後に摂取する

ダンベル

アミノ酸のうち、BCAAは運動の前後に摂取することもポイントの一つです。

運動時にはエネルギー源として体内の糖質や脂質、アミノ酸が使用されますが、強度の高い運動や長時間の運動をする際には、エネルギーが不足してしまうことがあります。

すると体内では筋肉中のたんぱく質を分解してBCAAなどのアミノ酸を作り出し、不足したエネルギーが補われるのです。

筋肉が分解されると筋肉疲労や筋肉量の低下につながる恐れがあります

しかし、運動前や運動中にBCAAなどのアミノ酸を摂取することで効率よくエネルギーとして利用され筋肉の分解を防ぎ、持久力を高める効果が期待できます

さらに運動の直後に摂取すればダメージを受けた筋肉を素早く回復させ、筋肉疲労を抑えたり筋力を維持させたりする効果も期待できるのです。

特に日頃から運動をしている場合にはアミノ酸を消費する量も多いため、意識的に摂取すると良いでしょう。

ポイント3 適宜サプリメントを取り入れる

サプリメントのアップ画像

アミノ酸を摂取する上では適宜サプリメントなどを取り入れるのもポイントの一つです。

特に運動中はサプリメントを活用することで効率よくアミノ酸を摂取することができます。

アミノ酸は摂取してから吸収されるまでの時間が非常に短いため、必要なときに摂取してすぐに体内で利用できるのもうれしいポイントです。

しかし、特定のアミノ酸ばかりを摂取すると体内でのアミノ酸のバランスが崩れる恐れもあるため注意が必要です。

特に妊娠中の方や病気で治療中という方は主治医に相談して摂取するようにしてください

5.アミノ酸を摂り過ぎると体に悪影響がある?

アミノ酸を摂り過ぎても体に悪影響を及ぼす可能性は低いと考えられています。

しかし、一部の研究ではメチオニンやヒスチジンなど特定のアミノ酸を過剰に摂取することで吐き気や嘔吐(おうと)、頭痛のほかさまざまな症状を引き起こした事例が報告されています

通常の食生活ではこのような悪影響はないとされていますが、悪影響を引き起こす可能性がゼロではないことを踏まえ、特定のアミノ酸をサプリメントで過剰に摂取することなどには注意が必要です。

サプリメントとして摂取する場合には、1日当たりの摂取目安量を守って摂取するようにしましょう。

6.アミノ酸の効果と摂取のポイントについて まとめ

アミノ酸には数多くの種類があり、たんぱく質を構成するものには体内でつくることができる「非必須アミノ酸」と体内でつくることができない「必須アミノ酸」とがあります。

アミノ酸を摂取することで筋肉疲労を軽減させるほか筋力の維持・向上、リラックスや安眠への効果が期待できます

アミノ酸は肉類や魚類などの動物性食品のほか豆類などの植物性食品にも含まれるため、食事からバランスよく摂取するようにしましょう。

また、目的に応じて運動の前後に摂取したり適宜サプリメントとして取り入れたりすることも有効です。

多くの場合、アミノ酸を過剰に摂取しても健康に悪影響を及ぼすことはありませんが、一部の研究では特定のアミノ酸を過剰に摂取することで吐き気や嘔吐、頭痛などを引き起こす可能性もあるとされています

通常の食生活を送っている分には問題ないとされていますが、サプリメントなどで特定のアミノ酸を過剰に摂取することのないよう注意しましょう。

next

ボディコンディション

ちょっと気になる体の知識

血圧や血糖値などヘルスケアに関する情報について解説しています。日ごろ気になる体の調子や栄養素などについての説明をしています。

最新記事
New
最新記事
小松菜から摂取できる栄養素とは?おいしく食べるためのコツも紹介

小松菜から摂取できる栄養素とは?おいしく食べるためのコツも紹介

2023年12月5日

ダンベルスクワットとは?正しいフォームや効果、ポイントを解説!

ダンベルスクワットとは?正しいフォームや効果、ポイントを解説!

2023年12月4日

みかんに含まれる栄養素とそのはたらきとは?選び方や保存方法も紹介

みかんに含まれる栄養素とそのはたらきとは?選び方や保存方法も紹介

2023年11月30日

セロリに含まれる栄養素とそのはたらきは?選び方や食べ方も解説

セロリに含まれる栄養素とそのはたらきは?選び方や食べ方も解説

2023年11月29日

りんごに含まれる栄養素とそのはたらきは?選び方や食べ方も解説

りんごに含まれる栄養素とそのはたらきは?選び方や食べ方も解説

2023年11月28日

なすに豊富な栄養素とは?カロリーや特徴、選び方や保存方法を紹介

なすに豊富な栄養素とは?カロリーや特徴、選び方や保存方法を紹介

2023年11月27日

サウナで血圧はどう変化する?高血圧・低血圧の注意点

サウナで血圧はどう変化する?高血圧・低血圧の注意点

2023年11月24日

PMSとは?月経前症候群の主な症状や受診の目安、治療法を解説

PMSとは?月経前症候群の主な症状や受診の目安、治療法を解説

2023年11月23日

にんにくに含まれる栄養素は?選び方や保存方法、食べ方のコツも解説

にんにくに含まれる栄養素は?選び方や保存方法、食べ方のコツも解説

2023年11月22日

鶏・豚・牛レバーに含まれる栄養素は?選び方や下処理の方法も解説

鶏・豚・牛レバーに含まれる栄養素は?選び方や下処理の方法も解説

2023年11月21日

デイリーランキング
Daily Ranking
デイリーランキング
血圧が低いとどんな症状が出る?低血圧の原因と自分でできる対処法

血圧が低いとどんな症状が出る?低血圧の原因と自分でできる対処法

2023年8月3日

1

血圧の年代別・男女別平均値を紹介!基準値や高血圧の改善方法は?

血圧の年代別・男女別平均値を紹介!基準値や高血圧の改善方法は?

2023年8月8日

2

胃に優しい食べ物とは?食品の選び方や具体例、調理のポイントを紹介

胃に優しい食べ物とは?食品の選び方や具体例、調理のポイントを紹介

2023年8月7日

3

血圧の下が高いときのリスクとは?原因と今からできる予防策まで解説

血圧の下が高いときのリスクとは?原因と今からできる予防策まで解説

2023年9月20日

4

血圧の正常値とは?高血圧・低血圧の基準とリスクを知って対策しよう

血圧の正常値とは?高血圧・低血圧の基準とリスクを知って対策しよう

2023年11月30日

5

血圧を下げる方法は?食事や運動などの生活習慣改善のポイントを解説

血圧を下げる方法は?食事や運動などの生活習慣改善のポイントを解説

2023年8月8日

6

背中を鍛える部位別筋トレ!筋肉の種類や効率的に鍛えるコツも解説

背中を鍛える部位別筋トレ!筋肉の種類や効率的に鍛えるコツも解説

2023年9月27日

7

カリウムを豊富に含む食べ物は?効果と摂取基準も解説

カリウムを豊富に含む食べ物は?効果と摂取基準も解説

2023年11月1日

8

血圧の上と下の差はどれくらいが正常?健康な数値や改善策を解説

血圧の上と下の差はどれくらいが正常?健康な数値や改善策を解説

2023年8月28日

9

たんぱく質を摂り過ぎるとどんな影響がある?摂取目安量や注意点も解説

たんぱく質を摂り過ぎるとどんな影響がある?摂取目安量や注意点も解説

2023年9月14日

10

Medi Palette
症例、症状から探す
ジャンルから探す
next

ダイエット

健やかな体を目指して

next

ボディコンディション

ちょっと気になる体の知識

next

メンタル

ストレスとうまく付き合うために

next

アンチエイジング

いつまでも健やかに

next

ビューティー

美しく心と体を保つ

next

その他

その他の健康関連情報

株式会社ロッテ

© LOTTE Co.,Ltd. All rights reserved.