棘下筋とは、肩甲骨から腕の骨までを覆う筋肉です。棘下筋は「インナーマッスル」と呼ばれることもあり、股関節を安定させる役割を担っています。また、手を外側に向けて開く動作や、肩を上げながら背後に腕を引く動作にも使われる筋肉です。

そのような動作を多く行う仕事や生活習慣がある方は、日常的に棘下筋を酷使している可能性が高いです。棘下筋が圧迫された状態が続くと、「トリガーポイント」と呼ばれる筋肉のしこりができ、これが原因で棘下筋に痛みやしびれといった症状が出る場合があります。

棘下筋を鍛えることにより、肩周りの痛みを改善できる場合がある他、現在は肩に痛みや違和感を抱えていない方も、将来の不調を予防できる可能性があります。また、「棘上筋」など棘下筋と同じ「ローテーターカフ」を構成する筋肉も同時に鍛えるのがおすすめです。

ジムではさまざまな方法で、棘下筋をはじめとするローテーターカフを鍛えられます。特に「プッシュアッププラス」や「ケーブルカラム外転」、ケトルやダンベルを併用する「片腕ミリタリープレス」などは効果的です。トレーナーのアドバイスも受けながら、最適な負荷をかけた状態で棘下筋を鍛えましょう。