コアエンゲージメントとは、コア(インナーマッスル)を作動させることを表すピラティスの用語です。また、コアが作動した状態のことは「コアコネクション(コアコネクティド)」と呼びます。

ピラティスで重要視されているのが、コアです。ピラティスでは、基本的にすべての動きをコアコネクションの状態で行います。コアが作動した状態を作るためには、呼吸を整えることによってコアエンゲージメントを行い、安定性を確保することが重要です。

コアは「腹横筋」「多裂筋」「横隔膜」「骨盤底筋」で構成されており、それぞれが相互関係をもちます。例えば、呼吸により横隔膜が縮むと骨盤底筋も同時に収縮し、多裂筋が作動すると腹横筋が収縮するといった流れです。

健康な方の場合、手足を動かす前にコアを作動させる、コアエンゲージメントを自然に行うとされています。コアが安定した状態でエクササイズに臨むと、腰への負担もかかりにくくなり、けがのリスクも抑えやすいのです。

ジムでコアを鍛えておくと、コアエンゲージメントを行いやすいでしょう。一例として、腹斜筋を鍛えるトレーニングとしては「トーソローテーション」などが有効です。インストラクターやトレーナーの指導を受けながら、筋トレとピラティスを並行して行いましょう。