スパインストレッチとは、ピラティスのなかでは比較的難易度が低い、背骨を柔軟にするエクササイズです。足を伸ばして座った状態から背中を丸めて、ストレッチするような運動でポーズをとります。

スパインストレッチに期待できる効果は、脊柱起立筋やハムストリングスの柔軟性向上、脊柱のアーティキュレーションの取得です。アーティキュレーションとは、体の関節を正確に動かすことを意味しており、関節の柔軟性や可動域を向上させられます。

スパインストレッチのやり方は、まず両脚を腰幅に開いて膝を伸ばし、爪先を天井に向けましょう。このとき、両腕は体の前に伸ばして、手のひらは内側に向けた状態で床と平行にします。

息を吸って吐きながら、おなかを引き込むようにして背中を丸め、視線は床のあたりに落とします。そして、息を吸いながら背骨一つ一つを積み上げるように、元の位置に戻してください。ここまでの動作が1回で、これを3~6回程度繰り返します。

脊柱起立筋をより強化したい場合は、ジムのマシンを使ったトレーニングとスパインストレッチを並行しましょう。ダンベルを使う「ベントオーバーロー」や、バーベルを使う「デッドリフト」は脊柱起立筋の強化に効果的で、これらのトレーニング後にスパインストレッチを行うと、効率良く鍛えやすくなります。