昇降運動とは、高さのある台に昇ったり、降りたりを繰り返すトレーニング方法です。台の高さを調整することで負荷をコントロールできるため、体力に応じた強度を自由に選べます。

昇降運動は有酸素運動の一つです。また、下半身に負荷をかけるトレーニングなので、全身持久力や筋力・筋持久力の向上などに期待できます。主に強化できる筋肉は、腸腰筋や大腿四頭筋、大臀筋、そしてハムストリングスと、下半身の主要な大筋群の全般です。

昇降運動に必要なのは、15~20cmほどの高さの台です。専用の「ステップ台」と呼ばれるトレーニング器具も販売されています。自宅に階段がある場合は、階段を利用しても良いでしょう。

昇降運動のやり方は、背筋を伸ばした状態でステップ台の前に立ち、右足・左足の順番で1段昇ります。次に、右足・左足の順番で1段降りましょう。ここまでの動きが1回です。

ジムで昇降運動を行うときは、運動前に軽いストレッチをしましょう。昇降運動は、股関節やふくらはぎに負荷がかかりやすく、筋肉がほぐれていないとけがをするリスクがあります。また、ジムでは安全なステップ台を適切な高さに調整して昇降運動を行えるため、踏み間違えて転倒するといった事故も予防できます。